8章 Zaurus上のファイルを直接操作したい

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8章 目次

8.1 Zaurusで操作できるファイル,できないファイル
8.2 Zaurusのディレクトリ構造
8.3 Zaurusで利用できるファイル名
8.4 Zaurusのメモリ上のファイルを表示する
8.5 Zaurusのメモリ上のファイルを複写・移動する
8.6 Zaurusの内部ファイルの拡張子の意味
8.7 Zaurusで,LHA・ZIP形式の圧縮ファイルを扱う
8.8 「なかばんさん 方式のディレクトリリストの読み込み」ってなに?
8.9 本体メモリを大量消費している「パソコンデータ」を削除しても良いのですか


8.1 Zaurusで操作できるファイル,できないファイル

 Zaurusの標準アプリは,データなどはファイルごとに管理しているわけではないので,パソコンのようにデータの移動などをファイル操作によって行うことはできません. Zaurusでファイル操作を行うことができるデータは,「パソコンデータ」に分類されるデータだけです. パソコンデータは,インデックス画面の本体機能インデックスから起動できる「パソコンデータ」から確認することができます.

ファイル操作によるデータ移動ができないもの

ファイル操作によるデータ移動が可能なもの

Zaurusのシステムフォルダ( __ZAURUS )には,パソコンデータもZaurusシステムファイルもごちゃまぜに入っています. また,パソコンデータの中にも,Zaurusのアプリケーション動作に必要なシステムデータが含まれていることがあります. パソコンデータのファイル操作の際には,Zaurusのシステムファイルを破壊しないように,細心の注意を払ってください. 正体の分からないファイルには手を出さないことが基本です.

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8.2 Zaurusのディレクトリ構造

 Zaurusは,見かけ上はファイルやディレクトリ構造を意識しなくても済むような構造になっています. しかし,特定のMOREソフトをインストールしたり,特定のMOREソフトのデータをZaurusで管理したりするときには,Windowsパソコンのエクスプローラのように,ファイル操作を行った方が便利な場合があります. このような目的のために,ユーザ製のMOREソフトには,Windowsのエクスプローラのような,いわゆる「ファイラ」に分類されるアプリケーションがあります.
 上記の直接ファイルを指定するような MOREソフトでは,ファイルの場所をパソコンのような“パス名”で指定することがあります. このパス名は,本体メモリやカードメモリやディレクトリなどの指定をパソコンのように行います. Zaurusでのディレクトリ指定構造を,以下に示します.



 ディレクトリ区切り子には,MS-DOSと同じく「\」を用います. つまり,カードメモリのルートディレクトリは,「F1:\」で表すことが出来ます.
 また,Zaurusが標準でアクセスするファイルは「__ZAURUS」ディレクトリに収められています. つまり,「F1:」と「F1:\__ZAURUS\」は同一のディレクトリパスを示しています.
 以下,具体的にZaurusにおけるファイルパス記述例を挙げます.

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8.3 Zaurusで利用できるファイル名

 Zaurusで利用できるファイル名は,「MS-DOS 8.3形式の,半角英数大文字ファイル名」です. 例えば,「ABCD1234.DAT」というようなファイル名になります.Zaurusで利用している CFカードを CFカードリーダなどの周辺機器を用いて直接 Windowsパソコンでファイルを作成することも出来ますが,上記のファイル名のルールには注意してください.
 なお,Zaurusで利用しているカードメモリに自動的に作成される「__ZAURUS\」<ディレクトリには,Zaurusの動作に欠かせないシステムファイルが格納されています. ちょうど,Windowsパソコンでいうところの「WINDOWS」ディレクトリのようなイメージです. このディレクトリの中にあるファイルを上書きしたり削除してしまうとZaurusが正常動作しなくなることがあります. __ZAURUSに独自に作成したファイルを置くときには,Zaurusのシステムファイルを消去しないよう,十分に注意してください.

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8.4 Zaurusのメモリ上のファイルを表示する

 Zaurusのメモリ上に保存されているファイルを表示するには,標準アプリ・MOREソフトをあわせて,いくつかのツールが用意されています.

