旅の記憶 その23

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1泊2日岡山旅行
〜 プラレールカーに乗る 〜



前書き

 山陽新幹線に「プラレールカー」が走る,しかも500系の改造車だ!そんなニュースが流れたのは2014年のこと。1号車(博多方)の座席をすべて撤去し,ミニチュア運転台やジオラマの展示,自由に遊べるフリースペースが設置される。土日を中心とした指定日に,博多→新大阪→博多の「こだま」として1日1往復する運用。期間は2015年春までの限定。
 これはどうしても乗りたい!子どもをダシにして遊びたい!!しかし,なかなか機会に恵まれず,その年の秋の北九州出張時にちらっと覗くことはできたものの,スーツ姿のいい大人が長居するにはちょっと厳しい。これはあきらめるしかないかな・・・。
 ところが,プラレールカーが好評だったおかげか,運行期間が2015年8月まで延長になることに。それならばと,2015年6月の土日を利用して1泊2日,岡山までの旅を計画。効率化のため,仙台〜大阪は飛行機を利用しよう。列車に乗るために飛行機をつかう,ついに手段を選ばない次元に達してしまったか・・・。



1日目:プラレールカーに乗る

長井|5:00頃→(自家用車)→7:00頃|仙台空港|7:45→(JAL2200便)→9:05|大阪空港(伊丹)|9:33→(モノレール)→9:45|千里中央|9:55→(御堂筋線)→10:08|新大阪|11:32→(こだま741)→12:39|岡山|13:06→(岡山電軌)→13:10|郵便局前|14:27→(岡山電軌)→14:35|岡山|15:21→(アンパンマントロッコ3)→16:33|坂出|16:54→(マリンライナー)→17:32|岡山

 プラレールカーに乗るためには,遅くとも11:00には新大阪に着かなくてはならない。そこで,早朝5:00,息子たちを寝たまま車に乗せ,長井から仙台空港へと向かう・・・つもりだったが,結局すぐに起きてしまい,その後の寝不足が心配になる。
 7:00頃,仙台空港に到着。早速搭乗手続きを済ませ機内へ。今回はエンブラエル製の機体だ。特に変わったこともなく,定刻の9:05に大阪国際空港(伊丹)に到着。早い・速い。
 ここから新大阪まで,リムジンバスが手っ取り早いが,時間に余裕があったため,モノレール&地下鉄(地上鉄?)ルートを選択。今考えれば,寝不足気味の幼児2人を連れていることを考えると,バスにすべきだったかなあ〜。
 10:00過ぎには新大阪に到着。時間調整と早めの朝食を兼ね,お好み焼きを食す。これにて一応,大阪を堪能したことにする。
 さて,いよいよメインのプラレールカーに乗車だ。きっぷは「こだま指定席往復きっぷ」を利用。このきっぷは,単にこだま指定席に安く乗ることができるだけでなく,なんとプラレールカーでオリジナルプラレール車両をもらえるという特典付きなのだ!!なんて太っ腹。山陽新幹線専用ホームとなっている20番線にて,博多からのこだま730号を待ち受ける。フリースペースとなっている1号車からは,多くの子どもたちが降り立った。折り返し運転のための車内整備の時間を利用して,私たちも写真をパチリ。そして1号車に乗り込んだ。息子たちは,先頭ミニチュア運転台にまっしぐら。こだま741号は程なく発車。
 岡山までの道中,息子たちは運転台のハンドルを操作したり,小さな制服を着て写真を撮ったり,夢中で遊んでいる。ああ,連れてきて良かった。ということで,父ちゃんも車内見物や写真撮影にいそしむ。
 1時間ちょっとの乗車時間で岡山に到着。ここでこだまとはお別れ。息子たちは「もう降りるの」と不満そう。ん〜,広島まで足を伸ばしても良かったなあ。ただ,もうひとつのお楽しみ,瀬戸大橋アンパンマントロッコで勘弁してもらう(?)ことにしよう。
 アンパンマントロッコまで,少々時間が空くため,ボーネルンドこどもの世界(現在は閉店)に立ち寄ってみる。岡山電軌に揺られ,郵便局前電停で下車。約1時間の滞在でお値段2,100円也。まあ,目一杯身体を動かせたようなので,良しとしよう。

