忍足くんとさんの夏の会話 「ずいぶん弱ってるやないか、暑さで夏バテかいな」 「いま家のクーラー故障してるもんで…」 「よしそんなら、いっちょ涼しくなる話でもしたろか」 「怪談ですか?でも私、そんなに怖がりじゃな……」 「冬の話やけどな、跡部あいつ、たまに毛皮着て学校来んのやで」 怖ぁ ―――!!! たぶん音楽教師も着てる ▲モドル 跡部くんとさんの部活帰りの会話 「天気がいいせいか、今日はずいぶんと星が出てますね」 「お前にしちゃあ珍しくロマンチックな話題だな」 「あ、あの星なんですかね、ひときわ明るいですけど」 「明るいに決まってんだろうがバカ、ありゃ北極星じゃねえか。ま、存在するだけで注目を集める俺みたいなもんだな」 「はあ(言っちゃったよこの人自分で)」 「さしずめお前は、そのすぐ下の光ってんだかどうだか怪しい小っせぇ星か」 「ひどッ!実際どれのことだかわからないくらい暗いんですけど!存在がささやかすぎて全然目立ってないじゃないですか」 「……それでも、俺には見えてんだよ」 「へえー先輩視力いいですね」 「……ッ………」 「…え、なに怒ってるんですか?いやいやちょっと、うわ、なんでそんなに眉間に皺が…!」 変化球は通じなかった 別名・渾身のアプローチ失敗編 ▲モドル 宍戸くんと鳳くんの部室での会話 「宍戸さんっ、いま俺のクラスであいうえお作文が流行ってるんですよ」 「何をどうしたらそんなブームが到来すんだよ」 「それで俺、宍戸さんのも作ってみたんですけど…」 し あわせは し っかり掴まえてないと ど こかへ飛んでいく 「…あれ、どうしたんですか宍戸さん?泣いてるんですか宍戸さんっ!?」 悪気はない ▲モドル Q.さんのお家に上げてもらいたい場合、貴方ならどう言いますか。 鳳長太郎 「前言ってたDVD俺いま持ってるんだけど良かったら一緒にみない?」 →正攻法 向日岳人 「お前どんなとこ住んでんの?今から行っていーか?」 →どストレート 宍戸亮 「あのよ、きょっ今日お前の、お前の…い、いい家ッ……いややっぱ何でもねえ!」 →途中で逃走 芥川慈郎 「ねーの部屋2階?」(勝手に上がり出す) →都合無視 忍足侑士 「うっ、なんやろ目が…目が急に痛みだしたわ…アカンめばちこかも知れん、悪いんやけどちょっと休ませてくれへん?」 →こともあろうに仮病 日吉若 「その右肩重いだろう。帰りに祓ってやってもいい」 →霊感商法 跡部景吾 「俺を部屋に入れるか、ベンツがてめえの家に突っ込むか、ふたつに一つだ」 →ヤクザ 最も恋愛偏差値が低いのは誰か ▲モドル 跡部くんとさんの雨の日の会話 「ひでえな、予報じゃ0%だったろうが」 「こりゃ止みそうもないですね」 「チッ。しばらく足止めか」 「あ、わたし置き傘ありますよ。入っていきます?」 「(!)お…おう、お前もたまには気が利くじゃねえか」 「大きい傘じゃないんで、ちょっと窮屈かもかも知れませんけど」 「(!!)…しッ、仕方ねえなッ…少しくらい我慢してやるよ」 「跡部、表に迎えの車来てるで」 「!!!」 このあと運転手とマジ喧嘩 ▲モドル 鳳くんとさんの玄関での会話 「え?さんの家、お雛様ないの?」 「うんおばあちゃんの家に行けばあるんだけど、わざわざ運ぶのも大変だし」 「そうなんだ」 「毎年桃の花とひな祭りケーキのみ」 「なんだか寂しいね」 「ちょっとねーでも買うと高いし」 「…ッギャアァ―――ッ靴箱に雛人形が――!!」 「(跡部部長だ!!)」 