パーソナルデータベース2を活用しよう

このHOW TO は,MI-E1向けMOREソフト「パーソナルデータベース2」の活用ドキュメントです.
しかし,MI-C1など,他機種版のパーソナルデータベース2でも,適宜読み替えることで同様に利用することができます.

 パーソナルデータベース2(以下,PDB2)は,ザウルスの定番とでも言うべきデータベースソフトです. PDAのデータベースソフトとしてはかなり高機能で,しかもMI-E1ではとても軽快に動作します. 画像を使用したデータベースも作成でき,高度な絞込み検索にも対応しているのが特徴です. 使いこなせば,これほど便利に使えるMOREソフトはありません.


などなど,便利な機能目白押しです.

パーソナルデータベース2
PDB2 ScreenShot
御覧のように,横画面アプリケーションです. おそらく,一画面に表示できる情報量を考慮して横幅の狭くなる縦画面を避けたのでしょう.
 画像を利用したデータベースを作成できますので,利用用途は広いですね.例えば観光名所データベースを作るときにそのスポットの地図を張り込んだり,野球チーム選手データベースを作るときに選手の写真を貼っておいたり.ちなみに,右の写真は,私の呑み屋さんデータベースです.

 はじめてMI-E1を使う人には,データベースと言われてもピンとこないと思います. でも大丈夫です. 今回の講座では,「データベースとはなんぞや」→「こうやって使うんだ!」→「自分のデータベースをみんなに配ってあげたい!」の三段活用で,PDB2の A to Zを開設したいと思います.
 ちなみに,先にオチを言ってしまうと,みんなが PDB2のデータをWebで配布するようになって,私がみんなの便利なデータベースを使えるようになりたいな・・・というのが目的です.(笑)

  1. パーソナルデータベース2を入手しよう
  2. データベースって何?
  3. とりあえずデータベースを作ってみよう
  4. データベースにデータを入力していこう
  5. 地図ビューアとの連携をしてみよう
  6. 自分のデータベースを Webサイトで公開しよう
  7. 今日のまとめ

[MI-E1もうちょっと講座 目次]

1. パーソナルデータベース2を入手しよう

 PDB2は Sharp Space Townでオンライン販売されている MOREソフトです. Sharp Space Town for ZaurusのMOREソフトのMOREソフトコーナーで販売されています. お値段は 1,000円と,超バーゲンプライスが付けられています. (こんな高機能なソフト,普通なら 1,000円なんかじゃ買えないですよぉ.) そうそう,購入の際には,表示される使用同意書や注意書きをしっかり読んでくださいね.
 それから,Sharp Space Townにアクセスしたついでに,PDB2のユーティリティMOREソフトもダウンロードしておきましょう. PDB2に登録したデータを検索するときに必要になります.

ファイル名ファイル内容備考
ZPIN.EXEパーソナルデータベース2購入ページから入手可能
PDB2UTIL11.LZHPDB2ユーティリティPDB2を高機能化するユーティリティ

 パーソナルデータベース2は,Sharp Space Town for ZaurusのPDB2販売ページから入手してください.  PDB2ユーティリティは,ザウルス面白コレクションのPDB2ユーティリティのダウンロードページから入手してください.

 このドキュメントでは,一旦パソコンでダウンロードするものとして説明していきます. PDB2をパソコンにダウンロードしたら,付属のインストーラを利用して,ザウルスにMOREソフトを転送してください. 詳しいインストール方法は,付属の説明テキストファイルを参照してください. PDB2ユーティリティについても,ザウルスパワーコネクションや CLIP LINK等を用いて,ザウルスに転送してください.
 MOREソフトのインストール方法は,もうちょっと講座の第1回をこなしてきた皆さんなら大丈夫ですね. PDB2をインストールすると,「データベース編集」と「パーソナルデータベース2」の2つのMOREソフトがインストールされます.これに「PDB2ユーティリティ」を加えた3つのMOREソフトで,パーソナルデータベース2の環境は完成です.

SST パーソナルデータベース販売ページ
http://www.zaurusworld.ne.jp/menu21/appli/pdb2.zhtml
PDB2ユーティリティ
http://more.sbc.co.jp/download/interesting/pdb2util/pdb2util11.asp

[Previous] [TOP] [Next]

2. データベースって何?

 PDB2は,「パーソナルデータベース」というだけあって,「データベースソフト」というジャンルに分類されるアプリケーションです. しかし,パソコンを使っている人でも,「データベース」という名前を聞いたことがある人は少ないと思います. 「コンピュータ」と称されるものを使うのは MI-E1が初めてという人なら,なおさらのことでしょう. そんな方々なら誰もが思うこの疑問. 「データベース」っていったい何なのでしょうか?

