■ 蜀 ■

 いつの間にやら腹黒が密集している嫌な国。何せ君主から微妙に黒い。三国一荒んだ国と言っても過言ではない。 
 キャッチコピーのように思われている「すべては民のために」は表向きか。
 クリーンなイメージで売ってはいるが、油断ならねぇ国ナンバーワン。
劉備
(チンピラ殿下)
白黒切り替えスイッチ式・二重人格。何かの拍子に温厚な殿からヤクザへと華麗な変貌を遂げる。
国の政策や戦略などにはあんまり興味がなく(問題)常に人任せ。
仏のような顔してるくせに腕相撲、最強。以前、しつこい名家自慢にキれ、袁紹の腕をへし折った事があるらしい。
関羽
(美髭公・偽)
髭界のローマ法王。でもそんな自慢の髭は薬物使用の産物。
眩暈がするほどのキューティクル。彼の朝は髭のブラッシングから始まる。
関羽の髭を掻き分けると、そこは不思議の国でした。
張飛
(酒樽)
自分の兄者がチンピラであろうと髭が天然でなかろうと、どうでも良さそうな弟。
朝も昼も夜も、とりあえず飲んでいる。
長坂橋の仁王立の武勇伝はすでに伝説となっているが、酔っていたため本人は覚えてない。
趙雲
(黒予備軍)
爽やかフェイスの下で色々企んではいるが、大抵滑っている。けっこう天然かも知れない。
「阿斗様だと思って背負ってたら、全然違う家のお子さんでびっくりしましたよー」
そういう男。
馬超
(不運王子)
あまりに黒々しい自軍にホトホト疲れている西涼の王子様。
灰色な趙雲と無意識黒な姜維のとばっちりを受けまくっている。
唯一の白、魏延と苦労を分かち合いたいと思うのだが、言葉が通じない。
姜維
(マリオネット)
疑わないことは何よりも強く、そして恐ろしいことだと教えてくれる麒麟児。
善意の塊のような輝く笑顔で、無茶なゴリ押しをしてくる。
諸葛亮の式神なんじゃないかとの噂が。
黄忠
(シーラカンス)
蜀軍名物・動く化石。
触れると若さを奪われるらしい。
未だにオレオレ詐欺に遭う。
魏延
(清廉仮面)
武将が足りないので、ジャマイカあたりから拉致されてきた原住民。
反骨呼ばわりされているが、意味が分からない(ジャマイカ人だから)
泣けるほど澄んだ心の持ち主。庭でハーブとか育ててる。
諸葛亮
(呪術師)
常に腹の底で一計案じている、劉備軍専属の拝み屋。
その計略は大胆かつ、かなり適当。
愛妻からの容赦ない攻撃を受け、三途の河を渡りそうになったことなど数え切れない。生きていることが奇跡。
月英
(最終兵器)
諸葛亮の嫁さん。彼女が何か発明するたび、旦那が入院する。最近は兵士が行方不明になったりするらしい。
しかも大抵見つからない。
だがそのことを口にするのは蜀最大の禁忌。
ホウ統
(謎)
素顔がわからない。
本当にホウ統なのか?杖繋がりで張角あたりなんじゃないか?と疑ってしまうミステリアスな軍師。
だがそのことを口にするのは蜀最大の禁忌(またか)
呂布
(純情将軍)
なんで蜀の項に呂布がいるわけ?とかウチの読者さんなら言わないはず(笑)
とにかく純情。乙女が100人集まっても太刀打ち出来ないぐらいの純情度。
あの触覚はレーダーの役割をしており、意中の相手の居場所を探すことが出来る。でも純情なので近づけない。