建物名称 スカイワードあさひ
所在地 愛知県尾張旭市
高さ 全高69.95m 展望室床面高54.95m
竣工 1992(平成4)年
概要 名古屋市の東に隣接する尾張旭市は、古くは陶磁器の町として栄え、近年は名古屋のベッドタウンとして発展を続ける人口約7万8000の都市である。スカイワードあさひは市制施行20周年を記念して建てられた展望塔付きの公共施設で、館内には市役所の出張所をはじめ、貸しホール、ギャラリー、レストラン、天体観測ドームなどを備えている。タワーが立地している城山公園はかつて新居城があった場所で、スポーツ施設やレストハウスなどが整備されているほか、桜の季節には花見客で賑わう。
TF式分類 第1種 II類
登頂日 2003年5月2日
 2003年5月2日の登頂記録
スカイワードあさひへは名鉄瀬戸線の尾張旭駅から歩いて10分ほど。距離は大したことないのですが、なにしろ城山公園の丘の上に建っているので、ゆるくて長い坂道をえっちらおっちらと歩いてやっとたどり着きます。それなのに追い討ちをかけるように入口が2階にあるっていうのは意地悪な……。

8階に天体観測ドームがあるのですが、これじゃタワーに遮られて北西の空が見えないじゃないか! どうしてこんな位置に据え付けたのか理解に苦しみます。

「躍動」と題されたモニュメントを右に見ながらエントランスを目指しましょう。 入ると左手に無人運転のエレベーターがあります。

実はこのタワー、以前は200円の入場料を徴収していました。しかし入場者数が減る一方なので、とにかく市民に来場してもらうことが先決……ということで2001(平成13)年4月から無料開放に踏み切ったのでした。これによって入場料収入が得られなくなった反面、券売機の保守委託料とエレベーター案内職員の人件費を削減できるというメリットが生まれ、さらには毎年4月に市内全世帯に配布していた無料招待券の印刷費も不要になったそうです。
なんだかお役所の無駄遣い体質が垣間見えるイヤなエピソードだな……。

展望室があるのは9階。望遠鏡もなく、がらんとしています。私のほかには2組ほどの観覧者がいました。
市内はほぼ全域が住宅地なので、どの方角を眺めてもこれといった特徴に乏しい景観です。

こちらは尾張旭駅や市役所がある南東の方角。手前は名古屋産業大学です。

北の方角も見えるのは住宅地。右は城山小学校です。
市内には主に農業用水として活用された溜池が数多く存在しているのですが、左下の長池もそのひとつ。今は城山公園の一部として釣りや散歩が楽しめるように整備されています。
3階は歴史民俗フロアになっていて、ご当地の郷土資料が展示されています。

そういえば同じ愛知県内のすいとぴあ江南展望タワーにも似たような展示室がありましたが、他にも立地とか高さとか展望台の閑散ぶり(笑)とか、思い返せばいろいろ類似点があります。

エントランスのある2階には、土曜・日曜も窓口業務を行う市役所の出張所が開設されています。

その奥は産業情報フロアと称するコーナーなのですが、実質的には市内にある有力企業のプロフィールと商品見本を展示しているだけで、なーんにも見るべきところはありません。

売店もないので当然お土産もありません。

2009(平成21)年4月からはコニックス株式会社(本社・名古屋市)が指定管理者として運営を行っている。これに関連して2階の市役所出張所は同年3月限りで閉鎖された。

尾張旭市スカイワードあさひ(コニックス公式サイト)

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