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父ちゃん渾身の北海道旅行。これを記録にとどめないのはもったいない,ということで,旅行計画を含め,旅日記をしたためることにした。
長い長い前書き | |
【11月某日】 母親の実家の茶の間で,こたつに寝そべりながらふと「来年(2017年)の5月の連休はどうしようか」と考えた。その年(2016年)は富山方面に車で2泊3日のお出かけをしたのだが,道中飽きた長男が「まだ着かないの,いつ着くの」と言い続けるものの運転中の私にはどうすることもできず,という場面がしばしば。これだったら,鉄道旅の方が移動中も子どもの相手もできるので,まだマシじゃないかと思った。それはそれとして,どこに行こう・・・。そうだ,北海道だ。数年前,北斗星orカシオペアと旭山動物園号ツアーを考えるものの,子どもが小さすぎて無理なんじゃということで,断念していたのだ。残念ながら寝台列車は無くなったが,旭山動物園号はまだ残っているぞ。ということで,計画の概略を組み立ててみる。 ・1日目 午前:空路北海道入り,午後:小樽又は札幌近郊を観光,札幌市内泊 ・2日目 旭山動物園を見物(札幌〜旭川を旭山動物園号で移動),札幌市内泊 ・3日目 午前:小樽又札幌近郊を観光,午後:函館方面に移動,函館近郊泊 ・4日目 午前:函館市内を観光,午後:新幹線で仙台方面へ,帰宅 おお,いい感じだ。旭山動物園号をメインに,北海道新幹線にも初乗りだ。3日目の札幌→函館の移動時間がやや心配だが,昼寝&おやつで何とか間を持たせよう。 カレンダーの並びから5月3日発,5月6日着の3泊4日とすることにし,早速札幌市内2泊,大沼公園1泊の宿泊を予約。あとは1月に航空券,4月に列車の予約だ。細かいスケジュールも少しずつ考えていこう。 【12月某日】 【1月某日】 【1月25日】 【2月某日】 【3月16日】 【3月29日,30日】 【4月5日,6日】 【4月29日】 【4月30日】 |
1日目:いざ北海道へ |
長井|5:50頃→(自家用車)→8:00頃|杜せきのした(イオンモール名取)|8:20→(仙台空港アクセス線:普通)→8:26|仙台空港|9:30→(ANA4801便)→10:45|新千歳空港|12:00→(快速エアポート121)→13:15|小樽|13:50頃→(路線バス)→14:00頃|小樽市総合博物館|16:35頃→(路線バス)→16:45頃|小樽|17:00→(快速エアポート174)→17:32|札幌 |
さあ,いよいよ出発だ。天気も基本的に良さそうだし,家族全員体調も万全。 朝6:00前,長井を出発し,仙台空港へと向かう。山形道に乗り,トイレ休憩にと古関PAで車を降りようとしてところで,母ちゃんの叫び声。何かと思ったら・・・長男がなんとビニール長靴を履いていた。家を出るときに,玄関においていた長靴を無意識で履いたらしい。このまま飛行機に乗るのか?北海道に着いたらまず靴屋探しか?いや,何とか出発前に靴を買おう。調べると,名取のイオンの一部売り場が8:00開店とのことで,それに賭けてみよう。 山形道から東北道に入ると,さすが連休初日,通行量が多い。菅生PAは既に駐車場があふれ,本線まで列が続いている。仙台南ICから仙台南部道路,国道4号線を経て,ほぼ8:00にイオンモール名取に到着。長靴を履いた長男と一目散に靴売り場を探す。助かった,こども靴売り場も営業中だ。無事靴をゲット。ありがとう,イオン。 さて,イオンから仙台空港まで車を動かしても良いが,イオン最寄りの杜せきのした駅高架下に1日500円の駐車場があり,ここに停めて仙台空港アクセス線で空港に向かうことにする(これが最終的に功を奏することになる)。杜せきのした駅から2駅,8:30頃に仙台空港到着。結果的に順調だ。 今回は荷物が大きいため,カウンターで預けることにした。ふとカウンター前の掲示板を見ると,我々が搭乗予定の便は満席+αの予約状況で,次発便への振り替え希望を募っていた。