ゴフ・リチャーズ氏からのメール

ゴフ・リチャーズ氏の友人である黒沢ひろみ氏は岸良開城の友人なので、黒沢氏を介して今回のユニオン・ジャックを贈らせていただきました。

以下のメールは黒沢氏への私信なのですが、お二方のご了解をいただきまして掲載させていただきます。

Dear Hiromi,

Thank you very much for sending me Haruki's CD.

ハルキのCDを送ってくれてありがとう。

It really is very good indeed.

全くもって非常に素晴らしいものだったよ。

As soon as it arrived I had to listen to it at once.

CDが着いた途端、居てもたってもいられなくなって、即行で聴いたんだ。

Believe it or not, I have never yet heard my Suite for Trombones - even though it was composed some years ago.

信じ難いことかもしれないが、この『トロンボーンの為の組曲』は、何年も前に作曲したにもかかわらず、今まで一度も実際にこの耳で聴く機会が無かったのだよ。

Needless to say, I am delighted with this performance. The clarity and articulation is first class and the players play with such conviction. I particularly liked the Lullaby which I can remember composing while in Norway.

言うまでもなく、このCDの演奏には満足しているよ。透明感とアーティキュレーションの明快さは“一級品”だし、プレイヤー達が強い説得力を持って演奏している。特に『ララバイ』が良いね、ノルウェー滞在中にこの作品を書いていたことを思い出したよ。

The Suite was actually commissioned by the Slokar Quartet of Switzerland and I don't know if they have ever recorded it - so this may be the first recording of this work !

知っての通り、この曲はスローカー四重奏団の委嘱で書いたのだが、彼らがこれを録音しているかどうか定かでないのだ。だから、今回のCDが、この作品の“世界初収録”になると思うよ!

Please thank Haruki for such a fantastic recording and wish him well for the future.

この素晴らしい録音に感謝する、とハルキに伝えてくれたまえ。そして、未来に幸あれと祈っている、と。

Maybe one day we'll see you both over here ! Until then, Happy Christmas,

Goff

こちらでも、いつの日かまた君たちに会えると信じているよ。その日まで、今は素敵なクリスマスを過ごしてくれたまえ。

ゴフ

(訳・黒沢ひろみ)

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