旅の記憶 その2

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さっぽろ雪祭り



0,出発前夜(朝)  

 それはある2月の朝だった。確か2月8日ぐらいだったかもしれないけど,まあ,いいや。朝テレビを見ていると「さっぽろ雪祭り」の話題をやっているではないか。その日の講義だったか,試験だったか忘れたけど,まあ,いいや。学校にてU氏と雪祭りの話題になり,「これは,行くしかねぇだろー」と即決定。フェリーのチケットをご購入。冬季割引&学割で片道5,000円也。格安。出発日は試験最終日の夜に決定。



1,船旅 仙台→(太平洋フェリー・2等)→苫小牧FT→(バス)→苫小牧駅

  時間はあるけど金はない者の身方,フェリーでございます。ごろごろ出来る分(風呂も入れるし),青春18きっぷより楽かも。仙台−苫小牧間に就航する太平洋フェリーを利用。仙台フェリーターミナルを20:00に出発。苫小牧まで15時間弱の船旅。今回も2等利用も,大広間に通される。通常の2等船室よりも前方かつ上層にあるため,エンジン音などは比較的聞こえず良い環境。しかも,マットレス付き。持ち込んだ弁当を食べ,風呂に入り,早々と寝モードにはいる。
 深夜,減光された(ほとんど真っ暗な)部屋の外から,がさごそ物音が聞こえて目が覚める。そして,入り口の戸が開き,人がどやどやと入り込んできた。どうやら,おばさん達の大群が押し寄せたらしい(自室から移動してきたのだろうか?)。おばさん達は空きスペースを探して横になった模様。・・・数時間後,また目が覚める。隣のおばさんがゴロゴロこちらに転がって来ているではないか!!仕方がないので,私もちょっと場所移動してみたりする。朝,目が覚めると・・・おばさんの大群は消えていた。しかし,就寝前に空いていたマットはあちこちに移動し,毛布も散乱。恐るべし,おばさんパワー。
 さてさて,本題に戻り,フェリーは昼前に苫小牧に到着。路線バスにて,JR苫小牧駅に移動。



2,いざ,さっぽろ雪祭りへ 苫小牧駅→(JR・特急北斗)→札幌(さっぽろ)駅→(札幌市営地下鉄南北線)→自衛隊前駅

 特急「北斗」にて札幌入り。H大学の寮に顔を出してから雪祭り「真駒内」会場へ。様子は写真をご覧あれ。ちなみに,U氏は非常に目立つ格好をしているため,おそらくすぐにおわかりになるでしょう・・・。
 さて,やたらと大きな雪像に感動し,真冬に薄着で踊りまくるYOSAKOIの方々に感動し,一度聞いたら耳から離れなくなった「雪祭りのテーマソング?」に感動し,会場を後に。一応それぞれを説明いたしますと,良くテレビに映る滑り台付きの雪像に登ってみたい・・・けど,思いとどまり,「YOSAKOI・・・うむ,そんなものがあった,っつーか,一回だけ借り出された(苦い)思い出が・・・」などと感慨にふけり,「さっぽろ,すの〜ふぇすてぃばる」のリフレインが頭から離れなくなった・・・そんなもんです。
 夜は「大通」会場へ移動。こちらも写真をご覧あれ。やっぱり,夜は独特の雰囲気があって良いですねぇ。



某H大にあるK寮のジャムプ大会。
結構大変なことになっていた記憶が・・・。

どらいもんです。
ちなみに,一番目立っている(と思われる)
のがU氏であります。


夜の大通公園。
幻想的な雰囲気であります。
同左。寒さも吹き飛びます。


3,お泊まり先は・・・そして,タマネギフライ  

  さっぽろ雪祭りの最中,簡単に宿を取ること能わず。まして,金など有るはずもなく。そこで今回は「暑い夜には液体窒素」でおなじみのH大学のK寮。U氏がうちの大学の寮生であったため,そのつてでお邪魔することに。大学の規定で,外部者が寮に入ることには制限があるそうで,一応・・・匿名に(大変,お世話になりました)。
 ちょうどこの日,K寮では「ジャムプ大会」なる行事が催されており,昼にちらっと覗かせてもらう。なんか,頭から落ちて大変なことになった方がいらっしゃったようだが,ま,気のせいという方向で。
 夜,再びK寮を訪れ,いよいよ泊めてもらう交渉に。この寮では,一部(半分ぐらい?)でグループ単位での集団生活が行われており,そこでお世話になるはずだったが・・・テスト期間中だったためか当然みなさんお忙しく,なかなか受け入れ先が決まらない。何とも,申し訳ない気持ちでいっぱいになるが,お世話になるグループが決定(重ね重ね,ありがとうございます)。酒を飲みつつ一夜を明かす。
 翌日,寮内の女子学生さんによる「エッセン(食事の提供ってとこでしょうか?)」のおせわに。メニューはご飯,みそ汁,鮭フライそしてタマネギフライ。U氏の食したタマネギフライ,どうやら生だったらしい・・・。U氏,ダウン。ちなみに,私の食べたタマネギフライは半生であった。私も,少しダウン。


4,帰り道 札幌駅→(スーパー北斗)→苫小牧駅→(バス)→苫小牧FT→(太平洋フェリー・2等)→仙台港

 そもそも,U氏が食事を受け付けない,と言った状況にはまずお目にかかることがない。ただ,今回はそうとう効きが良かったようだ。そんなわけで,2日目も雪祭りを見る予定であったが,計画を中止して一路苫小牧へ。
 特急「スーパー北斗」。私にとっては初めての振り子式車両乗車,にしては,直線区間ばっかりであったが。座席が埋まっていたため,最前部の「展望室」に陣取り,白銀の中を突っ走るスーパー北斗を楽しむ(まあ,楽しんだのは私だけで,U氏にとっては地獄だったであろうが)。
 フェリー出航(連絡バス出発)にはだいぶ早い時間に苫小牧到着。U氏は駅のベンチでぐったり。フェリーターミナルにて,U氏はまだぐったり。当然,船に乗り込んでからも・・・ぐったり。ご飯も食べず,風呂も入らず,ご就寝。私も調子は良くなく,初めての船酔い。
 結論。船に乗るときは,出来れば体調を整えましょう・・・いや,本当に。




傾向と対策

 おばさんが来ても,動揺しないようにいたしましょう。
 食べ物に気を付けましょう。
 船は揺れたり止まったりすることもありますが,あわてないようにいたしましょう。なお,途中で下船せず,終点(例えば敦賀)まで乗り通したあげくに文句を言うのはやめましょう。
 振り子式車両に乗るからには,カーブの多い路線にいたしましょう。ただし,体調には気を付けてね。




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