ユナイテッド航空の事件?の記憶も新しく,どれぐらい謝礼がもらえるのか興味があったが,わずかに1万円とのこと。まあ,出発を遅らせても1時間程度しか影響が無いのだから,これぐらいが妥当なのかな。 チェックインが済み,我々が乗る機材(ボーイング737)もやってきた。仙台空港を5分ほど遅れて離陸,晴天の中順調に北上し,やはり5分ほど遅れて新千歳空港に着陸。あっという間に北海道に着いた。 到着ロビー近くのモスバーガーで昼食をとり,列車で小樽へ向かう。今回は,快速エアポートの指定席uシートを奮発する。というのも,快速エアポートは以前なら721系(転換式クロスシート)限定運用であったが,今は733系(ロングシート)との共通運用になっている。ロングシートで小樽まではしんどいが,かといって事前にどちらの車両が来るかはわからない。しかたなくのuシートなのだ。まあ,せっかくだからと海側の座席を確保する。 指定券を受け取り,新千歳空港駅の地下ホームに降りると・・・そこには721系が待っていた。何となく,残念。とはいえuシートは快適そのもので,昼食後ということもあり私以外全員昼寝モード,海の景色など見ていない。そんなこんなで,小樽駅に到着。 小樽駅からバスで小樽市総合博物館の本館に向かう。この博物館は「総合」との名前があるが,元々は「交通記念館」であり,北海道の鉄道の発祥の地である手宮駅の跡地に,懐かしい車両が展示してある。さかのぼること20年以上前,学生時代に一度訪れたが,その後に新たに展示されたマニ30形を見てみたかったのだ。このマニ30形は,現金輸送用の荷物車で,急行列車等に連結されて使用されていたとのこと。しかし,現役時代,その存在は秘密扱い(公然の秘密)とされ,私も引退まで知らなかった。近くでも見ると,現金が入る荷物室側の車端部(妻面)は,窓や通路が一切無い何とも異様な雰囲気。中央部の係員室(監視室)は寝台車のようだ。見た甲斐があった。 ところで子どもたちはというと,長男は早々に飽きて(?)館内の科学コーナーで遊ぶ。次男は・・・屋外の展示車両を全部見て回るぞという勢いで,縦横無尽に走り続ける。車両間の通り抜けができるため,ふと目を離した隙に近くのドアから車内に入り,いつの間にか別の車両から出てくる。そんな次男を追いかけた私のGPS履歴※をご覧あれ。 バスで小樽駅に戻り,快速エアポートで札幌へ。帰りは自由席利用だが,首尾良く721系がやってきた。車内に仕切りの無い,最終増備形だった。 17:30頃に札幌駅へ着き,駅ビル内の回転寿司店の順番待ちカード(この時点で約90組待ち)を取り,まずは旅館へ向かう。今日明日の宿は,北海道庁近くの旅館「中村屋」。比較的安価に和室に泊まれるところとして選んだ宿である。お茶を飲み,一休みしてから,夕食をとるべく札幌駅に向かう。まだ寿司屋の順番が回ってこないので,駅のホームに上る。というのも,この日は北斗95号に旭山動物園号編成が充当されており,その車内を見てみたかったからだ。19:30過ぎ,列車は到着。わかったことは, ・フリースペースは利用可能 ・ビデオ放映や絵本貸し出しは無し ・ハグハグチェアや動物柄のヘッドレスト等の装飾も無し(他の車両も同様) ということで,少々不完全ではあるが,フリースペースが使えるだけでも満足としよう。 ところで,90組,約2時間待ちと案内された寿司屋であったが,20:00にしてまだ順番は来ず。さすがに子どもが心配になったため,順番待ちをキャンセルして近くのレストランで食事。あと30分早めに予約すれば良かったかな。 旅館に戻り,21:30過ぎに就寝。長い1日目が終了。 ※GPSはカメラ(K−3II)に搭載のログ機能を使用。行程を正確に記録できるのは,率直にありがたい。これが20年前からあればなあ・・・。 |
AIRDOのボーイング737型機 |
現金輸送用の荷物車,マニ30 |
マニ30の内部,警備員の添乗室(ベット状態) |
こんな感じで車両が展示され, → |
次男は熱心に見て回る |
「早すぎた」レールバス,キハ03 |