●takuさん作「TreeExplorer/TreeExplorer Plus」

 TreeExplorerは,Windowsのエクスプローラーに似たインターフェースのファイル操作MOREソフトです. 縦画面アプリケーションで,操作感覚もWindowsに良く似ています. 標準でディレクトリ操作もサポートしているため,他のMOREソフトのようにディレクトリ操作のための面倒な設定作業を行う必要もありません. このため,初心者でも扱いやすく,なおかつ高機能なMOREソフトに仕上がっています.
 TreeExplor Plusは,TreeExplolerに加えて専用テキストエディタと専用画像ビューアがセットになった,シェアウェアです.
TreeExplorer/TreeExplorer Plusに関する詳しい情報は,takuさんのMOREソフト情報ページ(http://homepage2.nifty.com/taku2001/softop/)を参照してください.

●yonezawaさん作「TWIN FILE MANAGER」

 TWIN FILE MANAGERは,WindowsやMS-DOSのファイラ,FDに似たインタフェースを持つ,ファイル操作MOREソフトです. 現在のバージョンでは,横向き画面のアプリケーションとなっています.
 TWIN FILE MANAGERに関する詳しい情報は,yonezawaさんのMOREソフト情報ページ(http://member.nifty.ne.jp/yonezawa/zaurus/more.htm#mpfy)を参照してください.

●ボビーさん作「拡張メモリ操作」

 拡張メモリ操作は,Zaurus用のSDメモリカード,CFメモリカードを同時に操作できる,高機能ファイル操作MOREソフトです. 複数ファイルの一括複写・移動にも対応しています. なかばんさん作のディレクトリライブラリに対応しており,カードメモリ内に作成した任意のディレクトリにファイルを複写・移動することもできます. また,メモリ間のMOREソフト移動や,標準アプリデータの複写などにも対応しています.
 拡張メモリ操作に関する詳しい情報は,ボビーさんのMOREソフト情報ページ(http://www.interq.or.jp/dog/bobby/zaurus/more.html)を参照してください.

●なかばんさん作「DRIVE CRUISER」

 DRIVE CRUISERは,Zaurus用の高機能ファイル操作MOREソフトです. なかばんさん作のディレクトリライブラリに対応しており,カードメモリ内に作成した任意のディレクトリにファイルを複写・移動することもできます. 複数ファイルの一括複写・移動にも対応しています.
 DRIVE CRUISERに関する詳しい情報は,なかばんさんのMOREソフト情報ページ(http://hp.vector.co.jp/authors/VA018476/index.html)を参照してください.

●「本体機能インデックス」の「パソコンデータ」

 Zaurus 標準アプリの「パソコンデータ」は,標準アプリのデータファイル以外(テキストファイルや,ユーザ製MOREソフト独自方式のデータファイル等.Zaurusではこれらを総じてパソコンデータと呼びます)を表示して,ファイルを削除したり,標準アプリのデータファイルとして読み込んだりするためのアプリケーションです. 実は,このパソコンデータで裏技を利用することで,パソコンデータだけではなく,普段は隠されているZaurusのシステムファイル等,Zaurusのメモリ上の全てのファイルを表示させることが出来ます.
 インデックス画面の本体機能インデックスから「パソコンデータ」を起動します. ここで,「機能+逆送り」を押すと,全てのファイルが表示されます.

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8.5 Zaurusのメモリ上のファイルを複写・移動する

 ユーザ製MOREソフトの中には,Zaurus標準ではない,独自形式のデータファイルを使用するものがあります. また,Zaurus標準ではサポートされていない,カードメモリに独自に作成したディレクトリのなかにデータファイルを置くことを要求されることもあります. このようなMOREソフトのデータファイルを操作するとき,Zaurusのメモリ上のファイルを Windowsのエクスプローラのように操作できるファイラーMOREソフトがあると非常に便利です.

