<反省しきれてない反省会の模様>



クレハ「さて、それじゃあ今回のウチ側の出演者に集まってもらったわけだけど…。単刀直入に聞くわ。やってみてどうだった?」
シャナル「そう言われてもな」
ナーオ「俺BGMだけだったし」
ウジャト「出番少なすぎっつーの?なんで俺とシャナルの絡むシーンが無いんだよって感じだったぜ」
アピス「僕も僕がウェリルさんにちょっかい出してノイドに噛み付かれる場面が何故省かれたのか教えてほしいな」
ハトホル「お前の存在自体が18禁だからではないのか?」
アピス「ははは、面白いこと言うなお前」
ハトホル「完成したDVDを見てみろ。ほら、お前だけ顔にモザイクがかかっている」
ウジャト「アピス…!?お前って弟は…!!」
アピス「変な魔法使って嫌がらせするなってハトホル。バカが本気にするだろ」
ハトホル「お前が裏でエロメガネと呼ばれているのは事実だぞ」
アピス「何言ってるんだ。それは眼鏡が性的だというだけで僕の人間性には何ひとつ関係が無い」
ハトホル「はっはっは、片腹痛い」
クレハ「兄弟喧嘩はそこまでよ。もう少し真面目に反省して頂戴」
ハトホル「真面目に反省すると伏字だらけになるがいいのか」
アピス「だそうですが、初代団長」
クレハ「…いいわ。とりあえず言ってごらんなさい」
ハトホル「アリアラムがシンデレラ役をやるというから王子役に立候補したのに何故結婚しなかっ」
ナーオ「ぼくのだいすきなー優しいあの子はー♪ラララーララー、頬骨がーごーつーいーーーー」
クレハ「ナイスタイミングねナーオ」
シャナル「ハトホル、お前アリアラムがお気に入りなのか?」
ハトホル「………」
アピス「公式の場での発言は自重してるみたいだな」
ウジャト「?なんで?」
アピス「察しろよ!」
シャナル「…まぁ、そうだな。…トロントとは交流が深いぶんな…」
クレハ「つっこんだ話はやめましょう。あまり喋りすぎるとあちらにご迷惑がかかるかもしれないわ」
ナーオ「ウチの人間は大抵ロクなことしねーよホント」
アピス「っていうかこっちの反省も大事だけど、向こうの団員さんの別人具合とかについては反省しなくて良いのかい?」
クレハ「よくぞ言ってくれたわ。一応太一さんの監修つきで話を進めたから、それほど深刻な問題にはなっていないと思うのだけど」
ナーオ「俺はヴェネルのおはがきがまだちょっと引っ掛かるが」
シャナル「ああ、あれは偽造だ」
ナーオ「……やっぱりか」
シャナル「色々あって彼女とアリアラムの筆跡は完璧に習得したのだ」
ハトホル「ちなみに私もだ」
ナーオ「…何に使うつもりなのかは聞かないぜ」
クレハ「シャナルはこういう場に放つと本当にフリーダムになるわね。百年閉じこもってたお城では何をしていたの?」
シャナル「む?そうだな大体は日がな一日寝ているかネットをしているかだったが時折噂を聞いて旅人が迷い込んでくるので一緒に野球拳をしたり」
ナーオ「あんたもっとアクラルに即した暮らしを送ってくれないか?」
アギ「結局ノイド殿は城に立ち寄ったので御座ろうか?其れとも怖気づき敵前にて逃げ帰ったで御座るか?」
ナーオ「うお!いきなり出るなよお前は!!」
シャナル「ノイドか…。来たような来ていないようなだな。要するに寝ていて分からなかった」
アギ「冒険もせず冒険者を名乗るとは何たること。詐欺の一種と断じて構わぬか?」
ナーオ「待て待て早まるな」
シャナル「らしくなさで言うなら格段にナーオの方が上だぞアギ」
イータン「お待たせー!やっと撮影終わったから来たよー!!」
イドラ「楽しかった〜。1ヶ月も目の前でヴィラリを楽しんじゃったわ〜」
フェルフェッタ「やっぱり武の道を行く人間は違うわさね!!オーラに触発されてあたしたちも修行に明け暮れちゃったわさ!!」
クレハ「お疲れ様。早速で悪いけど順番に感想を教えてもらえるかしら?」
イータン「そうだねえ、僕は今回あんまり活躍できなかったから今度は別の話でクルガあたりと共演したいかな!?」
フェルフェッタ「あたしもだわさ。折角向こうにもフェルフェッタがいるんだしね。ま、あたしの場合出られただけめっけもんなんだけど」
イドラ「童話パロディなのにそれっぽい衣装が着られなかったのは残念だったかしら?エキストラでいいからシンデレラにも出てみたかったわ。トロントの皆さんもコンテスト会場には沢山いらしてたみたいだし…」
イータン「え、そうなんだ?」
イドラ「そうよ。あたしたちは準備があったから行けなかったけど、名前の出てない団員さんたちもあそこで大勢たむろしてたらしいわ」
