心と身体を限界まですり減らしつつも、ついに来ましたミッション9。
しかし主に逃げ回っていたせいでしょうか。朱雀様、相変わらず弱っちいまんまです。パラメーターが伸びる兆しなし。
成長して!お願い、成長してよ朱雀様!
でも無理はしない方向で(難しい)

とにかくこれを乗り切れば建国戦はもらったも同然。夢まであと一歩。ああ今までこの一歩がどれほど大きかったことか。
もうここで終っても構わないとばかりに、有り金はたいて華陀膏を購入。盾や剣で補強しておきたかったところですが、残念、今までちびちびと肉まんに資金を使っていたせいで持ち合わせがありませんでした。
ご利用は計画的に…!
修羅モードは何度も経験しているはずなのに、力入りすぎて初心者並の段取りの悪さになってます。パラメーターうんぬんより、心を鍛える方が先だと思いました。


武勲換算率が低いとはいえミッション9。ヘタレな朱雀様にとってはなかなか敵は手強い存在です。
一人と戦っているといつの間にか別の団体が後方から突っ込んできたりして、胴上げ状態でボコられます。痛い。
やはりこの体力じゃ無理か…と思いつつ、得意のガードで手堅く進んでいると前方から山賊その1らしき存在が馬に跨ってやってきました。
馬!
モブの山賊が乗ってるくらいの馬ですから質は知れていますが、朱雀様のテンションは一気に上がりました。

駄馬か…だがそんなことは問題ではない(曹丕)

そりゃあ贅沢いうなら赤兎が最高ですが、この際馬であればなんでもいいです。馬に乗らずして何のための馬超モーションか!今まで張遼様のマントの裏でくすぶっていた朱雀様、ようやく出番です。馬上チャージで敵を殲滅してやりましょう。

張遼様にオラオラと薙刀で突付かれて山賊が叩き落されたのを見計らい、朱雀様は馬へと駆け寄りました。
馬の周りで二度ほどジャンプしたのち(焦りすぎた)、無事に騎乗。
飛び掛られる前に正義の刃(チャージ)で片付けてやろう、と某西涼出身の人が乗り移ったようにイキイキ輝き出した朱雀様はそのまま意気揚々と駆け出しました。

が、やる気も虚しくものの5秒で落馬。

起き上がって確認すれば、前方には恐ろしいほど大量に群がった弓集団。まんまと的にされました。何ですかこの絶妙な連携攻撃。この駄馬は罠だったんですか。
こうしてる間にもガードする暇なく、どんどん刺さってきます。もうグッサグサ。


やめて、弓矢やめて
やりすぎだって、痛い痛い
ちょ…もうシャレになんないって

いい加減マジでやめろ貴様


体力ゲージと共に私のイライラゲージも赤く光りはじめました。
弓兵、心から憎し。
と、そこへ張遼様がマントをバサバサ翻しながら駆けつけてくれました。
パートナーの危機を察してか、はたまた
血の匂いをかぎつけたのかは定かではありませんが、そのまま弓兵集団へ突っ込んでゆきます。
朱雀様はとばっちりを受けないよう、ガード態勢のままソーッとそのそばをすり抜け、そのまま総大将の元へとダッシュ。
さっきあれだけ文句を吐いていたにも関わらず、結局朱雀様は弓矢で総大将の首を取りました。この大いなる身勝手さ、どうしたことでしょう。
まあアレです、勝てばいいんです、勝てば。

そして遂に。遂に遂に、ミッション10建国戦。
心なしか、出迎えてくれる店員の顔も晴れやかな気がします。

※店員の青年と朱雀様の心の会話

(長いこと頑張ったね、おめでとう客さん…!)
(ありがとうございます!)
(国を持ったら女性の店員になっちまうから、これで最後になると思うけど…)
(え…そんな…!)
(俺、心から応援してるよ!頑張って!)
(はい…頑張ります…!)

涙、涙。

…と、まあそんな心温まるやり取りがあったとかなかったとか(ないよ)
というか、経済的事情からロクに体力回復できなくてそれどころじゃありません。最後なんだから肉まんまけてくれよ、店員さんよう。

乏しい体力のまま店を後にし、やって来ました建国戦の舞台。
高鳴る鼓動、静まり返る室内、忙しなく起動するプレステ2…………

…まだか

……まだなのか

………遅いな…読み込み長いよ…


なかなか変わらない画面の前に流れゆく冷や汗。
ええ…ちょっ…この状態まさか…!
ソフト自体に傷ついてるのか、プレステ自体がもう古いのか、時々読み込みしたまま止まってしまうことがある我家の猛将伝。いまこの瞬間に、その恐怖のハプニングが発生したんじゃ。

おい…おい、
おいおい、おいおいおいおい

昔のテレビのようにガンガン叩いて直したい気持ちで一杯ですが、下手に刺激して本格的に止まられたらたまりません。仕方ないのでそのへんにあった枕を1人「おいおい」言いながらバシバシと殴っておきました(全然意味ないけど)
そうこうすること約3分。私にとっては永遠のような3分でした。

それまで黙りこくっていたプレステ2が突如、

ウィ…ウィウィウィィィィ…!

