ラリーの子育て日記 1
出会い
星の宿
私は十老会の会合からの帰りにシンジとであった。
ラリーは車のシートに深く腰をおろし目を閉じていた。
これから始まるであろう、ルシファーフォークとの大決戦、剣皇 グロスポリマーも無く、人類は
はたして、どんな未来を掴むのであろうか、又、これから先・・・
ラリーは恐るべき未来を頭によぎらせたが、頭を振り消し去ろうと目を開けた。
刹那、近くの路地から天に登っていく光に包まれた。
”きききぃぃぃぃぃぃどむ”
「今の光は!!」
「ああ!ラリー様」
「どうした!」
「人が!!」
そこには、無傷の少女を抱えた。髭眼鏡が血まみれになり横たわっていた。
「お前は救急車の手配を頼む、私は光の元凶を探す!」
「は、はい」
ラリーはそれだけを言い残すと、路地の奥へと消えていった。
”確かこの辺りのはずだが・・・”
ラリーは警戒を強めて角を曲がった、
そこには、ドロドロに解けたルシファーフォークと思われるものと光の幕に包まれた泣く少年がいた。
「こ、これは!!」
「おお、そこにいるのはラリー君じゃないか」
「そ、その声は・・・」
「久しぶりだな」
「槍皇ロンギヌス・・・なぜ貴方が」
少年のそばに聳え立つ槍が軽く光を放つと巻くが消え少年はさらに泣き出した。
「その話の前に・・・シンジを落ち着かせてくれ」
「・・・そうだな(- -;)」
ラリーは、シンジのそばに行くと
「泣くな少年、君の家はどこだ」
といきなり職質をはじめた。
「待てラリー君、普通はまず抱きかかえてだな」
「・・・そ、そうだった」
ロンギヌスの助言で今回得られた情報は「名前:碇 シンジ 性別:男 年齢4歳 父親にすてられた」
以上であった、が・・・未だに泣き止んでいなかった。
「誰か助けてくれ〜」