まつりのあと



みごとな惨敗だった。

まぁ、子供に混じってムキになってもいけないし、
と冷静だった。

ただ、表彰の時にチョットしたハプニングがあった。

表彰といってもゴール脇のアパートで
行われたんだけどね。

普段は子供達から逃げられるようなオッチャンが
そのときばかりは大人気。

表彰で賞品が手渡された

そのとき!

小さな手が横から伸びて

年端もいかない女の子から奪い取った


「ダイスケッ」





なんと、親の前で堂々と奪い取って走って逃げている。





「返してあげなきゃダメでしょう!」























ちがうでしょう!

子が子なら、親も親だ

人の前での注意の仕方がおかしいです。

はっきりいっておかしいです。

だって普通は、

「人のモノを取ってはダメでしょう」

っていわないといけません。



笑いすぎると不謹慎なので、
アイス券をいただいたら即トンズラした。





その後、1時間くらいプラプラし、
その商店街で唯一のメジャー店である


ラーメンの丸仙へいった。

いつもは、行列ですぐには入れないのですが、
たまたま、待たずに入れ、自分たちは、なかなか運が良かった。

約10年ぶりの入店
全国的にも、ものすごく評価だけは高い。

ここ5年や10年くらいの
丸仙ラーメンファンには申し訳ないが、
正直、今はあんまりうまくない。






残念

本当に残念である。

10年前よりさらに旨くなくなっている。








16年くらい前まで、
「どさん子」
のときはとってもおいしかった。

ほんとにおいしかったのに。





うまくなくなった理由は大きく3つある。

@当時はもやしを炒めていたが今はゆでて作りおいているいるため、
スープに入れたとき薄まってしまう。

A麺が中太麺から細麺になったため、
スープとのバランスが悪くなった。

Bどさん子のとき、1回だけ100円ラーメンセールをやったことがある。
実はそのとき、濃厚だったスープにある細工をした。
それでもみんなは「おいしい」といっていたため、
マスターは「いける」と思ったのだろう。
そのときは、かなにかで味をごまかしている。

本当に旨かった頃を知っているだけに
本当にざんねんだ。











ラーメンの紹介誌やサイトのおすすめは

「支那そば」

「ネギみそ」

といっているが、そうではない。


支那そばは300円としょうゆラーメンの廉価版で売り出したメニューだし、
ネギみそも本来のものではない。


本気を出したマスターのマジで旨いメニューは

「みそラーメン」

「ぎょうざ」である。

なにせ21時に閉店してから深夜の2時くらいまで、
毎日キッチンをきれいに拭いていたオヤジ。


そんな、自分の店を愛し、誇りを持っていたオヤジ。


いつも明るく「カズちゃん」といってくれていたオヤジの笑顔は
いつでも忘れていない。


不肖ちんきりは、小学校、中学校、高校と3日空けたことがないくらい
通っていた。

しかも、注文はいつも

「みそコーンの大盛り!」
である。








中でも、中学の時には

11時半の開店時に1人で


「みそコーンの大盛り!」








お昼に友達を連れて2人で


「みそコーンの大盛り!」













また、1時間後に母と弟と3人で


「みそコーンの大盛り!」


と1日というより、4時間の間に

「みそコーンの大盛り!」
を3杯食べた。


しかも、おいしく飽きない最高のラーメンだった。









その後、就職し、いろいろな方より、

「おいしい店だから」といろいろな店を紹介されても、
かならず、「どさん子」の味にはどこもかなわないといってきたし、

今でもその気持ちは変わらない


ウソ偽りのない本当においしいラーメンだった。













ただし、100円ラーメンのときに
1度失望してしまったため、
これ以上良かった思い出を汚したくないと
思って行かなかったのに。

とっても期待して入ったのに、
あまりにもよかった想いでばかりあるため、
本当に残念でしかたがない。

この想いが、マスターに届いてほしいと
切に願っている。

想いが強すぎてこんなに語っているが、
ほんとうに大好きだったから、
いや、大好きだから、



本来の味が復活する事を祈ってます。


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