神奈川県民ホール30周年記念コンサート
「つづく未来へ」

團伊玖磨さんが1989年に作曲した『筑紫讃歌』が、2005年1月9日(土)神奈川県民ホールで行われた 「県民ホール30周年記念コンサート」で演奏された。 福岡以外の地で演奏されたのはこれが初めてのことであった。
この『筑紫讃歌』は福岡市制100年を記念し、1989年にKBC九州朝日放送が委嘱し、福岡市に寄贈され團さんの指揮で初演されたものである。 團さんはその再演を強く望んでいたが、なかなかその機会がなく、2002年5月12日、團伊玖磨さんの一周忌の追悼演奏会で、現田茂夫指揮 ・ 九州交響楽団、ソプラノ ・足立さつき、バリトン ・ 勝部太、合唱 ・ 福岡音楽団体連絡協議会合唱団により再演された。 (アクロス福岡シンフォニーホール)
今回の神奈川県民ホールでの演奏会は、このコンサートのために特別編成された300人を超える県民合唱団と神奈川フィルが共演。指揮、独唱者は福岡での追悼演奏会と同じメンバーという組み合わせで、團さんゆかりの音楽家がそろった。 團さんが「思いのたけを盛った」とまで語っていた『筑紫讃歌』は8章から成り、演奏時間はおよそ60分に及ぶ 「人間讃歌」。オペラ 「素戔嗚」 「建 ・ TAKERU」 へ続く響きも感じさせ、今後團作品を知る上で欠かせない作品のひとつとなろう。

次の記事は神奈川新聞が報じた演奏会の様子です。


                                    (神奈川新聞社の諒解を得て掲載しています)



 

そしてその後演奏されたのはアクロス福岡で、2007(平成19)年3月4日。