盗賊団の長 ・戦士 「ようよう、のこのこ俺たちの縄張りに入るたあ、いい度胸じゃねえか」 「命が惜しけりゃ、身ぐるみ置いてきな。嫌ならちからずくだ!」 ・騎士 「待て、そこの貴様!我らの縄張りに入って素通りさせる訳にはいかん」 「あり金すべて置いていってもらおう。命が惜しければ従え!」 ・僧侶 「待て、そこの者よ。精霊の御名において命ずる」 「命惜しくば、持てる限りのものを差し出すがよい。さもなくば天罰が下ろうぞ!」 ・神官 「お待ちなさい、精霊の御名において、素通りは許しません」 「供物として持っているものすべてを差し出しなさい。さもなくば罰を下しますよ」 ・魔女 「ちょっと、待ちなさいよ、あんた。そう、あんたよ。ここはあたしらの縄張りさ、勝手に通っていいと思ってんの?」 「悪いと思ったんなら、あり金全部置いてきなさいよ。まあ思ってなくてもいただくけどね!」 ・アーチャー 「待ちなよ!ここは僕らの縄張りなんだ。勝手に通ってもらっちゃ困るね」 「弓矢でハリネズミにされるのが嫌なら、あり金全部置いていくんだね」 達人 ・剣聖 「……天地と呼吸を合わせ、瞬時に一点を見極める。さすれば砕けぬものはなし……」 「……いかにも人は我を剣聖と呼ぶ。自ら求めたことはないが」 「我が技を学びたいとな?よかろう、ただし一人のみだ。選ぶがいい」 「…… これで教えられることはすべて教えた。後は己次第。精進するがいい」 「さらばだ。常に鍛えよ」 ・疾風迅雷 「……この身を風に重ね、内と外を空にしてひとつとなし、一条の稲妻さながらに地を駆ける……」 「鍛えたからといって、誰もが極めることができる訳じゃない。それがかなうのは一握りの者だけ」 「それでも学びたいってやつがいるなら、いいさ。前に出な」 「……教えられることはこれで全部。あとはどこまえ伸ばせるか、自分次第さ」 「後は年齢との勝負さ。老いにだけは気を付けるんだね」 ・神の手 「……心の目でものを見ること。形を見、流れを見、その中に宿る本質を見抜くこと。そこに狙うべき的がある……」 「私の技は弓と矢の技。教えることのできる相手は限られている」 「それでもいいなら教えよう。誰が学びたいのだ?」 「……これで教えられることは全部教えた。後は日々の鍛錬を怠らないことだ」 「常に心の目を開いておくんだ。そうすれば射抜けないものなどありはしない」 ・紫炎の導師 「……いつも呪文をそらんじること。繰り返し繰り返し唱えて、魔力の流れに乗せること……」 「あたしの弟子になりたいっていうの? まあいいけど、条件があるよ」 「誰にでもって訳にはいかないね。弟子にするのは一人だけよ。誰にするか決めてちょうだい」 「……さてと、これで教えられることはすべて教えたわさ。後は自分で磨くといいわ」 「じゃあね。せっかく学んだんだ。錆び付かせるんじゃないよ」 ・不壊の盾 「……いつなんどき災難が降りかかろうと、大事な者を守るには、常に心構えを怠りなく保つのだ……」 「私の修めた技は、人を傷つけるためではなく、他人を守るためのもの」 「それでもよければ教えよう。ただし一人だけだ。誰にするか、選びたまえ」 「……よろしい、これでそなたは人の楯となる力を身に付けた。後は実践あるのみだ」 「その技が一人でも多くの者を守ることを願っている。さらばだ」 ・白銀の癒し手 「……血の流れに耳を傾け、生命の輝きを見つめる。いかなる病の徴をも見逃すまい……」 「癒し手を探しているのであれば、確かにこの私だ」 「私と同じ道を歩みたいというのか? 感謝を求めず、ただ人々の苦痛を癒す道を?」 「いいだろう。ただし素質のある者に限る。慎重に選ぶがいい」 「……これで今身に付けられる限りのことは教えた。後は日々の鍛錬の中で磨くがいい」 「忘れるな。生命そのものの声に常に耳を傾けることだ」 戻る |