2004 夏の沖縄(04.6/26-7/3)

 


今年も実現できました。初夏の沖縄(^.^)v
初日は那覇です。そう那覇では、まだまだ未体験をクリア
しなきゃいけないゾーンがあります。

はい!食べ歩き〜。だって、食べるのは限界がありますものね。
で、先ずは沖縄蕎麦が無ければ始まらない。

有名な名店「
御殿山」(うどぅんやま)さんに向かいます。
コレが…路に迷いまして(;´▽`A``
那覇は一歩街から逸れると、昇り下りの連続や、小路が多くて
方向感覚を失ってしまうのです。。。
目印も少なくて、頼りのポイントが別の店になっていて気づかず、
20分歩けば良い所を一時間以上彷徨って、
到着したのは、閉店直前のラスト客としてでありました。。。

味ですか?もちろん最高でした(^o^)丿


もう一軒は「
山城饅頭」さん。
首里城公園のすぐ近くの老舗。
たった一個を頼んでも、とても親切にして下さいました。
素朴な甘さが、酷暑の中での疲れを和らげてくれます。

右は、同じく那覇市の松山周辺。
コレ、早朝なんです。こんな風に数件のお店が、そば等を供して
くれています。
東京で言えば、歌舞伎町、札幌ならススキノ…そんな歓楽街。
徹夜明けの人や、お店を上がった仕事帰りの方々には便利
でしょうね。さすがに、早すぎて食すことはしませんでしたが、
オキナワは朝からアツイぞ!

二日目は、空路石垣島に入りました。
実は、今までタイミングがなくてグラスボートで珊瑚を覗くって
未体験だったんです。
青い海を行くと、ヨットでクルージングしている姿も見受けられ
ます。いいなぁ〜、カッコいいなぁ〜......海にぃ♪なんて加山雄三
を連想するのは歳ってもんでしょうか(笑)

海の中は、多少波の影響もあって、少々濁っています。
綺麗な珊瑚と色とりどりの魚たちが、次々と現れます。見事!
が…よく見ると、明らかに死んでしまっている珊瑚が、
かなりあります。その辺りは、海底も砂ではなく粘りのある泥が
堆積しているよう…
海がこんなになってゆくのは悲しいことです。。。


石垣島の夜は、那覇とは全く異なった趣で、静かです。
静かで、路行く人も僅かなのに寂しくないのは何故なのかな。
ぶらり散歩していると、あ〜来たんだなぁ....って改めて思います。
海はもちろん素晴らしいけれど、この瞬間があるから、
何度も呼び寄せられてしまうのかもなぁ。

夕食は「
」さんという居酒屋さん。
いやぁ〜
大感激です!チャンプルーなどの沖縄料理はもちろん
お魚も絶品。お値段も安くて、泣けてきます(^^)
右は、お魚のマース煮(鯛に似た魚)という塩味の煮魚です。
塩味って、初体験だけど、コレやみつきになりますよっ。
近海鰹の刺身も臭みがなく、まろやかで…
石垣島での夕食は、これからも
ココで決まりです。

三日目は、石垣島離島桟橋から、西表島船浦港に向けて出航です。
数十分の船旅ですが、海の上は本当に心地よいです。西表島訪問は、前回は短時間のツアー観光のみだったので
今回は、二泊の予定で自力観光と海水浴を目論んでの訪島なのです。

港に着いて早速、手配していたレンタカーを探しますが…ん?迎えが来てないぞぉ〜(-"-;A ...アセアセ
幸い営業所が近いので、重い荷物をよっこら引っ張って、行ってみましたが...
=( ̄□ ̄;)⇒「予約入っていませんよ!」って。。
んじゃ、この”チケット”は一体……

幸い、この会社の方がとても親切で、島内の他の会社を当たってくれて、全然違う会社に予約されていたのを見つけてくれました。
いやぁ〜焦りました。だって、タクシーは無きに等しく(一応ありますが)、バスもめちゃ少ない島で…大荷物(-_-;)車がなければ立ち往生です。
ま、こんなこともあるんですねぇ。