贈るにしてももっとやり方が ▲モドル 跡部くんと忍足くんとさんのある日の会話 「お前今日やけに機嫌いいな」 「夢見がええと自然と気分も良うなるわ」 「夢ですか」 「寝しなにローマの休日見たせいなんかな、あのオードリーとデートや」 「ハッ。たかが夢だろ」 「まあそうやねんけど。なんかお得感あるやん」 「そうそう私もタッキーと手繋ぐ夢みたんですけど、あれは確かに得した気分に」 「浮ついた夢みてんじゃねえ!!!」 「ええー!??」 たかがって言ったそばから ▲モドル 2月3日の過ごし方 の節分 ⇒弁当が恵方巻きで度肝抜かれる 跡部の節分 ⇒隣で太巻きを丸かぶりしだしたに度肝抜かれる 日吉の節分 ⇒恵方巻きが年々長くなり難易度が上がる 向日の節分 ⇒豆まきという名の兄弟喧嘩勃発 忍足の節分 ⇒全ての豆がレンズに命中 鳳の節分 ⇒歳の数だけ小鳥に豆をまく 宍戸の節分 ⇒歳の数だけ豆を食べて鼻血 芥川の節分 ⇒歳の数だけ豆を食べようとするも途中で就寝 榊の節分 ⇒歳の数だけ豆を食べたはいいが胃がもたれた 43粒は意外とくる ▲モドル 跡部くんとさんの学園祭時期の会話 『跡部聞いたか?のクラスの出し物……』 「おい!」 「うわっ」 「お前んとこメイド喫茶やるって本気か!」 「なんでもう知ってるんですか。お耳早すぎですよ」 「よくそんなふざけたもん職員会議通ったな」 「不謹慎にならない程度にってことでGOサイン出たみたいですね」 「マジか」 「でもこれが結構準備が大変で。衣装とか。ほら頭につけるアレとか」 「それお前も…着るのか…」 「はい」 「接客…」 「しますよそりゃ」 「指名制度は…」 「は?さあそこまでは……あ、そうだ企画書見ますか」 2−G 飲食部門 『冥土喫茶』 生徒服装…白装束、額に三角布等 メニュー例 ・三途の川(スープパスタ) ・血の池地獄(トマトスープ) ・賽の河原(スコーン)等 なんかがっかりした ▲モドル 跡部が部室に目安箱を置きました 1週間後開けてみた。 ・部室にこたつ欲しい ・跡部の香水くせえ。なんとかしろ ・ソファがソファベッドにランクアップしますように ・人の保湿ティッシュ無断で使う奴罰金 ・エコの為にマイバッグを持ち歩くといいと思います。 ・先週のジャンプまだ持ってたら貸して ・元気な仔猫3匹生まれました(白・茶・茶ぶち)里親募集中 ・の隠し撮り(体育祭有り)3枚2千円でどう? 目安箱撤去した(写真は買った) ひとつも部活関係ない ▲モドル 跡部様ファンクラブの皆さんの会話 「ねーって子のことなんだけどさあ」 「?」 「最近跡部様の周りでよく見る子!二年生の!」 「ああ、あの子」 「彼女じゃないんですか?」 「それが付き合ってるわけじゃないらしいよ!」 「え?そうなの?!てっきり新しい相手だとばっかり!」 「私もそう思ってた!」 「じゃあなに、彼女でもないのにあんなに親しげなの?」 「ずるい!」 「許せない!」 「ここはガツンと言ってやるべきじゃないですか?」 「誰が言うのよ」 「そんなの先輩達が言って下さいよ」 「え?あ、でも、こういうのは同学年の方が」 「いやいやこういう時にこそ年上の威厳をですね」 「でもほら人見知りだから、みんな」 「そもそもガツンと何を言うわけ」 「えーと、跡部様に近づくんじゃないわよ?」 「あんたらに言われる筋合いないって言い返されたら?」 「反論できないねえ」 「実際筋合いないですしね」 「……」 「……」 「面と向かって言えないんなら嫌がらせでもする?