PhotoAlbumへ

とうきびの「八重山旅にっき」 2003.6/28〜7/4

 


6/28 千歳AP→羽田AP→那覇



6時30分に家を出て、千歳空港へ。羽田で乗り継ぎ、14時前に那覇到着。
空港ビルを出た途端、あ゛、あ゛ずい゛〜。
摂氏32度と聞くが、気温以上に太陽の強さが激しい。
とりあえず、バスに乗り、ホテルにチェックインして、身体を冷ましたのでありました。
(この時点で既に着替えなきゃならないくらいの汗)

今回は、沖縄本島は中継地ということもあって、
遠出はせずにメインストリートの国際通り近辺を半日散策してからの夕食となりました。

建設中のモノレールが姿を現して、街の景色が少し変わっていることに気付く
(前回は、まだシートが掛けられていた)
この街にモノレールが出来るのは、大きなことだと思う。何せ渋滞が激しい。

散策中に見つけた風情のある喫茶店で
「氷ぜんざい」
冷たく感じないほど暑いけれど、あっさりした黒糖の甘味は、
沖縄に来たんだぁ〜という喜びをかきたてます。
沖縄の味、ブルーシールという会社のさとうきびアイスも美味しかったにゃぁ。。。
(食べてばかり)

ふと、焼き物の壺屋さんを覗くと、骨壷専門店だったりしてびっくり。
でもオブジェとして飾りたくなるような美しいものばかり。

汗だくになりながら、18時より夕食。
外はまだまだ暑く強い陽射しだったので、
先ず出してくれた冷たいおしぼりが、なにより嬉しい。

出発前から選んでいた
「なかや食堂」のメニューは、素朴な沖縄家庭料理。
どれをとっても、絶品なのでありました。

夜食に
jefという地元バーガー店で、ゴーヤバーガー
(商品名は忘れました^_^; ゴーヤの卵とじ+ランチョンミートが挟んである)
ゴーヤリング(リングフライ)・紅芋パイを購入しましたが、
熱射攻撃にダウン(泡盛の飲みすぎとも言えますが)結局朝食用となりました。

一気に沖縄食堪能の一日。



6/29 那覇AP→石垣島→小浜島



空路石垣島入りし、タクシーで港へ。

離島桟橋付近を軽く散策。昼食用に
ポーク玉子おにぎりを買う。
北海道では食べられない、大好物のひとつ。
(焼いたランチョンミートと卵焼きがサンドされていて、
初めての時は戸惑ったものの、何時の間にか癖になってしまう美味しさなのです。)

石垣島離島桟橋から船で、今日の目的地小浜島へ。
宿泊先は、ヤマハリゾート
「はいむるぶし」
八重山のホテルには珍しい、大浴場を備えていて、

海をみながらの入浴は感動モノなのです。
園内はとにかく広い!
ランドカーレンタルがあるのも頷けます。
売店で飲み物を買おうと冷蔵庫に近付くと、ん?
ポッキーが入ってるぅ。
館内は冷房が効いてるとはいえ、それでも暑い。
チョコ類は全て冷蔵庫の中に陳列されておりました。

チェックイン早々、島内観光を依頼する。
小さな島なので、レンタカーよりは自転車で見て回るのが
良いのだけれど、炎天下の中…。
楽をして、マイクロバスでの案内を頼みました。

コンパクトに要所を観光させてくれて楽しい…が、
どうも話やポイントが
「ちゅらさん」に偏る。
「この場所が○○の場面さぁ…」と。
ドラマ人気で訪れる人が多いためか、あるいは島にとっての
大きなエポックなのか…。
ドラマを見ていなかった自分としては苦笑。
もっと歴史にふれる観光案内だと良かったなぁ。。。
なんか少し違う気がする。
海も空も太陽も、全てが美しい島なのだから、
テレビの話などはどうでもよいと思うのでありました。

夕食はホテルでの、八重山料理バイキング。なかなかのお味。

のんびりさんな、リゾートの一日



6/30 嘉弥真島&幻の島



投宿先はそのままで、日帰りの小島巡りに出発。

今日の行き先は、無人島の
「嘉弥真島」
小浜港から、おじいが操舵してくれる船で海へ。。。
空と海からの輝きは、全身にスポットライトを浴びるかのような眩しさ。
サングラスをしていないと、数分で眼が痛くなってしまうのです。
もちろん帽子は必需品。。。
が、日焼け止めを塗るのが嫌いなとうきび。
なんとかなるさと、タカをくくっていたのが…後の後悔へと繋がるのでした。