 さて,岡山電軌で来た道を戻り,いよいよ瀬戸大橋アンパンマントロッコだ。アンパンマントロッコは2両編成で,1号車が開放的なトロッコ,2号車が伴走車(正式名称忘れた)である。震災翌年の2012年に被災地応援企画として東北を走ったことがあり,我が家(ただし,次男は生まれる前)も仙台駅での展示を見学したこともあった。ただ,園が内外装がリニューアルされ,この年からグリーン車に格上げ(値上げされた)が,その分2号車が家族にうれしいテーブル付きのボックスシートになった(従来は一般的な特急と同様のリクライニングシート)。
 15:21,岡山駅を発車。岡山→児島のJR西日本区間は残念ながら1号車(トロッコ)に入れないため,2号車(伴走車)で過ごすことになるが,ぬいぐるみや絵本もあり退屈しないのがありがたい。ここで車両についてちょっと補足すると,1号車のトロッコ車両(キクハ32−502)には運転台はあるもののエンジンが搭載されていないため,2号車(キロ185−26)が動力源,トロッコ乗車区間外の待機スペース,トイレ,雨よけ?などの役割を果たす。なお,2015年当時は坂出側(四国側)が1号車であったが,2019年に逆向き(岡山側が1号車:トロッコ)に方向転換された模様。
 児島からは,いよいよトロッコ車両に移動。潮風をビュンビュン感じながら,トロッコは瀬戸大橋を進んでいく。床の一部はガラス張りになっており,真下に海が見える「親切」設計。かくして,わずか20分強のトロッコ乗車はあっという間に終わり,坂出に到着。
 坂出から先は,再びトロッコ車両が利用できなくなるため,ここで下車して快速マリンライナーで岡山に戻る。夕焼けを浴びながら・・・子どもたちはあっという間に眠りに落ちる。
 岡山に到着。今回の宿は「ダイワロイネットホテル」で1泊朝食付きプラン。ということで,夕飯を食べに行こうとなるが,総員外に出る元気がなく,ホテル内の居酒屋で済ますことにした。ファミリーレストランなどと異なりお子様セット的なものはないが,おにぎりや卵焼き,焼き鳥などを子どもたちが好きそうなものをテキトーに頼む。せっかくの旅行なのにちょっと申し訳ない感じがしたが,意外にも子どもたちに大好評。おそらく,頼んだものが次々と順番に運ばれてくるのが新鮮に感じたのではないだろうか(ファミレスだとまとめて運ばれて終わり,といった感じだし)。席が個室だったこともあり,これはこれでありかなと思った次第。夕食後,さっとシャワーを浴びて就寝。


プラレールカー
外装は基本そのままで,控えめに「プラレールカー」のステッカーが貼られる

1号車の内部はこんな感じ
サンシェードもオリジナル柄に!!

プラレールで熱心に遊ぶ

子ども運転台,画面は実写

500系が追い越される側に回るとは・・・

アンパンマントロッコ
2号車(伴走車)側から入線

こちらがトロッコ側,岡山発時点では乗れず

児島駅を出発し,いざトロッコ車両へ

瀬戸大橋,床の下には瀬戸内海!!


2日目:プラレールカーに乗る

岡山|9:52→(こだま730)→11:14|新大阪|12:15→(連絡バス)→12:40|大阪空港(伊丹)|13:30→(JAL2207便)→14:45|仙台空港|15:00頃→(自家用車)→17:00頃|長井

 今日も「プラレールカー」に乗るぞ!ということで,こだま730号に乗るべく岡山駅に向かう。当然のことながら,前日と車内設備に変わりは無く,こどもたちは前日と同じように思い思いの時間を過ごす。ちなみに,オリジナルプラレール車両はこの日ももらうことができ,計4個ゲットすることとなった。
 11:14に新大阪駅に着き,あとは粛々と帰るだけ。新大阪駅で昼食をとり,バスで伊丹空港へ向かい,再びエンブラエルの機体に揺られ,14:45に仙台空港到着。夕飯前には帰宅し,プラレールカーの旅はあっさりと終わった。


 なお,プラレールカーに使用された500系V2編成は,2015年8月にプラレールカー運行終了の後,同年11月からエヴァンゲリオン新幹線(500 TYPE EVA),2018年6月からハローキティ新幹線となった・・・。

 



傾向と対策

 やっぱり飛行機は速いなあ。




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