こぼれ話 アンコールに両校で「河口」
附属中学校の生徒たち170名が緊張の面持ちで下手からステージに登場し始めると司会者か
ら会場にいるもうひとつの中学校の生徒たちが紹介された。それは、大分県豊後高田市立河内中学校の全校生徒
59名であった。
彼等はその日の朝早く貸し切りバス2台で学校を出発して、大分自動車道を久留米まで走り、初めて
見る筑後川を身近に感じながら、今度は筑後川の土手を演奏会場のある吉井町まで上って来たのである。
この河内中学校ではもう20年近く「河口」を生徒たちが歌い継いでいたのである。
河内中学校は、大分県国東半島の入口に位置するところにあります。この河内中学校で
「河口」を歌い始めたのは、現在の久次美紀教頭先生が音楽の教諭として赴任された20年近く前のことでした。
久次先生は当時『筑後川』に魅せられて、是非生徒たちに歌わせたいと思い指導されました。
その後転勤され、数年後再び河内中学校に教頭として戻ってみえた時、なんとまだ生徒たち
が文化祭や市内の音楽会で「河口」を歌っていたのです。久次先生は感激して、今回 「筑後川ツアー」として、
筑後川の流れを見学し、福岡教育大附属久留米中学校の演奏を聞きにみえたと言うわけです。
そこで、折角ならば同じ中学生同士、ステージで合唱してもらおうと、附属中学校の皆さんと一緒に
歌っていただきました。河内中学校の皆さんもこの日の感激を胸に、いつまでも『筑後川』を歌い継いでいって
欲しいものです。 (好)
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