建物名称 神戸ポートタワー
所在地 兵庫県神戸市中央区
高さ 避雷針高108m 建物本体高94.7m 展望台(5階)床面高90.8m
竣工 1963(昭和38)年
概要 神戸港中突堤に真っ赤なパイプ構造のタワーが屹立している。それが長年にわたってミナト神戸のシンボルとして市民に親しまれてきた神戸ポートタワーである。付近一帯はショッピングモールや遊園地からなるハーバーランドが1992(平成4)年にオープンして以来新しい観光スポットとして注目を浴び、船客ターミナルもリニューアルされるなど美しく整備された。そんな中にあってタワーだけが時代に取り残されている感がなきにしもあらずだが、隣接する神戸海洋博物館のレース編みのような白い飾り屋根とのツーショットは神戸の最も象徴的な風景として観光ガイドブックやパンフレットなどに好んで用いられている。タワーの存在感はいまだに圧倒的だ。
TF式分類 第1種 I類
登頂日 2001年8月5日
注意事項 2010(平成22)年4月に全面的なリニューアルが行われ、現在の状況は以下の内容とは大幅に変わっています。
 2001年8月5日の登頂記録
神戸ポートタワーには小学1年生くらいのときに訪れたことがあります。つまり今回はおよそ25年ぶりの登頂というわけです。さすがに当時のことははっきり憶えていませんが、この腰のあたりがくびれた女性的なフォルムは子ども心にも強烈なインパクトを残しました。

写真ではわかりにくいですが、塔頂部には「PORT OF KOBE」という文字がめぐらされています。

展望台部分は5階構造になっていますが、一般に公開されているのは3階から上。エレベーターは4階で降ろされ、5階展望室へは狭いらせん階段を上っていくことになります。

この日は土曜日ということもあってまずまずの客の入りでした。

港の風景。停泊しているのは貨物船でしょうか。その向こうのクレーンが林立している一帯は川崎重工の造船所。

手前に見えるのはハーバーランドの一角にあるモザイクガーデンの観覧車。最近は直径100mを優に超える観覧車が競うように設置されているご時世だというのにやけに小規模です。タワーに敬意を払ってあえて低くしたということなのでしょうか。

元町方向に六甲山系を望む風景。神戸市内はあまり高層ビルは多くなく、右遠方に見える新神戸オリエンタルホテルと左の兵庫県警本部は目立つ存在です。
タワーの足もとに広がるのはメリケンパーク。タワーと連絡橋で結ばれている神戸海洋博物館の白い屋根がちょっとだけ見えています。

向こうに見える人工島はポートアイランド。あそこで神戸ポートピア博覧会が開催されたのは1981(昭和56)年のこと。その後は高層住宅群が造成され、市民病院や公園などが整備されています。

4階展望室の西側。なんだか得体の知れない古代エジプト王のようなもんが置いてあるのは、どうやら占いマシンらしい。
展望タワーには往々にしてこういう占いだとかバイオリズムだとかの機械が設置されていますが、どうしてなんでしょうか。「望遠鏡だけ置いといても客が退屈するんじゃないか……、そうだ、ゲームとか占いマシンとか置いといたら楽しいぞ」とかなんとか考えちゃう人がいるんだろうなぁ、きっと。
東側半分には2軒のおみやげ屋さんがあります。扱っている品物はどちらも同じようなもので、なんでこんな狭いところでわざわざ競合しているのかは謎。
私が登ったときはちょうどお昼どきだったのですが、売店のおばちゃんがそれぞれ店の前にイスを出して堂々と弁当をぱくついていたのにはちょっと困りました。撮影はともかく買い物するにも声をかけられるような雰囲気じゃねーんだもんなぁ。
でもいざ買い物するときにはご当地ものハローキティの新製品を勧めてくれたり「タワーの置物が欲しいのだが」という私のリクエストにあれこれ品物を選んでくれたりと親切で話好きなおばちゃんなのでした。
展望台が2層以上になっているタワーではだいたい飲食店がそのうちのワンフロアを占めていますが、老舗たる当ポートタワーも3階部分がティールームになっています。窓側にぐるりとカウンターテーブルがしつらえてあって、床がゆ〜っくりと回転するというもの。
しかしご多分に漏れずやはり客の姿は見えず……。
2階にある自動販売機で入場券を買ったら味気ない感熱印刷のペラ券でした。どうやら1階の窓口で購入すれば写真印刷の券片が手に入る模様。

ところでこのキャラクター、タワーを運営する神戸港振興協会の公式サイトでくねくね踊っているのを見ることができます。一応「ポートタワー君」という名前がついているらしい。しかし残念ながらキャラクターグッズは作られていないようです。

キャラクターものは売っていませんが、さすがは老舗タワー、このとおりタワーの置物がちゃんと売られています。私が買ってきたのはビルとフェリーを組み合わせたもの。このほかにもいくつかのバージョンがありますが、タワーと羽ばたく鷲を組み合わせたのが一番わけわかんなかった。

ちょっとレトロなムードを醸し出している包装紙にも注目!

2008(平成20)年にタワー運営者の神戸港振興協会創立50周年を記念してイメージキャラクター「神戸ポートタワー君」が正式にデビューした。名前は公募による愛称「キャプテンタワー君」のほうが浸透している。着ぐるみが制作されて各種イベントに登場するほか、グッズ展開も図られている。
神戸ポートタワー

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