●ネガティヴの代償、ポジティヴの代価
市井紗耶香が復帰する。
‥‥
「市井ちゃんが復活するんだよ♪」(痛っ)
「絶対に戻ってくるって信じてたもんねっ♪」(激痛っ)
「俺にとってのモーニングは市井ちゃむだから♪♪」
(爆裂死)
‥‥さっ、激痛三十路男を演じるのはここまで(苦笑)。って別にここでは市井ちゃんについて書くわけではなくて、俺の「第二の愛人(爆)」について書こうという企画。
実は最近、浮気してまして(笑)‥‥何のことはない、気持ちが市井から石川梨華に移っただけなんですが。ルックス的には共通点はあまりないであろうこの2人、実は「市井→石川」と移ったモーヲタって結構多いらしいのですよ。しかも、石川が加入してすぐにファンになったわけではなく、ここ最近の石川を‥‥
なんかね、俺は思うんですよ、似てるな‥‥と。市井と石川の、モーニング娘。における境遇というか、サクセスぶりってのが。
両者に共通するのは、
(1)加入当初はどちらも、如何にも「女の子」といったルックス
(2)加入当初は地味(目立たない)。前に出る機会がなかった
(3)気づけば同期の他メンに追い抜かれている
(市井の場合、さっさとタンポポでユニットデビューを飾った矢口、
歌唱力とダンスの派手さで群を抜く保田に。
石川の場合は「中学生コンビ」辻加護、そしてつんくに「天才的美少女」と言わしめた吉澤に。
時に石川はそのルックスの割に、4期メンの中では常に4番人気だった)
(4)ユニットデビューし、センターに出る機会を得て、自信をつける。
(市井はプッチモニ。石川の場合は娘。加入後すぐにタンポポ入りするものの、
やはり初センターを経験した「カントリー娘。」レンタル移籍が大きい)
つまり、歴代のメンバー(2期メン、後藤加入以前のメンバーのみ)が結成当初から味わってきた苦汁‥‥「挫折/敗北〜成功」のサクセスストーリーを、その生き方を持って判りやすく示してきたメンバーなのですよ、市井と石川は。
何故市井が「伝説のモーニング」なんてモーヲタから呼ばれるのか、それは"LOVEマシーン"以降のブレイクに上手く乗じ、更にプッチモニというチャンスを手にしたことで自信の個性やキャラを確立し、いよいよこれから「市井センターの時代」に突入なのか‥‥と思わせたところで卒業(脱退)。ぶっちゃけて言えば「勝ち逃げ」なんですよ。しかも他の卒業メンバー(中澤姐さんを除いた、福田と石黒)と違うのは、「自力で再びソロデビューして戻ってくる」なんて言葉を残して(当時)芸能界を去ったのです。絶頂期にこんな辞め方されたら‥‥そりゃファンにとっては鮮烈な印象を与えるわな、普通?
さて‥‥これを石川さんに当てはめて考えてみましょうか‥‥彼女は何も「カントリー娘。」に行ったからといって脱退とか、そういう事じゃなくて‥‥
石川をずっと観てて思ったことがあるんですよ。何かね彼女、性格的にすっげー俺に似てるな、と。決してファンだから、好きだから同化したいとかそういう想いからではなくて。
ひとことで言うならば、石川梨華って娘は「ネガティブ」の塊なんですよ。4期メン(辻、加護、吉澤、石川)の中で最年長、娘。に集中する為に入学したばかりの高校も中退し、横須賀の実家から通うのではなく都内でひとり暮らしも始め、「自分がしっかりしなきゃ」「チャンスをモノにしなくちゃ」と半ば脅迫観念的に自分を追いつめて‥‥けど、それが全て空回り(苦笑)。辻加護からはオモチャ扱いされ、よっすぃーは後藤に取られ(笑)、先輩メンバーからはキショがられ。
根がまじめ過ぎるんですよ。こういうエピソードもありまして‥‥「スターどっきり」だと思いますが、加入当時に寝起きコーナーで突撃されたことがあったのですが‥‥当時俺もこれを観ててすっげー記憶に残ってるんだけど‥‥辻加護は如何にも12〜3歳というような寝相で(笑)、よっすぃーは携帯を持ったまま寝てて(笑/多分前夜、話の途中で寝てしまったのでしょう)‥‥次は石川さん‥‥のはずなんですが‥‥何やら異様な物体が‥‥布団に入ってるその人は、口にマスク、首にはマフラーを巻いてそこにいるのです(爆)。そう、それが石川でした。
何でも加入当時の教育係(後藤における市井の役割)は保田だったそうで、彼女も喉が弱かったことでかなり気を遣い、ホテルのような乾燥した場所で寝る時は常にそうやって喉を守ってきたそうです。で、それを実践する生真面目な石川(彼女も喉が相当弱いです。オーディション時に一回壊してるみたいだし、そもそも腹式呼吸が出来てなくて喉で唄ってますからね)。思わず「こんなもん、お茶の間に流していいのかよ!?」とのけぞったのを覚えてます。
