暗い。真っ暗だ。何かが光を遮っているようだ。 天国とは意外に淋しい所かもしれない。・・ま、まさか地獄!?それにしては綺麗な日本人離れした顔が見える。しかもアップで。いや、鼻と鼻がくっつく位だからどアップか。 ・・・聖ね。私は死んでも聖に会いたいからこんなものを見るのね。 あぁ、聖。会いたいよっ・・・!無意識に呟いていた。 近くに見えた聖の映像が驚いた顔になったように見えた。・・なぜ?ていうかさっきまで何かが唇に・・・ 「嬉しい事言ってくれるねぇ。私も蓉子に会いたかったから来たんだよ〜!」 そんな事を言いながらすごい近くでカラカラと笑っている。それより・・き、来たって後追い自殺!?どういう事!?と言おうとしたら近くに見えた聖が少し離れて光を遮るものがなくなり、周りが明るくなった。 そこは見慣れた風景。 ・・・薔薇の館だった。一瞬頭がショートしたがすぐに理解して涙が出てきた。 「聖!・・・私・・・あなたに会えて、本当に嬉しい」 気付いたら抱きついていた。 寝込みを襲われていたとしてもいい。関係ない。 聖がここにいるのなら 「あれ〜?うちのマリア様もお疲れのようだね。よしよし。勉強のしすぎでこわいユメでもみちゃったのかな?ま、私もいやーなユメみたから蓉子に会いに来たんだけどね。・・うん、あれは最悪だった」 「え?それって――」 「あら。邪魔しに来ちゃったかしら?」 「え・江利子!?」 私はぱっと聖から離れた。・・もうちょっと聖に触れていたかった 「ちょっと不吉なユメをみちゃってあなたに会いに来たのよ。後からユメだったのならと考えると、なかなかよくできた面白い話だったけどね」 「二人共、そのユメって―」 私はさっきまでみていたものの事を話した。すると二人はとても驚いたような表情をしていた ユメはユメ。 今私は生きている。 みんなと一緒に過ごせる時間はあと数ヶ月。 それでも、いい。 永遠の別れではないのだから。 窓から差し込んできた光が冬なのにとても暖かかった
黄薔薇放送局 番外編 志摩子「黄薔薇放送局番外編、前回までのお話は……」 祐巳 「『最後の一葉』を演出する由乃さん。 ところが黄薔薇さまにぶちこわされてしまう」 乃梨子「由乃さまはなんとかやり返そうと一計を図り……」 …… …… 由乃 「ふっふっふ、黄薔薇さま、あなたも今日で年貢の納め時です!」 江利子「あら由乃ちゃん、今日はまたずいぶんと強気ね」 由乃 「その余裕の笑みを浮かべていられるのも今のうちです。 令ちゃん、今よ!(ニヤリ) ささっ、先生どうぞこちらへ!」 江利子「あら、誰かよんだのかしらん? ……ま、まさか」 令 「本当に済みません、わざわざ来て頂いて(ぺこぺこ)」 ○○○「いいのよ、可愛い孫とひ孫のためだものね」 江利子「げっ」 SRF 「(←スーパーロサ・フェティダとでもお読みください。先代黄薔薇さま) あら、江利子、『げっ』とはご挨拶ね。相変わらず好き放題やってるみたいね」 江利子「お、お姉さま、お久しぶりです(汗)」 SRF 「はい、お久しぶり。今日は令ちゃんに呼ばれたから来てみたのよ」 令 「本当にすみませんわざわざ来…… ヒィッ(江利子ににらまれて)」 SRF 「こら江利子、令ちゃんをいじめちゃだめよ」 江利子「そ、そんないじめてなんか……(滝汗)」 由乃 「(そうだ、そうだもっとやれやれ〜!)」 SRF 「(くるり)あなたが由乃ちゃんね」 由乃 「はい、ごきげんよう(笑顔)」 SRF 「まぁ、なんて可愛らしいのかしら! 令ちゃんに写真を見せてもらったこともあるけどそれ以上ね!(頬ずり頬ずり)」 由乃 「(呆然)」 江利子「……始まったわね(ため息)」 令 「ええ……」 由乃 「え、えっ、えぇ!? どういうことよ、令ちゃん!!(頬ずりされながら)」 江利子「お姉さまはお姉さま基準での可愛いものには目がないの。 由乃ちゃん、普通に可愛いし、さっき猫かぶっちゃったし。 ……まぁあと一時間は止まらないわね(かつての被害者そのいち)」 令 「ですねぇ(被害者その??)」 由乃 「せ、せっかく勝ったと思ったのにぃ〜!!(動けない)」 由乃、……残念!! ※ 登場する先代黄薔薇さま像は全くのフィクションです。
あとがき ごめんなさい!まず言わせてもらいますね。そして最後まで読んでくださってありがとうございます!ファイです。 蓉子さまを主役にしよう!と思ってつくりました。私は蓉子、聖という組み合わせが好きで聖にも活躍してもらいました。原作を私は2,3冊しかしらないんですが蓉子さまの境遇が・・と思ったのでせめてこの中では聖と一緒にいられるようにしました。できればもうちょっと聖と蓉子を・・《笑 ところで、このお話を投稿するかはほんっとに迷いました。1つ目になんていったって他の投稿されてる方達がすばらしすぎて・・・隠上さまの作品と比べたら・・ いや、比べないでくださいね?天才(もちろん隠上さま)と凡凡人(もちろん私)を比べても意味ないですし失礼になってしまいますカラ《笑 2つ目ですがこれが深刻でした。ラストについてです。Keyswitchさまが最後にあとがきで仰った事です・・そう、夢落ちは反則!と言われてしまいまして・・《笑 その頃にはおおまかな形を考えていたので焦ったのなんのって《笑 あ、でも決してKeyswitchさまを責めているのではありません!Keyswitchさまの作品もとても楽しく読ませていただきました。ぜひ勝手ながら続きが見たいと思います! 話は変わりますが私は蓉子、聖のほかに由乃ちゃんも好きです。だからもしかしたらもしかするかもしれないです。みなさまが良ければつくらせていただきたいです。ですので一言だけでもいいので感想をいただけると嬉しいです!なんだかあとがきっぽくなくなってきましたf^_^; 最後まで読んでくださった方このお話こんな終わらせ方でごめんなさい。気を悪くされた方も、ごめんなさい。長々とくだらない事を読むのは疲れるでしょうからこれでおしまいにします。 ファイ