腹いせに」 「嫌がらせって例えば?」 「服の中に毛虫入れるとか」 「その毛虫を誰が調達するんですか。私いやですよ」 「あ、私も毛虫だめ」 「私も無理」 「同じくパス」 「駄目じゃん」 「それじゃ意地悪の定番で靴隠し」 「そんなことしたらその子帰り困るじゃない」 「困りますね」 「かわいそう」 「うん、かわいそう」 「隠すのはなしね」 「なら靴の中に何か入れるっていうのはどうですか?」 「なにかって?」 「漫画では画鋲がお決まりみたいですけど」 「!!!!」 「ひどい!!」 「悪質すぎる!!」 「怪我したらどうすんの!!!」 「別に私が入れたわけじゃ…!!」 「とにかく却下、画鋲は却下。危なすぎる」 「そうそうあんな鋭利なフォルムはだめ」 「入れるならもっと害のない……」 ・ ・ ・ 「あれ?」 「どうした」 「なんか靴の中に金平糖入ってるんですけど……」 「はあ?」 みんないい子 ▲モドル 向日くんとさんの保健室での会話 「おいお前なんか背が伸びた……?」 「え?わかんないですけど、どうかな」 「ちょっ、保健室来い!!」 「…………伸びてる」 「うそ!やった!何センチですか!?」 「4.8ミリ……」 「……4.8……ミリ」 「何食った」 「えっ」 「何食ったつってんだよ」 「何って、え?えーと昨日はあったかごはんに混ぜるだけのすし太郎を」 「そんなんじゃないだろ、どうせひたすらビタミン剤とか国で公認されてないようなサプリメントとかがぶ飲みしたんだろ」 「なんですかその歪んだアスリートみたいな食生活!普通ですよ普通!」 「嘘言うな!なんかしねえで急に伸びたりしねーだろ!」 「5ミリ単位でガタガタ言われたら私この先どうしろと!!」 「俺は昨日から0.8ミリしか伸びてねえんだよ!!」 「そりゃそうですよ!オレ昨日より10センチ伸びてたぜ!とか言う人いませんよ!」 「そんなんわかんねーだろ!朝起きたら寝まき裂けてたみたいなことあるかもしれねーだろ!」 「少なくとも私の身には起きないから安心してください!ていうか、鳳君とか樺地君とかに聞いてみたらいいんじゃないですか」 「……生まれた時から2mの奴なんかじゃ参考にならねえ……」 「先輩それは難産すぎます」 落ち着け ▲モドル 日吉くんと鳳くんとさんの部室での会話 少し前、鳳家の敷地で野良猫が子供を生みました。 「二人が探してくれたおかげで他は飼い主が見つかったんだけど、一匹だけもらい手が見つからなくて……」 「そっかー……うち駄目だしなあ」 「俺も家にアレルギー持ちがいるから厳しいな……」 「うん、だからうちで飼うことにしたよ」 「そうなんだ!よかったね!どの子飼うの?」 「あ、待ってね、今朝鳴いてるところ携帯で撮って来たから」 「お!見たい見たい!ほら日吉日吉、子猫の画像だってほらほら」 「べ、別に俺は興味な」 「いまツンデレとかいいから早く」 「うわー動いてる動いてる!!写真じゃないよ動いてるよ!どうなってんのこの携帯!!」 「そこかよ」 「動画っていうんだよさん」 「名前はまだ?」 「それなんだけど、せっかくだから二人が名付け親になってくれないかな」 「えっいいの」 「うん、飼い主探すの協力してもらったし」 「名前かー名前……日吉さんのご意見は?」 「そうだな、毛並みからいってブチ」 「見たまんまじゃん」 「そういうお前はどうなんだよ」 「黒と白だから………ツートン」 「ハッ」(鼻で笑う) 「まっなんですかっブチのくせに」 「うちのブチを馬鹿にするな」 「いやあんたの猫違うし。