 データベースは,その名のとおり,様々な情報の基地です. あるテーマについて,様々な情報を記録しておき,必要なときにそれを速やかに取り出せるようにしたソフトのことを言います.
 例えば,「本」というテーマについて考えてみましょう.
「本」に関連して扱われる情報には,どのようなものがあるでしょうか? 試しに,ついに発売なった「ザウルス MI-E1 スーパーブック」を例にとって示してみましょうか.

「本」に関する情報の例
タイトル  ザウルス MI-E1 スーパーブック
著者名  FPDAJ MI-E1プロジェクト
出版社名  ソフトバンクパブリッシング
発行社名  ソフトバンクパブリッシング
初版発行日  2001年4月25日
価格(税抜)  2,200円
ISBN番号  ISBN4-7973-1615-2
お勧め度
(5段階評価)
 5
内容の要約  ユーザの視点から使いこなしポイントを徹底的に解説したMI-E1ガイドブック.本体機能からMOREソフト,各種備品からWeb情報と,すべての情報が網羅されている.

 ざっと考えただけでも,これだけの項目が挙げられると思います. 一冊,二冊の本ならば,テキストエディタやインクワープロでメモをとっても問題ないでしょう. しかし,数十・数百冊の本の情報を管理するときに,これだけの項目のインクワープロメモで書いていくというのはかなり大変です.
 それでは,Excelや表計算MOREソフトだと可能でしょうか? 確かに,上に書いたように,ぱっと見は表計算の表でうまく書けそうに見えます. ところが,この情報がたくさん蓄積したとき,その膨大な書籍データからすばやく該当する本を探し出すというのは,ちょっと・・・いや,かなり大変でしょうね. たとえば,表計算から「出版社がソフトバンクで,2001年に発行された本をすべてピックアップしろ!」といわれても,お手上げ状態です.
 そこで登場するのが,MI-E1で利用できる PDB2を始めとする,データベースソフトというわけです.

[Previous] [TOP] [Next]

3. とりあえずデータベースを作ってみよう

 最初は当然ながら, MI-E1にデータベースが何も入っていません. データベースがなければ,PDB2を試してみることもできません. それでは,まず最初に新規にデータベースを作成してみましょう.

 あたらしくデータベースを作成するには,「データベース編集」を使います. インデックス画面のMOREインデックスから「データベース編集」アイコンをタップして,データベース編集MOREを起動してみてください.

データベース編集 起動時の画面
PDB2 Edit
データベース編集を起動すると,このような画面が表示されます.

 「電子アルバム」というデータベース項目だけが表示されている状態です. 電子アルバムは,標準で用意されているデータベース(の雛型)で,フォトメモリーで作成した画像や,デジタルカメラカードで撮影した画像を管理するためのものです. このデータベースは,削除したり変更したりすることはできません.

 新規にデータベースを作るときは,本体メモリに作成するか,カードメモリに作成するかを選択してから,「新規データベース作成」をタップします.
 MI-E1に標準で用意されている内蔵フォーム(雛型)を使用するか,自分オリジナルのフォームを使うかを選択します. なれないうちは,用意された内蔵フォームを使用すると簡単です. 慣れてきたら,オリジナルフォームで自分でお望みのフォームを作成することにチャレンジしてみましょう.

 今回の講座では,データベースのサンプルとして「イケてる呑み屋さんデータベース」を作ってみます. オリジナルでフォームを作成しても良いですし,内蔵フォームに項目を追加して作成してもかまいません.
 新規データベースの作成手順を下に示しましたので,これを参考にして作ってみてください.

データベースの新規作成方法
PDB2 ScreenShot
1. 新規作成を押すと,白紙のデータベース項目編集画面が表示されます.ここで「新規項目作成」をタップすると,左図のような,項目作成画面が表示されます.ここで,項目と,その項目で扱うデータの種類を設定するわけです.

 左図は,店名を入力する「名称」の項目を追加しているところです.お店の名前=文章(単語)ということで,入力タイプは「テキスト」を選択しました.
PDB2 ScreenShot
2. 店舗の場所を地図ビューアと連携させたいので,「データベース詳細設定」をタップして,「地図と連携する」をONにします.また,うっかり消してしまうのを避けたいので「データベース削除を禁止する」もONにしました.

「地図と連携するをON」にすることで,データベース項目には「緯度」「経度」「スポットアイコン番号」が追加されます.
PDB2 ScreenShot
3. どんどんと項目を追加していった結果,左図のような項目一覧となりました.あとから新規に項目を追加することもできますので,最初は気にせず,適当に作っておいてください.