椅子も簡素な雰囲気 |
わかりにくいですが,マニュアルトランスミッションで,クラッチペダルもあります |
2日目:旭山動物園 |
札幌|8:30→(ライラック5)→9:55|旭川|10:05頃→(路線バス:42系統,臨時急行便?)→10:40頃|旭山動物園|14:25→(路線バス:47系統)→15:00頃|旭川|16:00→(カムイ32)→17:25|札幌 |
この日は(鉄道以外での)メインイベントである旭山動物園の見物。当初,札幌発7:49を予定していたが,前夜遅めの就寝となったため,札幌駅発8:30に改める。札幌駅10番線に,ライトグリーンに塗られた特急ライラック5号が入線してきた。特急ライラックは,この年の春から名称が復活した列車で,津軽海峡線の特急スーパー白鳥に使用されていた789系基本番台を転用したもの。スーパー白鳥では何回かお世話になっており,2015年秋以来,久々のご対面だ。 さて,特急ライラック5号は順調に北上し,9:55に旭川駅に到着。すぐに路線バス乗り場へ駆け下り,やってきた路線バス(急行,動物園直通の臨時便)の座席をゲット。10:05過ぎ旭川駅前を出発し,10:40頃動物園に到着。 動物園に入ろうと入場口(正門)を見ると,そこには長蛇の列・・・。さすが連休,これに並ばなくてはならないのか,と一瞬うんざりする。が,それは券売所に並ぶ列であった。我が家は,札幌〜旭川・旭山動物園間の特急自由席・路線バスに乗れる「旭山動物園きっぷ(入園券込み)」「旭山動物園アクセスきっぷ(入園券なし)」を利用している。ので,改めて入園券を求める必要も無く,スムーズに入園。良かった良かった。昼時の混雑を避け,正門近くのZOOキッチンCoCoLoで早めの食事を購入。さあ,いよいよ見物だ。以下順不同で。 ・あざらし館 気温20℃を超える晴天で,混雑した中ではあったが,そこそこ見た回ることができた。しかし,惜しむらくは早々に長男が疲れてしまったこと。動物園までの道中,ほとんど休んでいなかったからなあ。ということで,後ろ髪を引かれつつ,14:10頃動物園を出て,当初の予定より早めの14:25発のバスで旭川駅へ(15:00頃着)。 |
あざらし館,うまい具合にやってきた |
てながざる館,高所を自由時残に動き回り・・・ |
時々外に出てくるのです |
落下物に要注意らしい |
3日目:「旭山動物園号」で函館へ |
札幌|7:44→(北斗84)→12:07|函館・函館駅前|12:50頃→(函館市電:2系統)→13:00頃|青柳町〜函館公園|15:10頃→(函館市電:2系統)→15:25頃|函館・函館駅前|15:45→(快速はこだてライナー)→16:04|新函館北斗|16:30頃→(レンタカー)→17:30頃|グリーンピア大沼 |
この日は父ちゃん的メインイベントである旭山動物園号編成での移動。早起きして,少し早めに朝食をとらせてもらい,7:00過ぎに旅館を出発。7:20頃に札幌駅に着き,入線する北斗84号を出迎える。7:27,無事・・・苗穂駅方から旭山動物園号編成がやってきた。車両をバックに写真を撮ったり,おやつや昼食の買い出しをしているうちに,発車時刻が近づく。とりあえず,指定された2号車「熱帯のジャングル号」14〜15番CD席に座る。7:44に札幌駅を発車。車内改札も終わったので,さあ1号車に行ってみよう。 1号車「草原のサバンナ号」は先述のとおりフリースペースで,運転台側(前方)にあるカーペット敷きのモグモグコーナーに子どもたちはダッシュ。ここにワニのぬいぐるみとカバのボールプール(ただしボールは無かった)があり,我が家の兄弟はとりあえずワニとカバに喰われてみる。そうこうしているうちに,他の家族もやってくるのではと思ったが,30分ぐらいたっても貸し切り状態。トイレついでに車内の客層を見てみると,7〜8割程度の乗車率で,子ども連れは皆無。おそらく,積極的なPRをしていないのだろう。我が家にとっては好都合だが,なんかもったいないような気もする。 