けれど、小さな島でのこんな出来事は旅を楽しむスパイシーな出来事。このやり取りで、島の方との
予定外の会話もうまれるのですから、
ちょっぴり得した感じです(^。^)

早速ヴィツッ君に乗り込んでドライブスタート♪
旅行のドライブでの楽しみは、ローカルのラジオ番組です。
「FMに合わせて選曲しよっとぉ〜」
「ザーザー…」FMは無理らしい。。。まぁ離島だからねぇ。仕方ないかぁ。AM局を探し始めると…
○△☆×□…」?幾つものジャスト局受信は可能だけれど(~o~)日本語が聞こえないぞぉー!!!

そうなんです…ココ西表島では、AMも厳しい…(台湾の放送がよく入るのです)ラジオが聞けない暮らしってスゴイかも。。。
携帯も、良い場所を見つればなんとかなりますが、圏外が圧倒的かも^_^;
後で島の方に聞くと、「NHK−TVは
結構映るよ〜。ココは日本じゃないからねぇ〜爆」と.....

難視聴地にこそ!!映ります
衛星放送」は偉大だなぁと再認識するのでありました。

西表島のスタートは、浦内川観光です。片道30分ほど(8km)
ボートで上流へ向かいます。両岸には、マングローブや
サキシマスオウノキなど熱帯植物が鬱蒼と茂ります。
ボートを降りて、ジャングルの中、足許に気をつけながら45分
ほど歩くと、
マリュドゥの滝カンビレーの滝があります。
ジャングルの中は、風が通らず蒸し風呂状態。汗を拭いながら
頑張って到着すると、水音が聞こえた途端に、何処からかそよ風
がやってくるような…爽快感を楽しむ事が出来ます。
ジャングルの中は、見慣れぬ昆虫たちもご挨拶にやって来て
くれるんですよ{{{{( ▽|||)}}}}〜〜〜〜〜


西表一泊目のお宿は「
ヴィラうなりざき」さん。
大規模ではない、隠れ家的なリゾートホテルです。
不便な面もあるけれど、気配りの行き届いた旅人思いのお宿。
バルコニーに出るとこんな感じなのですから、そりゃあ、帰りたく
なくなっちゃいますよね。
夕飯は、ホテルの方に頼んで近くの居酒屋さんに送迎してもらい
(だって飲みたいでしょ)島料理を堪能。
パパイヤチャンプルー(青パパイヤの炒め物)は大好物♪
なのです。


星砂で有名な浜はあちこちあるんですが、大抵は観光客が
踏み荒らして、ただの砂化して来てしまっています。
けれど西表の「星砂の浜」は、本当に☆☆
手の平を砂に押し付けると幾つも付いてくるのが分かります。
持っていると幸せを呼んでくれるというこの砂も、虫の死骸だと
現実的に言ってしまうと元も子もないので、
胸のなかにしまいましょうね。
そして…ココは「
南風見田の浜」。
戦時中に波照間島から強制疎開された人々が次々とマラリアに
感染して亡くなられました。そこで、波照間島が一番良く見える
この場所に、「島よ忘れないで…」との思いで建てられて
いるのが、この「忘勿石」(わすれないし)。

この浜には、海亀が卵を産みにやって来ます。
見守ってくれると分かっているかのように…


泣けて来ます
大好きなんです。こういう何気ない空気....
鏡に映るのは、何時車が来るの?って感じの細い農道。
思わず車を降りて、シャッターを押しました。
ココにずぅ〜と立って、原稿用紙でも出して…なんてやると
カッコイイかもぉ(*^^*)
←下心が醜いゾ〜笑

そして、ヤマネコちゅうい看板\(^o^)/
出合ってみたいなぁ〜。
夜行性なのだけど、昼間に目撃されている例も
あるのだそうです。


西表島では念願の海水浴も出来て、満足な二日間でした。本当は、もう少し時間があれば、「新城島(あらぐすく)」(パナリ島とも呼ぶ)
に渡ってシュノーケリングが出来ると最高だったのですが、スケジュールの調整が出来ないまま…。まだ見ぬ島が残っているっていうのも
悪くないでしょ(笑)