 こういう項目を作った理由は,以下の表にまとめてあります.

飲み屋さんデータベース 項目リスト
項目名入力タイプ備考
店名テキスト飲み屋さんの店名
店名よみテキスト店名のよみがな
ジャンルテキストお店のジャンル.和風居酒屋・創作料理などなど.
エリアテキスト所在エリア.新宿・吉祥寺などなど.
電話番号テキスト
郵便番号テキスト
住所テキスト
FAX番号テキスト
コメントテキストお店の感想,お勧めの品など
営業時間テキスト営業時間とオーダーストップ時間
定休日テキスト
交通アクセステキスト最寄駅や徒歩時間,目印などの情報
フロアガイドテキスト個室の有無などの席情報
予約テキスト予約の可否や予約手段(電話,e-mail)
定員テキストお店の定員,何人規模の飲み会が最適か
料金テキストコース料理の値段や,標準メニューの価格など
駐車場テキストお店の,もしくは最寄の駐車場の有無
駐車場料金テキスト駐車場料金
施設テキストその他,特筆すべき店舗施設
カードテキスト使えるクレジットカード
最近の利用日日付/時刻最後に利用した日付
備考テキストその他,特記事項
URLテキストお店のWebページ
緯度テキスト所在地の緯度(地図ビューアとの連携情報)
経度テキスト所在地の経度(地図ビューアとの連係情報)
スポットアイコン番号数値地図アイコン(地図ビューアの連係情報)
地図イメージお店の地図(地図ビューアと連携しないときの地図)
写真イメージお店の写真など


 PDB2の大きな特徴として,Sharp Space Town の「モバイルマップ」サービスや,アトラス社の電子地図「プロアトラス」などで入手できる電子地図データを表示する MOREソフト「地図ビューア」と連携して地図を表示させることができることがあげられます.
 データベース編集のデータベース詳細設定画面で「地図を利用する」をONにすることで,地図連携に必要な「緯度」「経度」「スポットアイコン番号」の項目が自動的に追加されます. もちろん,モバイルマップを使用せずに自分で用意したJPEG等の地図画像ファイルを利用するのならば,地図連携をONにする必要はありません.
 もうひとつ,PDB2は,PDAのデータベースソフトとしては珍しく,「画像ファイル」を使用することができます. この例では,「地図を利用する」をONにし, 「地図」と「写真」の項目に画像ファイルを使用するように設定してみました.

 データベースの項目の設定が完了すると,「登録」を押してデータベース編集を終了します. このとき,引き続き,作成したデータベースへのデータ入力を行うかどうか質問されますので,「はい」を押してください. 自動的に PDB2が起動され,データ入力画面に移行します.

[Previous] [TOP] [Next]

4. データベースにデータを入力していこう

 さて,3章で新規データベースとして,「イケてる呑み屋さんデータベース」を作成しました. あとは,ばりばりと呑み屋さんデータベースにデータを入力していけば良いのです. もっとも,呑み屋さんデータベースの場合,ばりばり入力といっても,呑み屋さんに行ったらそのお店の情報をチェックしてささっと入力といった形になるかと思いますが. しかし,たとえば「呑み屋さん」ではなく「自分のお店の商品データベース」とかだとバリバリ入れとかないといけないですね.

 ともかく,今回は呑み屋さんデータベースを作っていますので,呑み屋さん情報を入力していきます. もちろん,すべての項目を入力する必要はありません. 必要な項目のみ記入すれば OKです.
 データベースに新規にデータを追加する手順は,次のとおりになります.

画像つきのデータ入力手順
PDB2 ScreenShot
0. 今回,データベースに登録する地図画像は,あらかじめパソコンで作成しておくことにしました.お店のWebページからダウンロードしたり,パソコンで自分で作成したりして入手した地図をJPEG形式で保存し,CLIPLINKなどでMI-E1に転送しておいてください.
PDB2 ScreenShot
1. 新規作成を押すと,白紙のデータ入力画面が表示されます.この画面で,画像ファイル以外のデータを入力することができます.手書き入力などを使って必要な項目を入力してください.
PDB2 ScreenShot
2. データを登録したら,続いてパソコンから MI-E1に転送しておいた地図を読み込みます.データの詳細画面で表示を「画像あり」に切り替え,画面左下の▲▼アイコンで画像の項目を「地図」に変更してください.
PDB2 ScreenShot
3. 項目を地図に変更したら,白紙のPHOTO 部分をタップして,画像表示画面にします(画像未登録なので,何も表示されません).
 ここで,「操作キー」→「通信」→「読込/送出」→「画像PCデータを読込」を選択し,先ほどあらかじめMI-E1に読み込んでおいた地図画像JPEGファイルを読み込んでください.
(備考)
 2.のときに,「画像編集」をタップすると,手書きメモ画面が起動して,MI-E1でその場で絵を描いて登録することができます.(使い方はフォトメモリーと同じです.)この機能を使えば,MI-E1で地図の作成まで行うことができますね.

