12弦クラシックギター ブリッジ交換

ちょっと珍しい12弦のクラシックギター。
オーナー様は細いスチール弦で使われているそうですが、音程が合わないとの事でした。

確かに開放弦でチューニングをきちんと合わせても、ハイポジションになるにつれて音程がシャープしてしまいます。
特に低音弦側がひどく、5フレットから上はちょっと使えません。
ナイロン弦ならまだマシなんでしょうけど。

元のブリッジサドルを外して、プラスチック片を置いてオクターブ・チューニングを合わせるとサドル位置はこんな感じ。
6弦の主弦はもっと後ろでないと合いません。

ブリッジ自体を作り直す事になりました。

いろいろ検討〜設計して製作開始。

およその形状ができたところ。

元のブリッジを剥がし、接着面を整えて接着。

接着後に一度弦を張り、再度サドル位置を決めてサドル溝を加工します。

サドル溝の加工ができました。

サドルは3分割になります。

作業完了〜。

各サドルは各弦ごとに頂点をずらす必要があり、なかなか大変な作業になりました。
特に3弦と6弦は主弦と副弦を同じサドル上に乗せる事は不可能でしたので、このような形になりました。

これで音程がきちんと合うようになりました。

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