※これは管理人が初めて立志モードというものにトライした時の初心者丸出し仕官日記です。
 初めて武将にお仕えした
あの時の初々しい気持ちを思い出しながら読んでください。






















立志はじめてものがたり 〜あなたの背中を追いかけて〜










張遼様張遼様。私のアイドル張遼様。
あなたに直接お仕えできる日が来るなんて立志モードとはなんて素晴らしいシステムでしょう。
水鏡先生の「誰に仕えたいと思うね?」という台詞が終る前に、張遼選択!というか、もう張遼様しか見えない。一番最初に仕える相手は張遼様と心に誓っていたんです。第一印象から決めてました!

さて初めての顔合わせ。上官として歓迎の弁を述べてくれました。
でも張遼様、なんで小首かしげてんだろう。しかも人に語りかけているというのに、どっか明後日の方角を見つめています。あの、目線くらい合わせてください上官。シャイな人なんですか上官。
だけどもそれでも構いません、一生視線が絡み合うことがなくたっていいです。軍の為にというより貴方のために、粉骨砕身の思いで努力いたします。

上官の挨拶が終ったら、いきなり自宅に飛ばされてしまいました。
おお、自宅か…すごいな、こんなヒラに家与えてくれるとは太っ腹だな…自宅か……特にやることない……
武器も防具もねーよ!とヤケになってとっとと出発しようかと思いましたが、おっと、この「スキル」ってなんですかー?(基本的に説明書読まない)
ほうほう、この所持ポイントで技と交換するのか…えーと、無双乱舞、氷弓、チャージ、3段攻撃…
え、チャージって、3段攻撃って。

うそ。この子そんな基礎中の基礎スキルすらないのですか。

無双乱舞が最初使えないのは知ってましたが、まさかここまでとは。
3段攻撃取得しなきゃならないてことは、もしこのまま戦場に出たら、2段攻撃しかできないってこと?えい、えい、って攻撃終るってこと?よくそんなんで軍に入れたな…!
やばいです、下手すればそのへんの村人にクワで倒されるレベルです。
とりあえず手元にあるポイントを利用し、3撃目とチャージを入手。
予想を大きく上回る貧弱さに、ビビりの私は戦始まる前からもうドキドキハラハラです。出るか、伝説の必殺ガード戦法…!!(こんなんばっかり)


しかし、初回のステージは初心者でも安心コース、恒例の大した猛将もいないよ、お気楽黄巾ステージでした。
陣で待ち構えているのは張梁やら張曼成やら、お世辞にも豪傑といえる敵ではありません。
これなら大丈夫、私でもいけます。しょせんは新興宗教の幹部連中。同じ張の姓でも張遼様とは煌きが違いますよね!一ひねりですよね!




ボコボコにされた




よってたかって斬られたり乱舞されたりした。しにそう。

弱い。弱すぎる。
何がきついっていざという時に繰り出して逃げられる無双乱舞がないのが相当痛いです。
慌てて逃げようにも信じられない移動力の悪さにより、追撃する敵から襲い掛かられ放題。
ヒイ。攻撃力も弱けりゃ防御力も低いってのに、おまけに足まで遅いのか。どうするんだ。
追ってくる武将連中がまたしつこいのなんのって。名のある武将ならまだしも、ただの兵卒相手にどうしてここまで執念深く追えるのか不思議でなりません。そんな恨み買うような真似した覚えありませんよ。
戦場に出てから1分も経ってないのに早くも複数の敵からロックオンされ、よろよろと上官の元に戻ってまいりました。
情けない体力ゲージをちらつかせ、お助けーとすがりつくと、張遼様が肉まんを手渡してくれました。わあ優しい!これだよ、これが立志モードだよ…!

戦場においての上官のあたたかさに触れ、しばしの間意味もなく寄り添ってしまいました。
しかしいつまでもポーッとしてるわけにはいかないらしく、向こうからやってくるリターンズ黄巾党。
親の仇かという位しつこいです。なぜ一直線にこっちへやってくるんだ。熱心なファンか。
しかしさっきの二の舞になるわけにはいきません、もう大丈夫、己の恐るべき弱さは自覚しました。戦い方を変えます。

よーし来いこの野郎!と威勢良く敵を挑発するだけ挑発して、上官の背後のササッと隠れました。


張遼様、あいつらやっちゃって下さいよ!


