GRETSCH テネシアン ネックリセット他

1962年のグレッチ、テネシアンです。

例によって(?)音に張りがない。
ブリッジが動くし弦がブリッジ溝からすぐ外れる。
弦高が高いっていうか、これ以上下げられないって症状。

ビンテージのグレッチお約束のネック起きです。

かわいそうにブリッジ木台はおろかバーブリッジ自体も削られて、ムリヤリ弦高を下げてます。
ブリッジ木台は雑に削られて、ボディと密着していません。

フレットの頂点を結んだラインで、ブリッジ上での高さは約14ミリ。

ブリッジでの弦のテンション弱すぎで、とても弾けたもんじゃないです。

ネックリセットと、それに合わせてブリッジ木台を新調します。

ネック外しました。

今回は以外と簡単に(と言っても厄介な作業ですが)外れました。

接着してある箇所なので、ホントは簡単に外れちゃ困るんですけどー。

古いグレッチは何本も修理してるので驚きませんが、まぁ予想通り(笑)

ネックポケットの4面ある接着面のうち2面は接着できてなかった様子。やれやれ。

残った接着剤(ニカワ)を削り取り、再接着に備えて木地を出します。

ネック側もメープル材を接着して、ボディ側とピッタリはまるように削って修正します。

ジョイント角度と左右の振れもきちんと合わせなくてはならない、一番神経を使う作業です。

ようやく接着できました。

ネックリセット後にフレットの頂点を結んだラインは、ブリッジ上での高さ20.5ミリ。
これなら大丈夫!

ブリッジ木台はこのギターに合わせて、エボニー角材から新たに削り出しで作成しました。

配線もムチャクチャな改造がされていたので、全部やり直しました。

各パーツを組込み、調整して修理完了〜!
これで本来の音を取り戻し、これからも現役で使えるギターに生まれ変わりました♪

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