Gibson SUPER400 フレット交換等

ギブソンのフラッグシップ・モデルと言える高級フルアコ、スーパー400です!

これは1970年代の物だそうですが、18インチ・ボディで圧倒的な存在感。
ナチュラル・フィニッシュでトラ杢がきれいに出てます。

このギターはネックに狂いが出ている&フレットが低くて弾きづらいとの事で、フレット交換を中心としたリペアの依頼です。

こんなギターなかなかお目にかかれないので、いつもより多めに写真を撮ってみました。

大きなボディとのバランスを考慮してなのか、ヘッドも大きいです。
ナットからヘッド先端まで212ミリありました。

ヘッド裏にもダイヤ形のインレイが入ってます。

ゴールドメッキのペグも重厚でゴージャスな感じ。

フレットは消耗してるってのもありますが、低くてちょっと弾きにくいです。

オーナーの指定でジムダンロップ社の6105に打ち替えます。

フレットの高さが変わるので、それに合わせてナットも交換します。

各部チェックの後、分解します。

フレットを抜き、指板面を削って狂いを修正。

新しいフレットを打ち、すり合せ&仕上げをします。

このあたりはいろいろ作業が多くて写真撮ってなかったですね。。。

ナットはオイル漬け牛骨のブロックから削り出して作ります。

ブリッジはチューン・オー・マチックに変えたいとの事です。
オリジナルの木台だとスタッドの径とピッチが合わない&高さが合わないので、ワンオフで作る事になりました。
エボニー角材より削り出して作ります。

形状はできるだけオリジナルに近付けます。
ただし両サイドのインレイは入れたくないそうなので無し。

これでブリッジが2セットになったので、音の好みによって付け替える事ができますね。

電気系もクリーニングします。
ジャックのみ交換しました。

リアのTONEポットだけシールドカバーがなかったです。
交換された感じではないので、こういう仕様みたいです。

各ポットはシールドカバーを開けて、内部を洗浄しました。

ピックアップはナンバードP.A.F。
フロントはステッカーで、リアは刻印タイプでした。

ボディトップは高級品らしくスプルース材の単板削り出し。

ボディ厚さはサイド部分で85ミリ。

各パーツの準備ができたので組込んでいきます。

交換したフレットとナット。

そしてブリッジの様子。

ちょっとスゴイと思ったのがこのアジャスト・カバー。

外側の白い部分、まん中の黒い部分、CUSTOMの文字の入った白い部分はそれぞれ別パーツなんです!

くり抜いてピッタリはめ込み、接着してありました。
なかなか手間のかかる仕事だと思うよ、コレ!

テールピースはSUPER"400"の刻印が入った専用品で重厚な物。

修理完了〜♪
(ぱっと見では最初の写真とあまり変わらないですが)

レスポール(グレコだけど)と並べるとサイズの違いが良く分かりますね!

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