窓の外を見ると時折カメラマンの姿が見えるが,運転5日目とあってか大群という感じはしない。でも,途中駅では珍しそうに眺める人たちもいた。 子どもたちはワニ遊びに飽きてきたようで,おやつを食べることにする。カーペットにあぐらをかきながら,まるで我が家の日常風景のようだ。その後も,昨日買った本を読んだり,思い出したようにワニに喰われてみたり自由に過ごす。父ちゃんも,車窓をチェックしたり,車内の写真を撮ったりと自由に過ごす。 この臨時北斗は,森駅から渡島砂原回り(駒ヶ岳の東側)で進む。通常であれば,特急は距離の短い駒ヶ岳回り(大沼公園駅経由,駒ヶ岳の西側)であるが,臨時のスジを通す余裕が無いのだろう。ちょうどおなかもすいてきたので,昼食をとることにする。車内アナウンスでは駒ヶ岳が紹介されている。見る角度によって形が異なるとのことだが,たしかにそうだった。昼間にこのルートを通るのは初めて(約20年前に快速ミッドナイトで通ったはず)で,良い経験になった。 いよいよ終点の函館が近づいてきた。結局,1号車には他にほとんど人がやってこず,我が家4人の貸し切り状態であった。なんという贅沢。七つ星や四季島にも匹敵?おかげさまで,最大の懸案であった札幌→函館の長時間移動を,極めて楽に過ごせたのであった。 12:00過ぎに函館駅に到着し,とりあえず荷物を預けることにする。ここのコインロッカーは小樽駅以上に埋まっており,数人が空きを待っていた。数分待って,1つ空きロッカーができた。先に待っている方に譲ろうかと思ったが,大型のスーツケースにはサイズが足りなかったようで,お先に失礼することにする。なるほど,硬いスーツケースにはこれがあるのね・・・。柔らかボストンで良かった良かった。 さて,駅前から路面電車に乗り函館公園に向かう。連休中&こどもの日で小学生は運賃無料ということもあってか,大変な混雑である。ダイヤもだいぶ乱れている模様。やってきた谷地頭行き電車で,終点1つ前の青柳町電停まで乗車。 函館公園には「こどもの国」というレトロな遊園地が併設されている。例えば,稼働中では日本最古とされる観覧車や,半ば手動で動かしているのでは?という気さえするメリーゴーランドなどがある。ただ,こどもたちは遊具の古さなどは全く気にならないようで,楽しそうに遊び回っていた。父ちゃんも,メカの動きを観察しながらも,童心に戻って大いに遊ぶことができた。 再び路面電車で函館駅に戻り,快速はこだてライナーで新函館北斗駅に。ここからレンタカーで今日の宿であるグリーンピア大沼へ向かう。道中,せっかくなので大沼公園付近を通ってみるが,なるほど観光地の雰囲気。そして,駒ヶ岳バックの走行写真はここで撮るのだな・・・。 宿に到着。部屋からは駒ヶ岳がバッチリ見える。夕飯はバイキング。兄は肉,弟はキュウリをむさぼる。父ちゃん母ちゃんは,デザートのケーキの後にもう一度肉を食べたりする。この旅初めての温泉に入り,ゆっくり休む。 |
旭山動物園号編成による臨時北斗84号 札幌駅にて |
1号車草原のサバンナ号はフリースペース |
車内から見る大沼公園(小沼)と駒ヶ岳 |
モグモグコーナーに鎮座するワニ |
乗車記念に |
函館駅到着 |
函館公園のメリーゴーランド レトロである |
現在稼働中としては日本最古の観覧車 スキーのリフトに乗っている気分 |
観覧車から桜を見下ろす |
4日目:さあ,帰ろう |
グリーンピア大沼|10:00頃→(レンタカー)→12:15頃|新函館北斗|12:44→(はやぶさ22)→14:44|仙台|15:29→(仙台空港アクセス線:普通)→16:23頃|杜せきのした|17:00頃→(自家用車)→19:40頃|長井 |