 私の場合,呑み屋さんに行くと,おいしいメニューはその場でMI-E1のインクワープロでチェック. その帰りの電車の中で,インクワープロ参照機能を駆使しつつ,呑み屋さんデータベースにデータ登録しています. もちろん,呑み屋さんのマッチ箱も,貴重な店舗データの情報ソースですね.(笑) こうした日ごろのデータ入力の積み重ねが,データベースを充実させるコツです.

[Previous] [TOP] [Next]

5. 地図ビューアとの連携をしてみよう

 さて,4章で呑み屋さんデータベースにデータ入力をしてみましたが,そこではお店の地図データとしてパソコンで作成したり,お店のWebページからダウンロードしたりして用意した地図画像ファイルを用いました. 自分専用に作成するデータベースなら,これで問題はありません. しかし,今回の目標は,Web上で自分のデータベースを公開することです. お店のWebページからダウンロードした地図の場合は,地図データの著作権の問題もあり,第三者にそのデータベースを譲渡できなくなってしまいます. かといって,すべての地図を自作するのも大変ですし,さらに画像データが多いとデータベースのファイルサイズがあまりにも大きくなってしまいます. これはどうしたものでしょう・・・.

 ここで,PDB2に用意されているすばらしい機能の登場です. その名も,「地図ビューアとの連携機能」です!! 地図ビューア連携を利用することで,PDB2のデータ詳細表示画面から,そのデータに対応した地図を呼び出すことができます.

 地図ビューアは,Sharp Space Town のモバイルマップサービス用にシャープから配布されている地図画像表示MOREソフトです. モバイルマップサービスに加入することで,Sharp Space Townからダウンロードすることができます.
 地図ビューアは,2種類の地図データに対応しています. どちらのデータを利用するかは,地図ビューアの画面で操作キーを押し,


 PDB2で連携機能を利用するのは簡単です. 基本的に,各データに位置情報(緯度・経度)を入力するだけです.

  1. データベース詳細設定で「地図と連携する」を ONにする
    3章の「とりあえずデータベースを作ってみよう」のデータベース作成手順で説明した通りです.
  2. データに緯度,経度の欄に位置情報を入力する
    呑み屋さんの店舗の緯度,経度を調べて,そのデータベースの緯度・経度の欄に入力します. 地図ビューアで地図を開いて,[操作]→[編集]→[位置情報複写]を選択して地図上をタップすることで,その地点の位置情報を取得できます.
    地図データとして「プロアトラス2001」を利用するときは,「プロアトラス2001」の地図データを用いて位置情報を取得してください.
    地図データとして「モバイルマップ」を利用するときは,「モバイルマップ」の地図データを用いて位置情報を取得してください.
    理由は,下記を参照してください.

PDB2から地図ビューアを連携起動
PDB2 ScreenShot
1. 丸印をつけた地図ボタンを押すと,地図ビューアが連携起動します.
PDB2 ScreenShot
2. 地図ビューアに位置に対応した地図データがあれば,その地図が表示されます.無いときは,地図ビューアがモバイルマップデータ表示に設定されているときは,インターネットから地図データをダウンロードしてよいかどうかを質問されます. 地図ビューアがプロアトラスデータ表示に設定されているときは,該当地図がなかった旨のメッセージが表示されるだけです.

 こうすることで,配布データには緯度・経度というただのテキストデータしか含まれないことになります. 配布ファイルサイズは小さくてすみますし,著作権上も問題ありません. 今回の例で用いたように,呑み屋さんデータベースでの店舗地図表示に用いてもよいですし,秋葉原パソコンショップデータベースを作成するときに使っても良いでしょう. 工事現場管理用データベースや,顧客情報データベースなどにも利用できそうですね.

 ここで注意!
 モバイルマップとプロアトラス2001とでは,地図の位置情報データに使われている測地系の違いにより,同一地点でもそれぞれの地図で緯度・経度の値が違います. モバイルマップはGPSの測地系規格であるWGPS84を,プロアトラスは国内規格である東京測地系を採用しているのです. したがって,位置情報に互換性がありません.
 たとえば,東京都内では,プロアトラスを用いて調べた位置情報を用いてモバイルマップの地図を呼び出すと,南東に約450mほどずれて表示されるようです. 北海道では約400m,福岡では約420mほど南東にずれるなど,地域によってズレは多少違います.
 プロアトラス2001とモバイルマップの両方を持っておられる方は,プロアトラス2001で作成したPDB2データはプロアトラス地図を,モバイルマップで作成したPDB2データはモバイルマップ地図を利用するようにしてください.