完全なる小チンピラの登場です。
アニキの後ろでいきがる舎弟その1です。

自分が嫌になりそうな小者っぷりではありますが、仕方のないこと。一介の兵卒にはそれらしい戦いというものがあるのです。
あ、でも武勲は欲しいんでトドメはささせて下さいね上官。上官、上官ってば。や、ちょっと、聞いてます?トドメささせてって…いやいや、そんな張り切らんでいいから、もう死にそうじゃないですかその敵。早いとこ昇進したいんですよ私も、おい、ちょっ…いやほんと
聞けよ人の話!

部下の言葉を聞き入れてくれない張遼様でしたが、どうにか無理矢理割り込んで将を討ち取ることに成功しました。
なかなか譲らないな張遼様……十分出世してるだろうにまだ欲しいか手柄を。
この貪欲さ、さすが乱世に生きる男。欲しい獲物は自分の力で勝ち取れということですか。フゥー厳しい。
張遼軍、意外と過酷な一軍であります。

しかし諦めず食い下がって敵将を倒したおかげでありましょうか。張遼様からお褒めのお言葉を頂きました。
しかもおそろいの武器まで!きゃあ張遼様ったら!
贈りついでに名前入りメッセージとか彫ってくださいませんか。ませんよね。張文遠より愛を込めて、とか希望なんですけど。駄目っすか。心の無双乱舞発動できそうなんですけど。あ、はい、無理ですよねすいません。

まあしかしこれでもう安い剣などで戦わずに済む、とニュー武器片手に意気揚々と次のステージに繰り出しました。
最初は目標拠点を制圧すべく脇目もふらず突っ込んでゆく上官に付き従って戦っていたのですが、どうも張遼様は最短ルートを選んでいるらしく、ただ一緒にいるだけでは武勲を稼ぐことが出来ません。どんどん敵将討ちとられるし。
張遼様と離れたくはありませんが、いつまでも私も一卒の兵という地位に甘んじている気はありませぬよ…(野心家)
戦の舞台は官渡。官渡といえば兵糧庫。
それを襲撃するべく、個人行動をとることにいたしました。

しかし一つ階級を上げてもらったとはいえ、所詮はいまだ無双乱舞もままらならぬ身。
門兵長を3人倒すのも一苦労です。
やっとの思いで拠点の扉を押し破っても、中には丈夫さだけがとりえの防御拠点兵がわんさか待ち構えていたりして心からガッカリ。やたらとアクティブな攻撃拠点の連中も腹立ちますが、防御拠点は無駄に固いので最高に嫌です。
仕方なく鉄板みたいな固い兵長を1人ずつ地道にぶん殴っていたら、身に覚えのないテロップが流れました。

【制限時間内 計略撃破30人 失敗!】


……はて、なんのことやら。
一体いつ、そして何を失敗したんだよ、と拠点の真ん中でキョトーン顔。

確かに戦が始まる前に、目標として計略撃破を選んでおりました。
でも、知らなかったのです…取り違えていたのです…私は「計略撃破」を「敵の計略を撃破する」ものだと勝手に決め込んでいたのです。なんだその自由奔放俺ルールは。
ああだから本当に読めよ説明書をよ。

おかげで無駄に目標を失敗してしまいました。難易度高くても勝利条件達成7分にでもしておけばよかったと早くも後悔。
しかも拠点兵長とどうでもいい戦いを繰り広げている間に張遼様は目標拠点を制圧していました。
なにもかも出遅れた!このステージの私、完全にお荷物!


