呂布からの激しいアプローチ(店頭販売されてただけ)も振り切った朱雀様、気を取り直して次なる戦場へと赴きました。
今回は張遼様と足並み揃えて、協力しながら敵を粉砕してゆきます。
協力というか、全面的に張遼様の武力にすがる形なんですけども。
うん、よろしく頼んだよヒゲ紳士。
無駄にスリル満点だったのろのろ戦法はスッパリやめ、朱雀様、初っ端から潔く敵に斬りかかります。
しかしこの馬超モーション、無双乱舞は周囲一掃できるからいいけれども、通常攻撃が使いにくいです。
振りの速さは問題ありませんが、突き技が多くて横と背後から刺される刺される。同じ槍なら趙雲モーションにすれば良かっただろうか…と思ってしまいましたが、今更遅いです。我慢して戦ってください。
それにしてもアレです、私はどうも他の武将と連携をとりながら攻撃というのは向いていないようです。
気が付いたら何だかわかんない敵その1(覚えてない)とその仲間たちによって、拠点の隅に追い込まれていましたよ。
しっかりとR1押しまくっていたのでさほど傷ついてはいませんでしたが、不甲斐ないったらありません。
守ってばかりでは負けませんが勝てもしないので、攻撃に移ろうと防御やめた途端に
どっかーん
気が付いたら、敵拠点に半分めり込んだ状態で倒れこんでいました。
何だかよくわからないまま立ち上がると、朱雀様の危機を察して駆けつけてくれた張遼様が敵を倒してくださっています。頼もしい。
辺りの敵を殲滅し彼は誇らしげに走り寄ってきました。あんだけ1人で暴れていたにも関わらず体力ゲージ、ひとつもかけてません(朱雀様はすでに2/3)ずいぶん元気ですね張遼様。
さっきの衝撃は一体何だったんだろうと首を傾げつつも、まあいいかと朱雀様は先を急ぎました。
大将目指して進んでゆくと、両側から敵の団体さんがわあわあと群れをなしてやってきました。
ちょうど並んで走っていたので、向こう側は張遼様、こちらは朱雀様と分担してかかることに。乱舞でリスクなく倒しておきたかったのですが、残念ながら無双ゲージがまるで溜まってません。
仕方なく、地道にエイエイと1人ずつ相手していると、再び
どっかーん
またかい。
さっきから何なんだ、この地域には地雷でも埋まってんのか、と思いましたが、そんなわけはなく。
どこからか兵士がまとめて吹っ飛んで来てるようです。
慌てて振り向けば、そこには大ハッスルして敵を四方に投げ飛ばしている同行者の姿が。
お前か……!
張遼様わたしのこと嫌いなんですか。
あなたが投げ飛ばしてる敵、さっきから綺麗にクリーンヒットしてるんですけど。
ふと見れば、ゲージ激減。うーわー今まで敵から受けた攻撃の何よりもダメージでかいー。
あんた鬼や…!と歯軋りしているこちらの心境などお構いなしに、またしても張遼様が走り寄ってきました。その姿はいつもと変わらず紳士然として「お怪我はありませんかな」などと朱雀様の身を案じている気さえします。
怪我したよ…大怪我だよ…。
ああ張遼様、あなた無意識なんですね、戦いとなると周囲が見えなくなってしまうのですね…阿修羅ですね…
これからは気をつけて下さい。
あなたにならば殺されても本望と言いたいところですが、建国戦前に亡き者にされたらいくら張遼様でも恨みます。
そんなこんなで、危ないところを助けてもらったり、再度敵をぶち当てられたり、戦場で思い切りはぐれたりと2人の(詰めが)甘い旅は無事ミッション5まで辿り着きました。
さあ、やってきました建国戦。
はりきっていってみよう!と意気込んだはいいですが、朱雀様に巣食う弱気の虫が突如暴れ出してしまいました。
ここまできて、思い切り普通の台詞吐かれたらどうしよう。
これまでの戦いがいらんほど緊張感あふるるものだったため長いように感じてましたが、しょせん4ミッション程度の付き合いです。結構短い交際期間。
しかもその間、比較的楽そうな戦場ばかり選んで進んでいたせいで、張遼様からお褒めの言葉を頂けるような怪物退治や武将の救出などの善行を一切行わずここまで来てしまいました。避けられる敵は最大限に避けてきたのが、逆に裏目に出るやもしれません。
悲願達成前に果てるのも辛いですが、建国戦到達したにも関わらずハートブレイクなんて中途半端な結末はもっと嫌です。ものすごいモヤモヤが残りそうで、精神衛生上よろしくありません。
念には念を入れよう。
そう拳を強く握り締めた朱雀様は、【建国戦です】というキラキラ輝くメッセージから目を逸らし、別の戦場を選びました。
その上、どんなチャレンジ精神に火が付いたんだかわかりませんが、3の手形(数字の分だけミッションを進めることが出来るが、難易度が上がる)を店で購入。
店員と張遼様は「エッ、あんたそのパラメーターで手形を!?」とびっくりしたに違いありません。考え直せと諭されたかもしれません。ええ確かに身の程知らずな買い物です。
でも、朱雀様はもうとっとと次の建国戦・ミッション10に辿り着きたかったんです。常に弱腰のくせに妙なところでせっかちです。こういう人は大抵失敗します。
ですが、朱雀様は失敗しませんでした。
体力ゲージだけみると割と屍でありますが、それでも何とか命を繋いだままそのミッションを乗り切りました。愛の力です。
つーか、張遼様の力です。ほとんど彼が倒してました。とてもイキイキしておりました。
さすが元呂布軍ナンバー2の男。戦での鬼神のごとき働きは、かつての主の姿と重なるものがあります(やはり阿修羅)ああ汗と共に流れゆく返り血が眩しい。
ちっくしょう、大好きだ。
でももう少し周囲を確認してから敵をぶん投げてくれると、もっと嬉しいです張遼様。
建国戦を前に殺されたくないなぁと結構穏やかじゃないことを、本気で考えてしまう朱雀様でした。
無意識のドメスティックバイオレンス。
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