嘉弥真島は、観光客のためのマリンハウスが一軒あるだけの島で、
住人は島の生き物達だけ。
もちろん、自販機などはありません。
シャワーも雨水を貯めたもの(水切れで出なかったケド)。
小浜島の美しさに酔いしれていたけれど、
ココはまた格別。海の透明度が違う。

先ず、スタッフさんの案内で島から少し離れた
「幻の島」へボートで行く。
ここは、潮が引いた時にだけ現れる海の底。
タイミング良く島が出ているので、ここからのスタート

到着して…言葉を失いました。
真っ白な砂だけの、三日月型の小さな小さな「島」。
そして、どこまでも海底が透けて見える海。。。

泳がなくてもいいやぁ…と思っていたとうきびも、
この海に入らずして八重山を極めることなどできよう筈もありません。
即、海に入ります(20年振りで海のなかぁ〜)。その割には既に水着は着用済み(笑)。
北海道の海水浴は、まず胸にしっかり海水をかけてから
徐々に入らないと、冷たくて危険なのですが、
なんと一歩踏み入れたとたん。。。あったかい!
ぬるめのお風呂と変わらないくらいに感じます。

島とはいっても、海原の真ん中。
ライフジャケットが義務付けられていて
最初は気になりましたが、遠浅の状態で泳ぎ回るには少々浅すぎ。
で、このライフジャケットが役立ちました。
空を見上げて、ぷかぷか浮いてるだけの気持ち良い事といったら!
もう最高です。
手がこそばゆいなぁと思うと、色とりどりの魚たちがご挨拶してくれています。
潜らずとも見える珊瑚も美しい。。。まさに
「ちゅら(美ら)島」

嘉弥真島に戻り昼食。
スタッフさんの用意してくれた
レトルトカレーが旨い。
無人島での簡易食なので、カップ麺もメニューのひとつ。
でも、その不自由な感じが更に旅情を高めてくれます。
手渡してくれる日焼けしたスタッフさんからこぼれる笑顔が更に眩しい。
(もちろん女性)

食後は島内探検をする。
先ず、一番高い山に登る。標高19メートル(笑)。
ところが、この高さから360度遮るもの無く海原を見渡す事ができる。
抜けるような青空なので、八重山の島々がくっきりと浮かびあがっている。
眼にする景色は、どれを取っても言葉にならない感動を覚えます。
盛んにシャッターを切るものの、おさまりきる筈もありません。
しばし放心状態で佇むのでありました。(^^)


必ずまた来るよ〜 (/_・、)/~~


小浜港に帰港して飲んだ冷たい
オリオン缶ビール
美味しかったことといったら♪
汗がどんどん流れるので、小用はあまり必要としないのでありました。
島歩きは、ペットボトル持参が基本!
すぐに飲み物が手に入るとは限らないのです。

少々暑さにバテ気味なのと、連日の食べ過ぎで、食欲減退。
部屋で
「金ちゃんヌードル」。(四国製のカップ麺らしいが、
何故か、いたるところで眼にするので気になっていた。素朴な味でイケル)と、
紅芋チップスをつまみに、ほろ酔い加減で夕食を済ます。これもまた楽し。

この日あたりから、星が多い事に気付き始める。いや多いなんてものじゃ…。

ベッドに入ると、深夜どこからともなく
「ちゅろちゅろ」という泣き声。
小鳥かなぁと思いつつ…
これが
ヤモリくんの鳴き声だということが後日判明。
可愛い。。。

今日は、とにかく感動の一日。



7/1 小浜島→石垣島→竹富島



石垣港で出航を待っていると、
パインの日という、のぼりに誘われる。
あったぁ〜試食だぁ。。。と、すすすぅと人が近付く。
すみません○○新聞です。

「パインは食べたことありますか?」
「ん?? もちろんです」
「どちらから?」
「北海道から、石垣は二度目ですぅ。
 暑いけど、夏はフルーツがいっぱいでいいですねぇ〜」