愛想をつかされてリストラされるわけにはいきませんので、次のステージは人が変わったような活躍を見せました。あいつは人の皮を被った鬼だぜ…!と味方兵士から囁かれるほどの戦功です。頑張りました。本当に頑張ったんです。おかげで諸葛亮から目をつけられました。

はじめて貰ったお誘いの手紙……文面を見つめているとあのウィスパーボイスで今にも語りかけてきそうです。
一方的に思いを寄せられているようなモテ気持ちを疑似体験し、なかなか気分が良かったのですが私の主人は生涯張遼様だけです。申し訳なく思いながらもサッサと破かせて頂きました。

しかし次回、今度はポストに月英からの密書が飛び込んできました。なんだなんだ。ずいぶんと熱心な夫婦です。次は密書じゃなく本人たちが直接勧誘に来そうで怖い。ドアチェーンかけておかないと。
そんなにも欲しがっていただけるのは嬉しいですが、私の気持ちは変わりません。夫の手紙同様、破棄いたしました。
やれやれと思っていると、いきなり部屋に曹操様が。手紙のことをすでに知っている様子です。
国を統べる曹操様ともあろう方がどんな粘り強さでビリビリに破いたアレを再生したのかわかりませんが、くずカゴにまで目を光らせているとはなんと恐ろしい組織。今度はシュレッダーにかけてから捨てよう。
それにしても何しに来たんだろうこの君主と思っていると、人がせっかく断った話を受けてこいと!逆手に取って内部からダメージを食らわせて来いと!これか噂の埋伏イベントは!今は別にそんなのいらねーよ!後にしろよ後に!
なんだってわざわざ張遼様の部隊から離れねばならんのだ。何のためにしょっぱなから魏に来たと思ってんだ。
しかし曹操様は断る気など微塵もあるまいと言わんばかりの圧力がかった口調…そして態度。依頼というか半分命令です。
哀しいもんだよ縦社会。
本当はいやだいやだ転勤はいやだと駄々をこねるだけこねたい心境なのですが、末永く張遼様にお仕えするためにはトップの心証を悪くしておくのは得策ではありません。
一日も早く呼び戻してもらえることを願いながら、渋々埋伏の策を承諾しました。


何もしらずに迎え入れてくれた月英様はとてもお優しく上品で、大変頼もしい上官でした。
これが偽りの仕官でなければ、どんなに幸せだったでしょう。
いずれは裏切る運命とわかっていながらも、ともに戦場で命を張れば、自然と情や敬愛の気持ちが湧いてくるというものです。
ああもう、長くいればいるだけ後々しんどくなるから早く呼び寄せてくれよ曹操様…!
しかしなかなか手紙は届かず、その間に呉の甘寧に追い回されたり、周泰に切り刻まれたり、陸遜に空高く舞い上げられたり、あまつさえ南蛮まで遠征に出されて毒沼に突き落とされたりと散々です。魏との戦はまだか!
あまりの放置プレイ加減にギリギリと日々歯軋り。
出来ることならこっちから催促の手紙を送りつけてやりたいところです。

拝啓曹操様 
青葉若葉がすがすがしい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
季節は巡ってゆきますが、どうかわたしのこと忘れないで下さい。 敬具 


この蜀の地より、愛やら恨やら怨やらをこめてしたためたいものでございます。
そうこうしている内にステージ7までクリアし、残り最終ステージを残すのみとなった頃、ようやく待望の任務完了を許可する手紙が届きました。
そっ…曹操様の馬鹿!おっそいよ!
青春の7割を蜀で過ごしちゃったよ!

最終決戦は五丈原。
設定目標はただひとつ、寝返りの実行のみです。
失敗のしようがないぜ…というか、失敗は許されないぜ…!マジで!帰国できなくなる!
開始すぐ、テロップで寝返り指示が出され馬でパカラパカラと目的地へと目指します。

えーと、ここかな…あれ…ちがうの?もうちょっと行かないと駄目か…?おかしいな特に何にも起きないな、いやおいおい、なんだよ、ほんと何処だ。この拠点の奥とか言わないよね?さすがにはそれは入れないよ…!