 ここでは,ファイラーMOREソフトとして,以下の3つのMOREソフトを紹介します. 下記のファイラーMOREソフトでファイルの移動,複写をするときには注意が必要です. 通常操作できないようになっているZaurusのシステムファイルにもアクセスできるため,不用意にファイルを削除するとZaurusが正常に動作しなくなってしまうことがあります. とくに,「F0:」「F1:」ディレクトリのファイルの操作には十分に注意してください.


●takuさん作「TreeExplorer/TreeExplorer Plus」

 TreeExplorerは,Windowsのエクスプローラーに似たインターフェースのファイル操作MOREソフトです. 縦画面アプリケーションで,操作感覚もWindowsに良く似ています. 標準でディレクトリ操作もサポートしているため,他のMOREソフトのようにディレクトリ操作のための面倒な設定作業を行う必要もありません. このため,初心者でも扱いやすく,なおかつ高機能なMOREソフトに仕上がっています.
 TreeExplor Plusは,TreeExplolerに加えて専用テキストエディタと専用画像ビューアがセットになった,シェアウェアです.
TreeExplorer/TreeExplorer Plusに関する詳しい情報は,takuさんのMOREソフト情報ページ(http://homepage2.nifty.com/taku2001/softop/)を参照してください.

●yonezawaさん作「TWIN FILE MANAGER」

 TWIN FILE MANAGERは,WindowsやMS-DOSのファイラ,FDに似たインタフェースを持つ,ファイル操作MOREソフトです. 現在のバージョンでは,横向き画面のアプリケーションとなっています.
 TWIN FILE MANAGERに関する詳しい情報は,yonezawaさんのMOREソフト情報ページ(http://member.nifty.ne.jp/yonezawa/zaurus/more.htm#mpfy)を参照してください.

●ボビーさん作「拡張メモリ操作」

 拡張メモリ操作は,Zaurus用のSDメモリカード,CFメモリカードを同時に操作できる,高機能ファイル操作MOREソフトです. 複数ファイルの一括複写・移動にも対応しています. なかばんさん作のディレクトリライブラリに対応しており,カードメモリ内に作成した任意のディレクトリにファイルを複写・移動することもできます. また,メモリ間のMOREソフト移動や,標準アプリデータの複写などにも対応しています.
 拡張メモリ操作に関する詳しい情報は,ボビーさんのMOREソフト情報ページ(http://www.interq.or.jp/dog/bobby/zaurus/more.html)を参照してください.

●なかばんさん作「DRIVE CRUISER」

 DRIVE CRUISERは,Zaurus用の高機能ファイル操作MOREソフトです. なかばんさん作のディレクトリライブラリに対応しており,カードメモリ内に作成した任意のディレクトリにファイルを複写・移動することもできます. 複数ファイルの一括複写・移動にも対応しています.
 DRIVE CRUISERに関する詳しい情報は,なかばんさんのMOREソフト情報ページ(http://hp.vector.co.jp/authors/VA018476/index.html)を参照してください.

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8.6 Zaurusの内部ファイルの意味

 ファイラーMOREソフトなどを利用すると,Zaurusの内部ファイルを全て表示することが出来ます. 全てのファイルを自由に操作できてしまいますが,間違えてZaurusの動作に必要な,重要なシステムファイルも消去してしまうかもしれません. 参考のために,Zaurusの内部ファイルの意味を,ファイル名や拡張子の命名ルールを交えて紹介します

 Zaurusの標準アプリケーションの実行ファイルやデータファイル,MOREソフトの実行ファイルのファイル名は,MS-DOS 8.3文字形式で,次のようなルールでつけられています.



関連アプリを示す4文字は,MOREソフトや標準アプリを管理するためにZaurus内部で使用されている「アプリケーション識別子」で表記されます. アプリケーション識別子から始まるファイルは,Zaurusの動作に必要なシステムファイルです. 具体的には,インデックス画面「本体機能インデックス」の「パソコンデータ」で表示されないファイルが,システムファイルとなります. 間違えて削除したりすると,Zaurusが正常に動作しなくなる可能性があります. 取り扱いには十分に注意してください.

