クロワッサン 574号 9/25発売
先日発売になりました、クロワッサンから Trombone Quartet Zipang が取材を受けました。
目次の横の「あなたに伝えたい」です。
ボランティアは、肩ひじ張らず、 ひっそり長く続けることが大事。 「コンサートの聴き手の中心は、音大生や演奏家になってしまうんですよ」(吉川さん) 音楽に携わる人だけでなく、より多くの聴き手に、足を運んでもらいたい。楽しんでほしい。1998年、在京オーケストラに所属するトロンボーン奏者が集まり、グループを結成した。 「天使の合唱と言われるほど、トロンボーンの音色はやさしいんです。その音が響きあい、ハーモニーとなる。ものすごく、気持ちのいいものなんです。やっている我々がファンになるくらいだから、いちど聴いてくれれば、気持ち良さを感じてもらえる」(吉川さん) レパートリーもアカデミックな、マニアックな曲はやめた。その姿勢は、聴衆の幅を広げ、1800人のホールを満員にするまでとなる。ボランティアとして、障害者施設や病院での演奏が加わったのは、多くの人に聴いてもらいたいという願いの、延長線上に過ぎないと話す。しかし、演奏を通じての障害者や患者との間近な出会いは、ホールでは味わったことのない体験を、メンバーにもたらした。 「反応がすぐ返ってくるんです」(岸良さん) この曲、知っている。すごおい。声をあげる。重度の障害を持つ子供が初めて笑ったことを伝え聞く。いっぽうで、施設に関わる人々の、献身的な振る舞いを目の当たりにした。 「我々が勉強することのほうが、多いんです。だから、望まれている場所があるなら、時間が許す限り行こうと」(吉川さん) 「ただ、エンジンをかけすぎるより、やれる範囲で。10年、20年、と続けていくことが大事だと思います。」(門脇さん) 演奏は、おしゃべりを挟んで約40分。映画音楽、民謡、演歌も吹く。活動を点で終わらせないためにも、来訪をを待ち望む約20の施設への、スケジュール調整を急いでいる。
欄外に書いてある演奏会の日にちは間違いで12月12日の演奏会のことです。
残念なことに取材の日にどうしても都合がつかず、桑田晃は出席できませんでしたので写真は3人だけになってしまいました。