089  カタリはコウゲキ ササヤキで撫でて

088  振り返らなくても見えてるよ積み上げてるのだもの

087  独り酒過ぎ石ころ握って駆け転ぶ帰路

086  封筒が薄いのは逢いたさ付録の厚み

085  目覚めた場所は君の夢の迷路だった

084  てぃだ糖甘きジンジャーティに春香ぐ

083  いつか崩れる瞬間待ちてレンガ積む君

082  自慢気にマシュマロ差し出す指ガブリ

081  どうして避けないの私が向けた心の刃

080  サヨナラのメイクはアナタがしてね

079  引出し奥で再び刻み始めた時計に主なき

078  偽看板掲げるからこそ許される明日

077  彷徨う深夜を嘲るか毎日期限の牛乳たち

076  苦しめてもアナタが望むほど歪まない

075  三杯目も泡消えた炭酸水なみだの素に

074   逃げ道塞ぎてアナタに捲かれ行く洞穴

073  甘えさせてくれるから女の自分忘れてた

072  あれっ眠りから醒めれないみたいだよ

071  赤いブーツは戦闘用 空だって蹴れる

070  正直になるためペンキで描く心の自分

069  会ってもないのに昨日はゴメンって何

068  願うだけでは戻らないブーメラン君

067  見過ごした時に巨大化する落し穴の闇

066  終わりの徴しは唇が柔らかくなった日

065  カプセル怪獣でいられたらと遠くから

064  急に掴むから痛くないのに涙止らない

063  いざなうのはいつも足の届かない場所

062  終わりならキスしながら首を絞めてね

061  漂白剤って「誰」にでも効くかしら

060  消えぬ香を洗うTシャツ擦り切れて秋

059  白砂の熱き波遥か伝いし吾初雪踏む音

058  思い出路多くとも行く路見えぬ木枯夜

057  振り向いてくれる日を待ち微笑む練習

056  着地の見えぬ落下夢 君を迎える日に   

055  「元気らしい」と風の便り 早すぎて少し悲しい

054  ユビワを外して来るなんて ズルイよ

053  食事の時は皿の方も見てね 恥ずかしいから

052  置き忘れホッとした だってわざとじゃないんだもの

051  左手が全部薬指だと良いのにと欲張る

050  タンスにある右だけの手袋 今年も左の君が帰るのを待ちて

049  還る夢 数ふる現 散りて華

048  話しかけようとすると 私の周りだけ酸素が薄くなる

047  違うのに言っちゃった「迷惑です」 そうするしかなかった

046  みんな水で出来ている  テゴワイ

045  嫌いな人に会ってしまったら 自分を嫌ってみる  だから嫌い

044  一番悲しいのは 自分の終わりを見れない事

043  触れてほしくないのは 肌と手が想いになっているから

042  花を写す瞬間は 誰かを探してる

041  もう1回だけ 終わる筈がない

040  昔見た夢 明日見たい夢  同じ

039  キミは何を考えてイル アンタに言うほど安っぽくはナイ

038  利用しあえたから お得で良かった… そんなものじゃないだろう

037  プライドはただの包装紙 でもその一枚で輝く事もある キミというブランド

036  「一週間後に何かが変わる」と言った 長かったキミの闇 

035  返事なんて くれなきゃいいのに せつなくて 

034  弱いから手を放してしまいたくなる 楽になりたくて 

033  探しものは 手の届くところにある きっと 

032  二日目のスカート 吸い込まれる定期券 傘を忘れた 

031  fake 切り札なんて はじめから持つ事が出来なかったよ

030  本当にやって来るの?明日が 今日と違う日だなんて誰が決めたの

029  あと一歩で消える悲しさ もう届かない

028  「お元気ですか」いつか言えたらいいのに… でも もう言いたい 

027  なによりも凍らせるのは 物言わぬ視線

026  待っているのに 待っていると伝えられない だから待つということ

025  嘘じゃないのに 本当じゃない でもそれが生きてる時間ではないのかい

024  私の色を教えてよ… みんな透明なんだ 薄色は毎日違う

023  届かぬ思いであっても 文字は届く 思いの文字が

022  「海を見たいな」切ないよね きっと 他の思い出に会うから

021  祝杯に そえる左手 誇らしく

020  昨日より 今日のほうが もっとそばにいる と言ってくれた日

019  あなたの覚悟が 僕の逡巡を導く事は 許されないのですか

018  二人でいることは あまりにもたやすい嘘

017. 彼女の編んだアーガイルが 私の息を止めるかのように口を覆う

016. 舗装が黒くなったのは たくさんの点があつまったから

015. 僕の居場所はわかってる あなたが必要とするその場所さ

014. 好きって言えなくなったのは ちいさな鉛筆と同じ

013. 童謡を聴くと悲しくなる 出来ない事ばかり想うから

012. 自分なら… ずるい言い方 わかるわけないよ

011. 春の雨音 夏の雨音 秋の雨音 冬の雨音 楽しいのはどれかな

010. 理由も 行き先も なにもわからないのに 始まるのは何故?

009. 赤ワインを含んでいると 口許から流してみたくなるよ

008. 口笛って悲しいね たましいが出て行くみたい 

007. 一歩半が ちょうどいい 大きい前ならえより 遠い 

006. 黄色のレインコート姿 見つけると なみだがでそうになる

005. あなた ひらがなで書くと なにも隠せない 

004. リピート と リセット どちらをえらぶの もうすぐエンドマーク

003. 本当に 掌に答えがあるといいのに しぶい表情だね 

002. 一滴 + 一滴 = 一滴 タルコフスキーが教えてくれた

001. もう少し一緒に歩きたかったね ショウウィンドウに映るわたし