 一方で,パソコンデータはZaurus標準アプリでは使われないファイルです. 主に,ユーザ製の MOREソフトのデータファイルで構成されています. こちらも,安易に削除するとMOREソフトのデータが失われたり,MOREソフトが正常に動作しなくなったりします. 削除するときは,そのファイルが何に使われているファイルなのかをしっかり把握してから削除するようにしてください.

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8.7 Zaurusで,LHA・ZIP形式の圧縮ファイルを扱う

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8.8 「なかばんさん 方式のディレクトリリストの読み込み」ってなに?

 Zaurusでカードメモリの任意のディレクトリ上のファイルをアクセスするには,Zaurusがアクセス先のディレクトリ名を知っている必要があります. そのため,多くのソフトでは,プログラム自体に,アクセスするディレクトリ名を覚えこませています. 例えば,標準アプリのムービープレイヤーは,カードメモリの“DCMV”ディレクトリをプログラム自体に覚えこませてあり,そのディレクトリに保存したムービーファイルにアクセスすることができます.
 また,自分で独自に作ったディレクトリにアクセスできるようにしたいという要望もあります. ZACファイルを貯めておくための倉庫代わりのディレクトリや,デジタルカメラで撮影した画像を貯めておくためのディレクトリなどを独自に作っておきたいという要望です. そこで,一部のMOREソフトなどでは,そのアプリケーションでアクセスするディレクトリを設定する機能を実装しています. yonezawaさん作の「TWIN FILE MANAGER」などがその一例です. 設定画面で,ディレクトリ名を一つずつ登録していくことで,MOREソフトからそのディレクトリを操作できるようになりました.
 しかしここで問題になったのが,これまでのやり方ではMOREソフト一つ一つにおいて,アクセスするディレクトリの設定を行う必要があることです. ファイラMOREソフトで設定し,JPEG画像操作MOREソフトでも設定し,FTP MOREソフトでも設定し,・・・なんてことをやっていては非常に手間がかかります. そこで,なかばんさんは,MOREソフトにディレクトリ情報を読み込ませるための共通方式を提唱しました. なかばんさん方式のディレクトリ情報定義ファイルをカードメモリに置くことで,なかばんさん方式に対応した MOREソフトは,定義したディレクトリにアクセスできるようになります.

 (注)なかばん方式ディレクトリライブラリの最新版に対応したMOREソフトの場合,ディレクトリ情報定義ファイルが無くてもディレクトリ操作機能を利用できるようになりました.一部のバージョンの古いMOREソフトを除いて,以下の作業は必要ありません.

 ディレクトリ情報定義ファイルのファイル名は,「DIRLIST.INI」です. この DIRLIST.INI を,カードメモリのルートディレクトリに置く必要があります. (置く場所は __ZAURUS ディレクトリではないので注意してください!) つまり,Zaurusのディレクトリパスでいうと,「F1:\DIRLIST.INI」になります. ディレクトリ情報定義ファイルはテキスト形式ですので,パソコンのテキストエディタや,テキストエディタMOREソフトで作成することができます.

ディレクトリ情報定義ファイルの書式は以下のとおりです.

なかばんさん方式のディレクトリ情報定義ファイルに対応したMOREソフトの例としては,以下のようなものがあります.


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8.9 本体メモリを大量消費している「パソコンデータ」を削除しても良いのですか?

標準アプリの「メモリ管理」でパソコンデータが消費するメモリ量を調べてみましょう. かなりのメモリを消費しているのがわかると思います. 標準アプリのパソコンデータを起動すると,Zaurusのメモリに保存されているパソコンデータファイルが表示されます. ここで,ファイルを削除することも可能です.
 それでは,パソコンデータを全て削除してしまっても良いのでしょうか?

 答えは「NO」です.

 パソコンデータには,MOREソフトなどが使用しているデータファイルや設定ファイルなどが含まれていることがあります. 安易にパソコンデータを削除してしまうとこれらまで削除されてしまい,結果としてMOREソフトなどが正常動作しなくなったりデータが失われてしまったりすることになります.
 何に使われているファイルなのかはっきりしているパソコンデータだけを削除するように気をつけましょう. 正体のわからないパソコンデータは,削除しないでおくのが懸命です.

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