実はこれが、翌日の地元紙の
一面トップ記事となる。

「北海道からやってきました。
二度目ですが、果物の美味しい季節を選んできています。
中でも
島パインは最高ですね!(○○才)

ぐふっ!これはまちがいなく…
発言がなんか違う気がするけどまっいいかぁ〜(爆)

竹富島は、昨年1時間ほど滞在。
水牛くんに案内してもらったので、今回は足で回ろうと泊まりがけです。
港に着くと、宿泊先の
「さぷなや」のご主人が出迎えてくれました。

気温は34度。港で太陽に向けた寒暖計は、なんと
60度を指すという。
照り返しの激しさを実感。

荷物を預けて即、レンタサイクルで出発。
なんと自転車に乗るのも20年振りなのです(汗)

さ、いざ…が
焼け付く太陽で肌がじりじり音を立てている。。。
倒れないか心配。

まずは、腹ごしらえに、
八重山そばの昼食。
う…うまぁ〜い。スープを飲み干しさらに汗が噴き出すのでありました。

集落は伝統的な建物が、珊瑚の砂の小路に整然と並ぶ。
此処では、施錠している家庭は見当たらない。
自転車も
「鍵はかけないで」と念を押される。
盗難はないので、鍵紛失のほうが心配ということなのだろう。

眼を移すたびにシャッターを押しつづけるが、
あまりの暑さでデジカメの
バッテリーが異状を来たす。
電源が切れて動かなくなったり、また動いたり…。
さりとて重い一眼レフは携行しておらず、宥めながらなんとか撮影続行。。。

コンドイビーチは大勢の観光客で賑わっている。流石人気の島。

レンタル自転車屋さんのおばちゃんに
「必ず
夕日はみるんだよ〜」と教えられ、夕刻からじっと海辺に佇む。
掛け値なしの絶景でした。
大勢の宿泊客が詰め掛ける中、物思いに最高の時間。。。が、まだ暑い。

夕飯は島内のオープンテラス式の居酒屋さん。
大盛況で、店のおじちゃんも熱くなっている。
「それできないよ〜」「今唐揚げしてるから、それにしてよ〜」
いささか強引で、普段ならカッとくるところだが、
この島ではそんな気持ちにはならない。
みんな「うん、お願いね〜」とにこやか。
この雰囲気がとっても嬉しい、
ゆるりとした時の流れなのです。

帰り路、ふと空を見上げる。。。
な、なんてこった!!
空一面に星が見える。
真っ黒な部分が見当たらないくらいのこぼれてきそうなくらいの空。
首が痛くなるのも構わず、いつまでも見あげていたのでありました。。。

が、この夜、更に
日焼けが悪化
身体中が熱を持ち、酷く痛い。。。
慌てて
クールダウン剤を塗るが…なんとも悲惨な状態。
ずっとTシャツに半ズボン、スニーカーソックスなので、足首まで痛い。。。
え〜ん。
明日からは
日焼け止めをぬりたくらねばぁ(~_~;)


島人とのふれあいと星空。今日はこれが全て。



7/2 竹富島→石垣島



「さぷなや」さんで、島フルーツ一杯の朝食に感動したあと、
もう一度島内を散策する。
テレビの無い宿での一泊は、とても心地よい朝を
プレゼントしてくれました。

後ろ髪を引かれながら島を後に、
石垣島へと向かう。

軽く石垣市内を散策し、一つの目的だった
「マンゴー」を購入。
高価な果物ではあるが安い。
島バナナをオマケに付けてもらう。
ホテルでゆっくり楽しみながら味わおうっと♪

今日の泊先は
「フサキリゾートホテル」
石垣島内は、前回たっぷりと観て回ったので、
今日の午後はホテルのビーチなどでのんびり。。。
部屋から水着okの造りは、とても快適。
不足し始めたシャツを
洗濯したりもしてみる。
衣類は全て、カバンまで汗が匂う F(^_^

1000円のチケットで2500円の夕食膳。
少し得した気分で、満腹さん。

フサキビーチの夕日も星も見事。
残り少ない旅を惜しみながら、宙を思う。。。
が、いっぱい虫刺されが出来た一日。
もうボロボロさぁ(笑)



7/3 石垣港→波照間島



今回は行けないと思っていた波照間島だけど、
日帰りツアーを発見!ついに
南の果の島へ!