と眠りから覚めたかのように活発な起動音を…!


「我ら二人の国、誰にも邪魔立てさせん」



う わ あ 張 遼 様 ―――ッ !!



いままさに思いっきり邪魔立てされるところでしたよゥゥプレステ2本体に。
あれっすよね張遼様…この固まりかけた画面を髭アタック(謎の技)で動かしてくれたの張遼様ですよね…!
(脳が可哀想なことになっていますが許してあげてください)
最高のタイミングで、最高の建国戦台詞ありがとうございます…!
ああもう本当にこの瞬間のために生まれてきたかのような喜びです。
無双万歳!修羅モード万歳!そしてなにより張遼様万歳…!
はい、張遼様と初期から頑張ってくれた大喬さんと弱々しいまま根性みせてくれた朱雀さん3人合わせて胴上げです、ソレー。アハハハアハハ、ウフフウフフフ!

つーか、4猛将伝発売までに間に合ってよかったァァ(もう間に合わないと思ってたァァ)



本当いうと、この台詞頂戴した時点で果ててもいいくらいの心持ちだったんですが、せっかく実った恋ですんで建国戦クリアまでやりとげることにしました(なにこの一気にたるんだ心)


おまけのその後の建国戦







もう目的は達成しました。何も恐れることはありません、心置きなく国を横取りさせて頂きます…が。
今回、国を治めていたのは何の因果か司馬懿でした。

気まずい。

怪物戦で殉職させて以来、修羅モードの司馬懿に対しては特別な思い入れがあります。儚く美しいメモリーの殿堂入り。いわば永久欠番です。
そんな昔の恋人的な位置にいる(思い出はどんどん美化されゆくものです)彼と、なるべくならば戦いたくない…!
こっちの存在に気付いた司馬懿が「幸せにな…」と言いながら撤収してくれたりしないものかと一瞬淡い期待を抱きましたが、当然そんな都合のいい展開になるわけもなく、手下が全力で襲い掛かってくるばかりでした。なんだよちくしょう。

さすがに建国戦は難易度が高く、油断するとあっという間にボロ雑巾にされそうです。ここまで来たら死んで終了するのも後味悪いので、1に防御2に防御、3も4も5も防御、とにかく防御。再びガードの鬼の降臨です。大丈夫大丈夫、私がちょっと休んでても例の阿修羅が倒してくれますよ。援軍も必要のない勢いで景気よく乱舞をかましていらっしゃいます。むしろ今の彼に近付いてはなりません。下手したらこっちがトドメを刺されます。

大将以外の敵をほぼ制圧し(ほとんど阿修羅が)(朱雀様はガードしながらそれを影から見てました)、2人は最後の敵・司馬懿さんをブン殴りに本陣突撃。ちなみに朱雀様は弓構えながら突撃(この期に及んで…!)暴れる阿修羅の邪魔にならぬよう、援護です、援護。
しかしお強いです、張遼様。司馬懿様があっという間にボッコボコにされております。
このあまりの一方的さ、清々しいを通り越して逆に悲しい。仮想の世界だから仕方ないとはいえ、同じ勢力の武将と軍師が殴り合ってるのを見ると、意味もなくハラハラします。無双モードに戻ったとき、この2人の間に溝が生まれないか不安。まったく余計な心配です。
気付けば敵の体力ゲージは残りわずか。張遼様のチャージ6でいいように空に舞い上げられている紫色の総大将を、朱雀様はチャージ弓で息の根止めました(最後まで最悪)

敵将討ち取ったりー
国乗っ取ったりー

これにて、辛く長かった3猛将伝修羅モードの旅を終了。
張遼様との旅、大層楽しゅうございました。朱雀様はこの後湯治にでも行った方がいいと思いました(今にも死にそう)
司馬懿にはとりあえず後で謝罪しておこうと思います。

いつまでも磨かれない己のプレイヤー技術に乾杯!
このぶんだと4猛将伝も苦戦必至です。頑張れ私、そして頑張れプレステ2(頼むから壊れるなよ!)





灰になるまで燃えさせてくれた修羅モードありがとう…!