ズサーヴァサー 
  
     
         

        
秘められし力
 

7月26日「購入」
 発売日に秋葉原で購入。帰路を急ぐが…‥。
「あ、先輩? やっぱり。後ろ姿でわかりましたよ。」
 今日、最も会いたくない後輩に遭遇。なぜなら、
「先輩が持ってるのセンチ2ですか?」
 本日は大作(になり損なった)ギャルゲーの発売日。
「俺、これから3本目買いに行くんで、一緒にどうです?」
 そう、彼はピュアすぎる心の持ち主。センチの素晴らしさを他人に伝えたくてしょうがないお年頃。もちろんつき合いたくない。
「そんな、センチ2は名作ですよ!
やってないけど今度こそわかります!
 …‥疑う心を知らぬ少年というのも考え物である。



同日「感想」
 センチから解放され、ようやくプレイ…‥おお、いい感じだ。
 シンプルな操作系で時速500kmを越える空レース、やたらと滑るドリフトが熱い陸レース、陸とにているが、水の抵抗を考慮しなくてはならない海。
 3種類のレースがそれぞれに高速・ドリフト・水を切る爽快感と別々の魅力があり、レースで活躍する戦車とそれを引っ張る動物にもインパクトがある。
 4000円なら安い買い物といえるだろう。



同日「対戦」
「兄ちゃん、勝負!」
 弟(受験生)の帰宅と共に対戦が始まる。前作であれだけ負けたのに懲りないヤツだ。
「俺はもう昔の俺ではない。いわば俺ツー。実力を見て驚け!」
 開始…‥楽勝。
「いまのは小手調べ、本気を見せてやる。」
 余裕。
「封印していた真の本気を味わえッ!」
 圧勝。結局、ゼロの領域、オーラ力他5つぐらいの封印を解いた試合にも勝ち10連勝。
「よくぞ成長した。もう教えることはない。」
 負け惜しみの強いヤツだ。



7月29日「適当プレイ」
 あれ以来、弟と対戦するでもなく普通にプレイ。
「慣れてくるといろいろわかるね。」
 確かに。プレイ中スピード感が足りないのにリプレイはスピード感にあふれ、稀にみるいいリプレイだとか、空レースは前作の方が楽しかったこととか。
「実際、リプレイ見ているときが一番楽しいし。」
 まあ、なんにせよ陸海のレースがあれば面白いからOKだ。



8月2日「再戦」
「ついに俺は最後の封印を解いた。バトルレースで勝負だッ!」
 バトルレースとは武装して走るズサー特有のレース。互いに攻撃しあえるのに加え、コースに設置される砲台を考慮してレースを展開する必要がある。
 私は最高速重視のゾウと破壊力が高い火炎放射器、弟はコーナリング重視のカンガルーとバランスの良いミサイルに決定。
「正々堂々と頼むよ。」
 よかろう、本体攻撃(プレイヤーをグーでパンチ)もなしだ。
 協定が結ばれた所でカウントが始まった。3…2‥1…!



同日「1週目」
「かかったな、死ねッ!」
 スタートと同時に弟の体当たりで減速。正々堂々ではなかったのか!?
「体当たりは花京院公認の技、使って当然ッ!」
 調子に乗る弟。だが奢れる者も久しからず。
「前からミサイル!?」
 油断するからだ。砲台に撃たれているヤツに体当たりで追い打ちして抜き去る。
「死人にむち打つとは相変わらずの外道が!」
 ふふん、勝った者が正しいのだ。



同日「決着」
「兄ちゃんもここまでだね。」
 最終コーナー、私は12発のミサイルに追われていた。もちろん、全部追尾式だ。弟には逆転のチャンスだが、このまま逃げ切れば私の勝ち。
「ならば、ターボ(一時的に超加速する)体当たりで失速させるのみ!」
 かかった。こちらもターボでヤツとミサイルを一気に引き離して勝利だッ!
「やってしまったな? それではアレをかわせまい。」
 なにッ!?
 気付いたときには正面から砲台攻撃。加速のつきすぎで避ける前に激突してしまう!
「全部計算通りだ。」
 私が負けるとは…‥いや、次は本気を出して勝負。いまのは油断していただけだ…‥。



×月○日「結局」
「俺ハンドレット!」
 ならば、帰ってきた私!
「やるな、108の封印を解いた俺!」
 むぅ、ならば30世紀の力を得た私だ!
「それって自分の力が足りずに30世紀に頼っているってことでは?」
 いや、本気を出すまでもないだけだ。
 …‥結局、こんな調子で何回もプレイ。やる度にリプレイを見て楽しむ。繰り返し。
 見応えのあるリプレイのおかげか、パーティゲームや接待用にも結構活躍し、元は取れた。タイムアタックもきれいなリプレイを見るという目的のために楽しめた。
 そして今日も…‥。
「今日は受験の封印が解けた俺に負けて泣きを見ろ!」
 受験が終わった弟が何か言っている。





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