いけるところまで2 |
0.出発前夜 | |
2003年春,JR東日本の完全民営化を記念して,「JR東日本パス」なる乗り放題きっぷが発売された。1日用が8,000円(座席指定2回まで),2日用が12,000円(同4回まで)と,格安で旅行ができる。これを利用しないわけにはいかない,ということで,ぶらり旅に出かけることにする。 むろん,同じようなことを考える人は大勢いるわけで,新幹線・特急はどれも満席の状態らしい。きっぷ本券だけは出発の前日に購入し,だいたいのプランを立てては見たものの,あとは当日どうにかなれ状態で出発。 |
1.とりあえず長野へ | 鶴岡駅→(いなほ4)→新潟駅→(Maxとき)→高崎駅|11:19→(あさま511)→12:08|長野駅|12:41→(しなの14)→塩尻駅→(各駅停車)→下諏訪駅 |
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特急「(ワイドビュー)しなの」の長野側先頭車 ちょっとがっかり感のある貫通型グリーン車だ |
特急「スーパーあずさ」 |
2.とりあえず水戸へ | 茅野駅|19:06→(スーパーあずさ14)→21:06|新宿駅→(各駅停車)→上野駅→(フレッシュひたち)→赤塚駅 |
T氏のアパートにも立ち寄り,だいぶのんびりした後,次なる目的地,水戸を目指す。今夜は水戸に住む従弟のアパートに宿泊だ。 茅野駅でまたまた初乗りの「スーパーあずさ」の指定券を入手。すっかり暗くなり,特に景色が楽しめる状況ではない中,「スーパーあずさ」は飛ばしに飛ばす。あっという間に新宿に着いた感じであった。今夜の東京は雨,明日はどうなるのだろう。 上野駅に移動し,最後の指定券として「つばさ」の座席確保に挑む。水戸からは常磐・磐越東線経由で郡山に出て,そこから「つばさ」に乗る予定であった。日曜日午後の下り列車,絶対にムリだろうと思っていたら,見事に窓際席が取れた。「あさま」と同様に,郡山での下車客が居たのだ。いつもなら迷惑がるところだが,この日は素直に感謝することとなった。 従弟との待ち合わせは水戸の手前の赤塚駅としたので,赤塚停車の「フレッシュひたち」までしばらく時間をつぶす。通常は「スーパーひたち」で活躍する651系による運転だ。常磐線を快調に飛ばし,日付が変わる間際の赤塚駅で従弟と合流。 |
上野駅で,寝台特急「あけぼの」を見物 |
遠く青森へ向かう |
651系による特急「フレッシュひたち」 |
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3.とりあえず帰り道 | 偕楽園駅→(スーパーひたち)→いわき駅→(快速)→郡山駅|15:59→(つばさ117)→18:04|新庄駅→(各駅停車)→余目駅→(各駅停車)→鶴岡駅 |
2日目,今日はいい天気,よかった。せっかく水戸に来たからと偕楽園に寄る。というより,今日の汽車旅のスタートもここだ。 偕楽園の下を走る常磐線には,梅のシーズンのみ開設される臨時の「偕楽園」駅があり,上野からの特急列車も停車する。偕楽園からいわきまで「スーパーひたち」でササっと移動。フリーきっぷのありがたさを実感。 いわきでちょっと時間をつぶし,今度は磐越東線に初乗り。臨時快速列車(「あぶくま」だったかな)で,のどかな風景をゆっくり進む。車両の前方に陣取り眺めを満喫,といったところだが,ちょっとゆっくり過ぎて(駅の通過も含めて・・・)多少ストレスがたまったかも。 郡山からは再び新幹線(特急)の旅。降車客と入れ替えに「つばさ117」へ乗り込む。この人のおかげで指定席をゲットできたのかな?などと,ちらりと思う。思えば,新庄までのつばさ利用は初めて? そして,新庄から陸羽東線で余目へ。陸羽東線も,初乗りではないだろうか。そんな初乗りづくしの旅は,鶴岡でおしまい。 |
傾向と対策 | |
今回は実質的に片道きっぷの旅であった。移動距離は中抜け(下諏訪→茅野)を考慮すると,営業キロベースで約1320km。通算で計算すると,運賃は14,600円相当(運賃計算キロ:1347km)であった。これに,特急料金が14,950円相当(すべて自由席だった場合)だから,ざっと3万円ぐらいの「ムダ走り」を12,000円で楽しめたわけだ。 今思えば,土・日きっぷ(既に廃止)のエリア外である北東北に照準を合わせても良かったかな・・・と思うものの,非常に有意義な2日間でありました。なんだかんだで,初乗りづくしの旅だったしね。 |