高速艇で
1時間の船旅で、島に着く。
船を降りた途端に、魂が揺さぶられるような空気に包まれる。

レンタサイクルを見てうらめしげな他の乗船客を尻目に、
島のガイドさんの車で観光開始。

これまでの経験から、出費加算を決断して観光をお願いしてよかったぁ〜。
クーラー付きでらくちん。
そして、なによりも
貸切状態なので、ガイドさんの説明をたっぷり聞けるし
好みの場所での時間配分も思いのままなのでした。(説明も素晴らしかった!)

この島も山が無い。
竹富や小浜は海底ケーブルで石垣などから水を引いているが、此処にはない。

毎年苦しむ水不足と、一基だけの風力発電。
僅かな産業とさとうきび畑、公共工事も少ない。
観光も八重山の中では比重の低い島である。厳しい生活環境だ。

それなのに、この全身を包み込む感動は何なんだろう。
全てが
キラキラとそして優しい。

日本
最南端の岬に立つ。
此処には全都道府県の石が−(つまり北海道の石も)−モニュメントされている。

日本の国…私たちをもう離れ離れにしないで…
島人の思いが波音となって聞こえる。

最北端の地、北海道宗谷岬と、波照間。
遠いといっても、わずか4000キロの距離だ。

私には、此処が始まりの地ではないかと思える。
必ず、もう一度来なくてはならない。。。そう誓った。

夜になれば
南十字星が肉眼でとらえられると聞くが、
今日は日帰り。とても残念。
昼食後、島を離れる行程だが…
ニシ浜ビーチに降りた途端、帰船変更をお願いする。

「やっぱりね〜。この浜見るとみんな帰れないよ。日本一の海さぁ」

ガイドさんの言葉どおり、
この旅最高の海と出会う。
夕方前には干潮となり、泳げない。
あわてて、食事もそこそこに海に入る。

身も心も海に抱かれて、全ての時がとまったようだ。。。

呼んでくれてありがとうと、心でつぶやいた。

昨年、この浜で、島始まって以来の殺人事件が発生した。
この事件報道は、私にも記憶があった。
被害者は女性。絞殺され金を取られた。
犯人も、被害者も島人ではないビジターである。

ワイドショーなどの取材陣が大挙して来た時、
この島はどうだったんだろう…。
ガイドさんも事件の事には言葉少ない。
島が泣いていたのではないか…。
帰りの船でふとそう思う。

とにかくもう一度この
「神の島へ」
再度誓い、フサキリゾートで6泊目の夜を迎える。



7/4 石垣AP→那覇AP→羽田AP→千歳AP



旅の終わりはいつも寂しい。。。
千歳に降り立つと既に21時を回っている。
しかも寂しい小雨。
摂氏13度。日焼けした腕が今は寒い。。。

帰宅してパソコンを立ち上げる。
書き込む気力は残ってはいないが、bbsを覗く。。。

みんな来てくれている。
優しいみんなありがとう
自分の日常、捨てたもんじゃないね。
こんなに素敵な仲間が待っていてくれたよ。

ありがとう
この国の島々

ありがとう
みんな



<蛇足>


旅を終えて…

あなたも南の島に行きたくなりませんか? (^^)
とうきびからのアドバイス10カ条(笑)

@太陽を侮ってはいけない。特に女性は、
 タオルパーカー等で首も頭も保護すべし。髪の毛も日焼けする。
A海に入る時はTシャツ姿で。
 (泳ぎに自信が無い人は危険なので注意)
Bハンドタオル、サングラス、帽子、ビーチサンダル
 (マリンシューズ尚可)は必需品。
C外に出るときは必ず飲み物と、軽いおやつを用意しよう。
D決して島に他からのゴミを持ち込んではいけない。逆に拾って帰ろう。
E水は大切。無駄遣いだけは厳に戒めること。シャワーくらいは少し我慢。
Fデジカメの他に、機械式銀塩カメラがあると重宝する。
G余計な音源は、持ち歩かないほうが、心地よい。
H島人には従う事。行ってはいけない場所もある。
I島の空気を楽しむ事。テレビを観てはいけない。静かな時を。。。