馬でウロウロと戦場を彷徨っている間に刻々と制限時間が迫ってまいります。
やばい、その気もないのになりゆきで謀反者になってしまう。
焦りながら情報履歴でもう一度確認すると、全く別の場所が点滅していました。
うわ、いままで一つ前の情報地図見てた…!!
どうしていつもなら犯さないようなミスをこんな時に限って……!
自責の念にかられながらも、急いで正しいポイントに猛ダッシュ。
その途中、たまたま通り道に潜んでいたらしい伏兵を見破ってしまいました(看破会得済み)


「我らの布陣を暴くとは……敵ながら見事!」


現われたのは
張遼軍でした。


エー

心の底からエエー


久々の再会がこんな形とは、あんまりではございませぬか。
しかもこの人斬りかかってきた。
やめてやめて、大変だから、いま急いでるのに馬から落ちたら間に合わなくなるから。
なんとか騎乗したまま張遼様の猛攻をかわし、そのまま指示された場所へと走り去りました。
無事到着し、月英をこの場に誘うよう命を下されたのはいいのですが、なんつーか身が入らないっていうか。ショックでそれどころじゃないっていうか。


張遼様、私の事覚えてなかった。


敵ながら見事とか言ってたぞ、敵って。埋伏中とはいえ仲間である者に対して、思いっきり敵って。どうなんだあれは。
演技?演技なのですか上官。でも向けられた刃には相当本気がこもってましたよ。
確かにしばらく離れて暮らしておりましたが、常に心は貴方の部下だったというのに。一日も早く張遼様の軍に戻りたいと願っていたというのに、あなた私の存在忘れてましたね…貴方にとって私ってなんですか…!

行く手を遮る魏の門兵長に斬りかかる手にも思わず力が入ります(関係のない恨み)
どうにか邪魔する敵をすべて取り除き、月英を伏兵ポイントへ誘導成功。すると曹操率いる魏軍が登場!
殿自ら伏兵として潜んでいるとはすごい力の入れようですね。いいんですか、本陣に控えてたりしなくても。他の武将ならいざ知らずあなたが積極的に動くのはどうかと思いますよ。
それにしても任務とはいえ、降ってからずっとお世話をしてくださった彼女を撃破するのは大変心が痛みました。果てゆく最期まで毅然と構えていた月英様は実に凛々しかったです。ああ本当に申し訳ない…!
しかしこの時、月英への裏切りにしんみりしている場合ではありませんでした。

【張遼、姜維軍により敗退!】



エエェ―――



曹操様ッ曹操様…!私の上官が…張遼様が敗走されたんですけど…!!
ご、ご無事でらっしゃいますよね、撤退ってことですよね、ねえ?!
最後のステージの敗走って、大抵の場合死亡ムービーだったりするのが無双の常なんですけど、今回はそんなことないですよね?!生きていらっしゃいますよねぇ!?お願いだからそれだけ教えて曹操様…!!

しかし曹操様はこちらの動揺っぷりなど気付きもせずに、蜀軍本陣へと猛ダッシュを始めました。答えてください、私の問いに。
勝手な八つ当たりだと理解していても、目の前で諸葛亮に飛び掛る君主の軽快な動きが妙に腹立たしくて仕方がありません。
なんであんた1人そんなに元気なんだ。
楽しそうな曹操様のおかげで、さしたる苦労もなくラスボスの諸葛亮を倒すことが出来ましたが、評定の時まで曹操様が仕切ってしまい、結局最後まで張遼様と面会は叶いませんでした。
もしかして私、このままなし崩し的に曹操軍?
この後きちんと張遼軍に再配属していただけるのでしょうか、それとも張遼様にとって私はすでに過去の人なのでしょうか。
ていうか、その前にどうか張遼様がご存命でありますように。
殉職なんかしてませんように……!!

なにもかも初めての仕官…思い描いてたことの半分も成し遂げられない立志モードでありました。
それでも張遼様が愛しいので、懲りずに再度仕官しなおそうと思います。
こんな半生なかったことにしてやる。

とにかく次は曹操様の命令だろうが帝の勅命だろうが、絶対埋伏なんて応じません。ええっ、誰が応じるものですか!
心のアルバムに張るはずだった数々の張遼様メモリアル返して、とハンケチをかみ締めながら、強くリベンジを誓うのでありました。
郵便配達の人、私が張遼様の元にいる時は密書は宛先不明として相手に返却するようお願いします…






せめて 覚えていて 欲しかった