朝,駒ヶ岳を眺めようと外を見ると・・・雨。駒ヶ岳も霞がかってはっきり見えない。これまで天候に恵まれてきたが,最後に雨とはついていない。本来,グリーンピア大沼の屋外施設で少し遊んで行こうと考えていたのだが,さすがにこの天気では無理なようだ。屋内にちょっとしたプレイルームがあったので,ここで時間を調整し,10:00頃に宿を出る。 帰りの新幹線まで時間があるので,大沼駅に寄ってみる。ここで,北斗84号(旭山動物園号編成)の写真を撮っていこう。あらためて車両を外から眺めると,動物たちの表情が何ともいえずいいなあと思う。大沼駅では運転停車するので,発車の様子をデジタルカメラの動画で撮ってみたが,動きモノにはちょっと厳しかったか,ローリングシャッター(こんにゃく現象)が酷い。我が家ではビデオカメラを所有していなかったのだが,こうした用途を考えると必要だよなあ,と思った(←こども目的では無いところがポイント)。 12:15頃,新函館北斗駅でレンタカーを返却。そして,新函館北斗駅から仙台駅まで,北海道新幹線の初乗りだ。今回乗るはやぶさ22号はH5系(JR北海度所有)による運転で,父ちゃんの小さなこだわりポイントでもある。 12:44,滑るように新函館北斗駅を発車。木古内までは新幹線の走り,木古内からの在来線併用区間は速度を140km/hに抑えての走りである。在来線時代のスーパー白鳥(789系)も静かであったが,新幹線はさらに静かな感じか。ただ,青函トンネルに入ると独特の走行音になるのは以前と同じかな。奥津軽いまべつ駅を過ぎ,新幹線単独区間に入ると,わかりやすく加速して本来の走りとなった。 ところで,座席をA〜D席に割り振られ,少々ご不満だったのは先述のとおりだが,結果的にこの配置で正解だったと思う。兄弟がAC席に座り,妻がB席,私がD席に座ったのだが,兄ちゃんはテーブルを使ってお絵かきをして時間をつぶし,弟は母ちゃんの膝を枕に大汗をかきながら昼寝と平和に過ごす。対面にしていたらテーブルは使用できないし,兄弟が並んで座っていたら,飽きてけんかしていたかもしれない。 八戸にて,従弟家族が八戸に帰省しているかもしれないとメールしたところ,我々の2時間ほど前を「はやて」で東京に向かっているとのこと。惜しい。盛岡では,長男とともに「こまち」の連結を見守る。盛岡を出れば,仙台まであっという間,30分少々で利府の車両基地が見えてきて,さあ降りる準備だと昼寝中の母ちゃんを起こす。次男は起きる気配が無いため,母ちゃんに抱っこしてもらうこととし,私は他の荷物をまとめる。 15:29,仙台到着。ホームを歩いていたところで母ちゃんの叫び声,次男の靴を車内においてきてしまった・・・。寝たまま連れてきたので,靴を履かせるのを忘れてしまったのだ。混雑した仙台駅のホームで,車内に戻る時間的な余裕は無く,次男の靴はそのまま東京に向けてサヨウナラ・・・。 仙台駅から駐車場のある杜せきのした駅に向けて最後の列車移動。次男も起きたので(靴が無いので少々ご機嫌ナナメ),発車を待つ車内でおやつに大沼だんごを食べる。16:20頃,杜せきのした駅に着き,駅前のイオンでこの旅2足目の靴を買う。これ以降,次男に「旅行で何が楽しかった?」と聞いても「イオン!」としか答えなくなった。 旅のラストスパート,コルトを走らせ,夕食をとりつつ,無事長井に帰宅した。 次男の靴は,翌日今泉駅で照会したところ,東京駅にて保管中とのこと。着払いでの宅配を依頼し,無事戻ってきた。 靴に始まり,靴に終わった旅であった。 |
後日談など | |
今回の旅の父ちゃん的メインであった旭山動物園号編成は,旅行直後に年度内での引退が発表された。今回の旅が実質的にラストチャンスだった訳である。途中,乗ることができないかもと心配した時期もあったが,あきらめずに(?)本当に良かった。というか,幸運であった。路線にせよ車両にせよ,無くなる間際に乗りに行くのは趣味では無いのだが,とはいえ無くなっていくものも多いわけで,興味があれば早めに乗っておかねばと思った次第。 全体的に,車の移動を減らした今回の旅は,我が家にとっては好都合であった。移動中に,食べたり飲んだり,手を動かしたりできるのは,特に長男にとって良かったようだ。ただ,ペース配分(移動中に休んで,ついたら遊ぶ)がいまいちできないため,肝心なところでバテてしまう問題もあったが。 次回は,寝台列車(もはやサンライズしか残ってないが・・・)にトライしよう。 |