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56飛,65玉,66飛,75玉,76飛, 65玉, 66飛右,55玉, 45と引, 同角成, 同と, 同玉, 46飛, (イ)55玉, 56飛左, 65玉, {66歩, (ロ)74玉,92角, 75玉, 76歩, 同玉, 65角成, 同香,同歩,(ハ)75玉, 76飛, 65玉, 66飛左,(ニ)55玉,56飛右, 44玉, 47香, 45角, 同香, 同玉,46飛,(ホ)55玉, 73角, 64香打, 同角成, 同香,56飛右,44玉, 47香, 45角, 同香, 同玉,46飛,(ヘ)55玉, 56飛, 65玉}=甲手順, (甲手順),(甲手順), 66歩, 74玉,92角, 75玉, 76歩, 同玉, 65角成, 同香,同歩,(ト)同玉, 66飛左, 55玉, 56飛右, 44玉, 47香, 45角, 同香, 同玉,46飛, 55玉, 73角, 64香, 同角成, 同金, 56飛右, 44玉, 47香,(チ)45香, 同香, 同玉,47香, 35玉, 36飛, 24玉, 33飛成, 同玉, 34金, 22玉, 26飛, 11玉, A77馬,(リ)55歩,同馬, 同金, 21飛成, 同玉, 31歩成,(ヌ)同金, 32銀打, 11玉, 12歩, 同玉, 23銀成, 21玉,32銀成,11玉,22成銀左,同金,同成銀, 同玉, 33金打, 21玉, 22歩,11玉, 12歩, 同玉, 23金上, 11玉, 21歩成,同玉, 22金直まで195手詰 (イ)35玉は36飛,44玉(45玉は34角以下),33飛成以下作意収束に短絡。 (ロ)76玉は77歩,75玉,45飛,65香,同飛,同香,76香以下。 (ハ)87玉は89香,88歩,同香,同銀成,86飛,78玉,88飛以下。 (ニ)74玉は75歩,73玉,74香,同桂,同歩,82玉,73歩成,同玉,83歩成,同玉,86飛,同銀成,同飛,74玉,84馬,64玉, 65歩,55玉,46銀,44玉,66馬,43玉,53歩成,同玉,45桂,52玉,53歩以下。(93桂はこの変化に必要です。) (ホ)35玉は36飛,45玉,46飛左,55玉,73角,64金(63香打は77馬,65玉,35飛,74玉,76飛迄),77馬,65玉,35飛,74玉,63角成以下。 (ヘ)35玉は36飛,45玉,46飛左,55玉,B77馬,66香打,56飛,65玉,66飛,75玉(74玉は92角以下),76飛,84玉,85歩,同玉,86香以下。 ※Bより56飛,65玉,66歩以下作意に還元する変化別詰がある。 (ト)75玉は76飛,65玉,66飛右,55玉,56飛,44玉(45玉は47香以下作意収束),77馬,43玉,53歩成,32玉,33馬,同玉,25桂以下。 (チ)45角は同香,同玉,46飛,35玉,36飛,45玉,46飛左,55玉,56飛,65玉,66歩,74玉(76玉は77歩,75玉,35飛以下),92角,75玉, 76歩,同玉,65角成以下。 (リ)22歩は同馬,同銀,同飛成,同玉,23銀以下。 (ヌ)12玉は23銀以下(17桂がないと23銀に13玉で不詰)。 A 21飛成は同玉,31歩成,同金,32銀打,11玉,12歩(77馬は22歩で不詰),同玉,23銀成,21玉,32銀成,同金,同成銀以下で1歩不足。 (77馬と21飛成の手順前後不可)。 ワンサイクル36手の雄大な4香ハガシ。初入選1年後の作品です。 2枚飛の横移動との組み合わせで,角歩2枚で香1枚剥がす機構が巧妙です。 1枚剥がす毎に64地点を埋めるために角香交換・香角交換を1回ずつ余分にすることになり,これによって手数を稼いでいます。 趣向中の変化手順はかなり複雑ですが、特に(ハ)(ニ)には注目です。 香4枚剥がした直後だけ,65歩に75玉とかわすのは早詰なので要注意。(変化(ト)) その後の収束手順がまた素晴らしい。大駒を全部捌き切って、小駒のみのスッキリした詰上がりです。 本来なら、83番と84番の間に入れるべき作品でした。 修正案作成:添川公司 <修正譚>
【作意】88金,76玉,77金,65玉,66金,同と,同飛,74玉,75歩,同玉,76飛以下, 収束で31歩成,同金の2手と、32銀成に11玉、22成銀の2手がなく211手となっています。 趣向中,(ヘ)35玉に36飛,45玉,46飛左,55玉,56飛以下の4手延ばしが入っていましたが, 56飛で77馬以下早詰になるため,作意設定ミスで199手と考えるのが正解と思われます。 同様に,最後の65歩に75玉とかわすのは早詰なので,65同玉以下197手とするべきかも・・・・。 【余詰】21手目56飛右のところで77馬以下。 趣向中,66歩のところで76角or83角以下。92角のところで85角以下。 収束で21飛成と77馬の手順前後あり。 変化手順が複雑な中,余詰はかなり強力で,余詰を消しつつ,変化不詰を避けるのは極めて困難でした。 残り駒も少なく,「修正は絶対的に不可能」と断言してしまったのです。 ところが,添川氏から「修正図ができた」と連絡をいただき,それを見せていただいて驚愕しました。 盤面の駒を数枚置き換えただけで,全ての余詰が消えて,変化も綺麗に詰んでいるではないですか!!! 特に、変化(ニ)の見事な手順には唖然とさせられました。 骨格構造は94桂・97桂・89銀を82桂・97銀・99金に換え,93桂・58成銀も奥深い配置です。 32歩によって収束の手順前後も消えていました。 趣向途中の4手延ばしを入れられなかったのを残念がっておられましたが,これは上記の通り, 実は原作でも成立していなかったのでやむを得ませんね。 こんな修正は,私の実力では絶対的に不可能であったことは自信を持って断言できます。 もちろん,「置き駒を置換するだけで正解がある」と最初からわかっていたのならあり得ない話でもないかもしれませんが, そうでない状態からはまず無理でした。 添川氏の神業があってこそのものと思われますが,氏なら,その見極めができるのかもしれません。 とにかく凄いです。 ホームへ |