この頃から、南海上の
台風の動きがどうも気になり始めます。。。
一端離れていくルートで安心していたら、また近付いてきている!!!
ホテルのロビーに逐次張られる気象図を度々見に行ってはドキドキです。なんと言ってもココは「島」なのです.....
けれど、島の人はなれたもの…
「西表(上原港)の船は、直撃でもしないと欠航しない」という力強いアドバイス!!
とりあえず一安心です。
(それが実は…この後気付くことになるのです)

そして旅はもう後半。既に胸を締め付けるような寂しさを抱えながら、
「いや、
まだ三泊もあるんだ!」と、気分高揚に務めつつ、
激しく揺れる船のスリルを充分すぎるほど堪能して
(船は後ろに座ってくださいね、とホテルの方に言われて、なるほど解りました。跳ね方が結構違うものですね)
石垣島経由、
竹富島に向かいます。

竹富島に泊まるのは、昨年に続き二回目です。
ここでの目的は、先ず泳ぐ(しかも憧れの
コンドイビーチ
ことから始まります。
竹富島は、周囲が広範囲にわたり珊瑚に囲まれており、外海の
荒れ具合がウソのように静かな海でした。最高の海水浴です!
うれぴぃぞぉ...
でもヘリコプターがうるさいなぁ...
(コレが行方不明者捜索だったと、あとで教えられる。
友人と石垣に遊びにきていて、一人竹富に別かれた人らしい。
浜小屋あたりにチケット入りの荷物が見つかり…。
島の方々も心配顔)


で、右は「ぴぃーやし」この実を粉にして、国産唯一の胡椒と
なります(めちゃオイシイです!!)竹富島の民家の石塀には
普通にひょろんと生えていて、地元の方は葉も刻んで薬味など
にするそうです。


宿泊は「高那旅館」
渋くて良い感じでしょ!
司馬遼太郎氏を始め、各界著名人が泊まられた宿として
有名です。が、一泊二食で税込み8400円。そこが素敵ですね。
夕飯は、石垣牛のステーキまで付いて、大満足・満腹の島料理。
こんなんが一番食べたいんですよね\(^o^)/

部屋のコイン式クーラーは少々面倒でしたが(笑)


竹富島は、そりゃぁ海は素晴らしいけれど、なんと言っても
足で歩くことが一番です。
自転車も良いけれど、歩くことで眼に入る、島の普通の風景。
その瞬間瞬間を味わうのがいいんです。
オススメは、早朝
早寝、早起の島人のみなさんが、白い道を箒できれいに
掃き清めて一日を始めます。
排気ガスなんて全くない、澄み切った空気を吸い込んで、
ぶらりぶらぶら。。。やっぱ厭きないです。


竹富島の後は、宮古島を残すのみとなりました…
宮古に向かうのは、石垣空港から夕刻発となります。
なので、予定では、午後まで竹富で過ごして、天気がよければもう一度泳いで…なんて思ってたんです。

が…
朝食時に旅館のおかみさんが「
午前は良いけど午後以降は船がどうなるかわからない状況」と教えてくださる。。。
え゛っ???やばぁっ!!

島時間を過ごすと、世の様子なんてどうでもよくなってしまいます。
西表でのアドバイスもあって、台風の動きにも油断していました。。。
それにしても…欠航しないというのは、西表だけの話なの?ココのほうが、断然、波が静かなのに.....