そんなこんなで、何をやっても上手くいかない、空回りしてしまう石川梨華。そこへ究極の出来事が起こります。覚えているでしょうか? 2000年秋の盗聴事件。彼女が住むマンションに盗聴器が仕掛けられていた、電話でのプライベートな内容が週刊誌に載ってしまった等々‥‥タダでさえネガモードまっしぐらだった彼女は、ここでアイドルらしからぬ発言をしてしまいます。
11月末、件の事件が発覚した翌日のラジオ収録。同じタンポポの飯田圭織とふたりでの収録。石川は空元気で、その発言ひとつひとつが逆噴射状態。見かねた飯田に収録中にもかかわらず説教される始末。そこで石川が発した言葉‥‥
以下はその時の放送の、彼女達の発言を要約したものです。これ読んで背筋凍らせてください。
(全てが空回りし、落ち込む石川に対し)
飯田「石川はネガティブなんだよ」と言い放ち
石川「打たれ強くなります、ポジティブになります!」
(テンションを上げる石川。しかしものの数分しか保たず)
石川「やっぱりダメなのかなぁ‥‥」
(本番中にも関わらず、ドンヨリ沈む石川に対し)
飯田「何だよ、ネガなことばっかり言って。生まれ変わるチャンスだろ!?」
(半ばキレかかった飯田が発したこの言葉に対して)
石川「じゃあ、もう‥‥ホントにもう、ダメですね(空虚笑)」
‥‥初めてこのやり取りを活字で目にした時も引きましたが、更にMP3でこの発言を聴いた時は、本気で背筋が凍りました。何、何なの、この娘は!?って。
更に泣かせる事に、この後の取材で石川が発した言葉。
「モーニング娘。に入れて、本当によかったです」
プロ意識と言い切ってしまえばそれまでかもしれない。けど、芸能界に入り、いきなり成功が約束されたトップグループに加入し、そのために高校まで辞めてしまうという、たかだか15年ちょっと生きてきただけの少女が経験するには重すぎる現実。確かにそういう事さえも乗り切ってこそ、初めてプロと呼べるのかもしれない。普通の気構えの15歳だったら、絶対に潰れていた。しかも石川は根っからのネガティブ・シンキングの持ち主だ。悪いのは全部自分、自分が悪いんだ。自分がしっかりしてないから、年下の辻加護にも追い抜かれ、先輩達にはダメ出しされ、挙げ句の果てにファンにストーカー行為まで受ける。
それでも彼女は、2000年の締めくくりに、こう言った。
「モーニング娘。に入れて、本当によかったです」
2001年に入り、逆にその空回り振りをキャラ立てしてきた石川。先輩メンもそれを理解しつつ彼女をいじる。中澤姐さんに至っては放置プレイに徹する始末(笑)。自らに半ば脅迫観点的に言い聞かせる、「ポジティブ、ポジティブ。ポジティブ石川になるのよ」。けど、空回り。本人は必死なのに、何故か笑いが起こる。
そして春。タンポポでもいまいち目立てずにいた彼女が、初めてメインになる。そう、「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」だ。歌番組では、これまで以上に発言を求められ、積極的に話す彼女がそこにはいた。けど、常に空回り(笑)。初夏にはハロプロ恒例のシャッフルユニットで、トップグループともいえる「三人祭」に加護、松浦亜弥と共に選ばれる。更に、娘。としては7ヶ月振りの新曲"ザ☆ピ〜ス!"ではとうとうセンターメンバーに。時同じくして、現役在籍メンバーとしては安倍なつみ以来の快挙となる、ソロ写真集発売‥‥
何を言わんとしてるか、お判りだと思いますが‥‥俺が市井にハマッっていった経緯と全く一緒なんですよ、今回も。更に、性格的に自分と同じものを石川に見てしまった。これが決定打。何かもう、目が離せないっつうか、放っておけないんですわ。けど、正直2001年後半の彼女の活躍振りには目を見張るものがありました。まさに「どん底からのスタート」であり、そして1年足らずで成功を手にしたわけですから‥‥
今の彼女には、余裕すら感じられます。いや、それでも他のメンバーから比べれば必死の度合いはかなり高いですが(苦笑)。一生懸命なんだけど、空回り。けど今はそれすら楽しんでるように思えるのです。1年前は相手にすらならなかった中澤姐さんとのやり取りも、今では対等、いやそれ以上の時すらあります。あの姐さんですら「成長したなぁ‥‥」と本番中に漏らす程ですから。
あれから1年。きっと今年も1年の一番最後の日に、彼女はこう言うんだろうな‥‥
「モーニング娘。に入れて、本当によかったです」
P.S.:
‥‥と思ったら今朝、ハロプロ関連のアーティストは大晦日のレコ大を辞退したそうな。嗚呼‥‥やっぱりライヴに行っとくべき??(激しく否定してください<All/笑)
('01.11.15.)