フェルフェッタ「惜しいことしたわさね〜!!」
イータン「そういえば会場での衣装って皆ドレスだったのかい?」
ウジャト「いんや、ドレスが一番多かったのは確かだが、チャイナやら軍服やら皆好き勝手な服着てきてたぜ」
アピス「だよね。長女役だったけどノイドも別に女装はしてなかったよ」
イータン「なーんだつまんないな!街角アンケートで女装対決!!なんてイベントがあっても良さそうなくらいなのに!!」
ナーオ「俺はバルグラムのミニスカドレスだのは見たくねぇぞ」
ウジャト「想像したら気分悪くなるようなこと言うなよな…!!おええええええ」
クレハ「ではそろそろ総評の時間ね」
シャナル「うむ」
ナーオ「そうしてくれ」
アピス「とりあえずシンデレラはミスキャストだったと思う」
ハトホル「ただアリアラムを引っ張り出したかっただけで、ほぼ無計画に進行させてしまったからな」
シャナル「?私は楽しかったぞ?」
ウジャト「シャナルが楽しかったなら問題ねーな!」
イータン「ああ、全く問題ないね!」
イドラ「ええ、何ひとつ問題ないわ!!」
ナーオ「こういう取り巻きがいるからシャナルの自由さに磨きがかかるわけだな…」
クレハ「いばら姫は振り返る必要さえ感じないわねぇ」
アギ「単にシャナル殿が終始就寝しているのみの話で御座ったからのう」
イータン「ヘンゼルとグレーテルだってヴィレイスに山ほどお菓子を与えたかっただけなんだろう?」
フェルフェッタ「歪んだヴィレイス像が見え隠れする話だったわさねー」
イドラ「可愛いんだもの彼、仕方ないわよ!」
クレハ「でも今度こういう形の共演をするときはもう少しやり方を考えなくちゃね」
ナーオ「お?なんだ、あんたにしては珍しく本気の反省だな」
クレハ「あら?ナーオなら知ってるでしょう?一連のパロディが完成にこぎつけるまでにそれはそれはプレッシャーを感じる打ち合わせがあったのよ?」
ナーオ「……悪かった、お疲れさん」
クレハ「クロニクル界でトロント騎士団といえば泣く子も燃える大御所だもの。脚本の修正から演技指導に至るまで、あたしの重ねた苦労を少しは分かってほしいわ」
ナーオ「〜〜〜だから悪かったって」
クレハ「口先だけで謝られても誠意なんか感じないわね」
ナーオ「………」
シャナル「…こうなったら仕方ないな、ナーオ」
ナーオ「あ?」
アギ「冒険者ならば冒険者らしく団長殿に媚び諂うで御座る」
イータン「ちょうど撮影で使った音響設備も残ってるしねー」
ナーオ「は…?だから何の話…」
ハトホル「曲はどうする。誰が選ぶ?」
アピス「んー、EDテーマだしなぁ。これなんかいいんじゃない?」
ウジャト「”明日は君とハイキング”…か。あんたって実は色々変な歌うたってるんだな」
ナーオ「ほっとけ!!俺だって好きでこんな曲歌ってるんじゃねーよ!!」
イドラ「はい、ナーオ。マイク」
ナーオ「だからなんで俺が歌うことになってるんだ!?こら、前奏流すな!止めろ!!」
シャナル「―――では今日のオールナイトアクラルはここまでだ。次回放送日は未定だが、また会える日を楽しみに待っている」
クレハ「ごきげんよう」
団員「トロント騎士団の皆さん、ならびに渡太一さん!どうもありがとうございました〜!!」






”明日は君とハイキング”   うた:ナーオ・ナーホ


ランラン ハイキング
ルンルン ハイキング
ヘイヘイ ハイキング
明日は君と ハイキング

ハイキングって言ってみたけど
ホントはただの遠征だ
だけど横文字にしてみたら
なんだか不思議と素敵なものに
思えてくるだろ?え?こない?

まぁ雰囲気にだまされてくれるのは
せいぜい中学生くらいまでだから
大人な君にはハイキングなんて
ダサい子供のお遊戯かもネ

君の前ではガキに戻っちゃう
俺は好きだぜハイキング

ランラン ハイキング
ルンルン ハイキング
ヘイヘイ ハイキング
ストイコビッチ ハイキング

ランラン ハイキング
ルンルン ハイキング
ニコニコ ハイキング
朝まで ハイキング

ランラン ハイキング
それみたか ハイキング
言わずもがな ハイキング
おっとどっこい ハイキング

今こそ ハイキング
立ち上がれ ハイキング
さだめの ハイキング
明日は君と ハイキング

え?明日雨?
じゃあいいや 自宅ハイキング







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