首を傾げつつも、助言には素直に従って、スケジュールを短縮して、朝のうちに石垣島に向かう事にしました。

というわけで、またも経由の石垣島で時間を持て余し気味。
そこで博物館と図書館を覗いてみることにしました。

どちらも入ってよかったぁ(^^)
見事な紅型(びんがた)でしょ。(←撮っていいのかな?)
昔は全然興味なかったけれど着物や織物など、
味わいの深さを感じるようになりました(
←歳か?
沖縄熱のおかげで、地元北海道の良さも分かるようになって
来て、アイヌ民族伝承の「ユーカラ織」の素晴らしさに
気付いたり…。
書店では見たことのない、地元の資料なども目にする事が出来
予定外だからこその、体験でした。


まだ時間があるので、桟橋で缶ビール片手に一息(休憩ポイントとしては、最高なんです)...
八重山ともこれでお別れかぁ…とセンチな気分に浸って……

ん?どうも空気が変だ、何か変だ…ゾ…ひゃぁ〜
全部欠航だぁぁ (-"-;A ...アセアセ
一歩間違えば、何処かの島で立ち往生でした。
はい、この通り西表航路も
”ちゃんと”欠航です(爆)
地上は、風が強いかな…っていう程度。
やっぱり海は、侮ってはいけませんね。
このあと石垣空港では、
到着してくる観光客の皆さんが、深刻な顔を寄せ合って
携帯電話を片手に、ガイド書を忙しく繰っている姿ばかり。
わずかのタイミング違いで、島から戻る事も、行く事も
出来なくなってしまうものなのですよね。

私達は幸運にも予定通り、空路
宮古島へ向かいます。


宮古入りは、既に夕飯時刻....
そのまま二泊お世話になるリゾートホテルに向かいます。
去年は1月だったので、今回は宮古の白砂の浜で泳ぐのが
楽しみだったのですが…
遊泳できる状態ではありません(T_T)
けれど、ちゃんと最終宿泊地まで順調に着いたので文句は
ご法度です。楽しまなくっちゃ〜。


二日目は車を借りて、即出発。
島内は、前回見ているので、フェリーに乗って
伊良部島に上陸。
この島には、パイロットの訓練飛行場があります(左)利用度は
あまり高くないことから、最近、米軍飛行場共用案なども出て
島に議論を呼んでいるようです。

右は
佐和田の浜。遠浅の海に岩が転がっていて不思議な景観
です。日本の渚百選にも選ばれている、有名な浜らしいです。


左は、同じく伊良部島の
渡口の浜
大荒れの海を見ても、穏やかに晴れている時の姿を感じる
ことの出来る素晴らしいビーチです。
が、風も激しくなってきて、長い事立っていられなくて残念です。

右は
通り池という名所。二つの池があって、地下洞窟で海と
繋がっています。隠れたダイビングポイントとして人気。
神秘的な美しさなので「人魚伝説」などいろいろな伝説が残る
場所でもあります。


さて、宮古と言えば
宮古そば(^^)宮古そばといえばココ
古謝本店」さんで頂きました。やっぱ美味しいです。思い出す
だけでまた食べたくなってしまいました〜。
平良市は狭い街。一方通行が多くで運転は容易ではありません。
メインストリートでもこんな感じ。
冒頭でも書きましたが、沖縄の島々でいつも思うのは、
目印が少ないこともあって、
地図では、中々辿りつきません。
宮古の皆さん、もう少しでいいから
案内看板を設置してぇ!
ホント、この島は苦労しますです^_^;


宮古の収穫(^^)v
いつも帰る前日になると、野菜類などを買い始めます。
帰った瞬間に現実に戻ると寂しいでしょ(笑)
マンゴー、ゴーヤ、ニガナ…どれを取っても
新鮮な瑞々しい美味しさです。。。


宮古ー那覇ー関空ー千歳
空の上から「じゃ!またね」思いを込めながら、自宅帰着はもう夜遅く…
帰ってから、暫くはタメイキの日々でした。
駆け足で多くの島を回ると、島の空気の違う事にあらためて思い至りました。島ごとに気質って、それぞれかなり違うんじゃないか…
そんな事がちょっぴり気付いたのが今回の旅。みんな、そこで暮らしていて、それが普通なんだ。
決してそこは、天国でも楽園でもないのです。

けれど、そこに行けば何か感じて来ることが出来るから…僕は無性に、そして貪欲にこの時間を欲します。
いつか、それが違う場所に向けられるかもしれません。そんな事、分からないんです。先のことなんて…

ただただ、
また会いに行きたいよ オキナワ





2004.夏