Sharp Space Town モバイルマップサービス
http://www.zaurusworld.ne.jp/menu/quick/man_navi/map-z.zhtml
(株)アルプス「プロアトラス2001」
http://www.alpsmap.co.jp/proatlas/2001/

[Previous] [TOP] [Next]

6. データベースを閲覧,検索しよう

 作成したデータベース,作っただけでは役に立ちません. あとから必要な情報を閲覧できるからお役立ちなのです.
 データベースを閲覧するときには,
 漠然とデータの一覧を眺めるのは簡単ですので,ここでは必要な情報の条件で検索する方法を試してみましょう. データベース検索を行うときは,PDB2ユーティリティMOREソフト「PDB2ユーティリティ」を利用します.

 たとえば,「吉祥寺で,和風居酒屋を探したい」とき・・・
  1. PDB2ユーティリティを起動する
  2. 検索対象のデータベースを指定する.(例.「カード」の「呑み屋情報データベース」)
  3. 条件1に「エリアが」「吉祥寺」「を含む」を指定する.
  4. 条件2に「ジャンルが」「全条件に対し『かつ』」「和風居酒屋」「を含む」を指定する.
  5. 検索結果を,「通常検索」「ファイルへ登録(置換)」「ファイルへ追加」から選択する.
  6. 検索を実行する
 以上の操作で,柔軟な検索条件でデータベース検索を行うことができます.

PDB2ユーティリティ
http://more.sbc.co.jp/download/interesting/pdb2util/pdb2util11.asp

[Previous] [TOP] [Next]

7. 自分のデータベースを Webサイトで公開しよう

 さて,作成したデータベースを,Webで公開してみましょう.
PDB2は,データベースを独自形式のパソコンデータ(CSVファイル)に出力する機能が用意されています. 出力したCSVファイルを,CLIPLINKやパワーコネクションなどでパソコンにファイル転送し,Webページに掲載すれば,自分のデータベースをWebで公開することができますね.
 ただし,このCSVファイルはザウルス専用形式ですので注意してください. パソコンで PDB2のデータを利用するには,ザウルスパワーコネクションとMicrosoft Accessを購入して,Microsoft Access連携機能を利用する必要があります.

PDB2データベースのパソコンデータへの出力
PDB2 ScreenShot
1. 操作キーを押して操作メニューを表示し,「操作」→「複数選択」→「複数選択可」を選択します.

2. 項目左側に表示されたチェックボックスにすべてチェックを入れます.

3. 「操作」→「通信」→「読込/送出」→「PCデータに送出」します.

4. 出力したCSVファイルを,Webで公開してみましょう.

 出力したCSVファイルは,PDB2で逆に「操作」→「通信」→「読込/送出」→「PCデータを読込」することで,PDB2に読み込むことができます.

 サンプルとして,今回作成してみた「吉祥寺市 イケてる呑み屋さんデータベース」の一部を公開してみます. パソコンでダウンロードしてから,圧縮ファイルを展開し,CLIPLINKでザウルスに転送して PDB2に読み込んでください.

「吉祥寺市 イケてる呑み屋さんデータベース」(モバイルマップ用)(2KB/LZH File)
「吉祥寺市 イケてる呑み屋さんデータベース」(プロアトラス地図データ用)(2KB/LZH File)

 前述のように,モバイルマップと地図データでは,測地系の違いにより位置情報がずれてしまいます. 地図連携を用いたPDB2データをWeb上に公開するときは,モバイルマップ用のデータと,プロアトラス用のデータの両方を用意してあげるのが良いかと思います.

[Previous] [TOP] [Next]

8. 今日のまとめ

 以上,駆け足で PDB2の How Toを紹介してみましたが,いかがだったでしょうか? 今回のもうちょっと講座では,
 といったことを紹介してみました.
PDB2は,PDAのデータベースソフトとしては,かなり高機能なものです. それだけに応用範囲は広く,データさえ蓄積されれば非常に便利に使うことができます. ばりばりデータベースを作成して,ばりばり公開して,みんなでばりばり活用していきましょう.

[Previous] [TOP] [Next]

How Toや FAQへのリクエスト・ご意見は TOKまで.
dai-chan@gray.plala.or.jp