つうかブチ決定じゃないから」 「鳳君、他にも動物飼ってるよね?なんて名前?」 「別に特別な名前じゃないよ?オウムがマリアンヌでレトリバーがシャルロット」 「………」 「………」 「ハ、ハルンケア」(の限界) 「ジョン万次郎」(日吉の限界) 鳳家で名付けることになりました ▲モドル 跡部くんとさん、向日くんと忍足くんの会話 へぺしっ 「くそ、埃っぽいせいで鼻がむず痒いな…………なんだ?」 「あ、いえ、先輩のくしゃみ、」 「なんか跡部機嫌良さそうじゃね?」 「くしゃみ可愛いですねって言われたらしいで」 「さすが跡部バカだな」 翌日 「なんか跡部機嫌悪くね?」 「隣の家の犬のくしゃみと同じって言われたらしいで」 「さすがバカだな」 一言多い ▲モドル 向日くんと忍足くんと跡部くん、跡部くんとさんの意味のない会話 「なあ、そういえばあいつ大丈夫なわけ?」 「あ?」 「ほら、ファンクラブとかあんじゃん?」 「跡部の、あの頭おかしいやつな」 「俺の頭がおかしいみたいに言うな」 「ファンの妬みとかいじめとか、痛い目遭ったりしてねえのかなと思って」 「…………今のところ聞いてねえ」 「なら平気か」 「……目を光らせてたつもりだったが、もしかして影で……」 「いやないやろ(耐えるようなキャラか)」 「わかんねえだろ、言えずにじっと黙ってる可能性だって」 「ねえって多分(誰だその健気な女)」 「もし何か起きてたらやべえだろが」 「やべえのは俺らとお前の認識のズレだよ」 「てか岳人、なんで今になってそないな話なん?」 「昨日テレビで後宮の女同士の争いみたいなのやってて、すげー壮絶だったんだよまじこえーの! 動物の死骸置くわドレス裂くわ柵に細工するわ」 「後宮なら嫉妬がこじれての暗殺少なくないやろ。だから貴族は毒に耐性つけておくねんな」 後日 「やる。校内で使え」 「……なんですこれは」 「銀食器だ」 「銀食器? なぜ銀食器?」 「特に意味はない気にするな」 「気にするなと言われても……家で使うってのはなしですか?」 「家じゃ意味ねえだろ」 「!? いや意味はないってさっき」 「意味はない、全くないが、校舎内で使え。命令だ」 「意味はないのに」 「意味はない」 「はあ(わけがわからない)」 「」 「はい」 「これはただの世間話だが…………銀はな、毒に反応する」 「なんで今そんな話を!?」 意味がありすぎる ▲モドル 跡部様ファンクラブの皆さんの会話 「委員会、終わった?」 「いた? 接触できた? 」 「隣の席だった」 「うそ! 近っ! ライブでいえばアリーナ席じゃん!」 「で、どうだった? いやなやつだった? 高飛車だったりとかぶりっこだったとか」 「……筆記用具必須だったのに忘れて、シャープ貸してもらった……」 「……お前……」 「親切にされちゃってるよ……」 「だだでさえやりにくいのに……」 「その上まさか何もつかんでこなかったとかやめてよ」 「情報は? なんかある?」 「ある」 「よしでかした」 「聞かせたまえ」 「えー明日以降、峰岸先生の英語授業の予定のある人」 「? はーい」 「はい」 「私も」 「次の英語、ビデオ鑑賞ではなく小テストになる可能性が高いです」 「!?」 「まじで!」 「出たよだまし討のミネ!!」 「さんのクラスが今日その洗礼を受けたんだって」 「うっわ怖! 赤点連チャンだからこれはやばい」 「範囲は広くないから見直ししとくだけでも違うらしい」 「そっかーメモしとく」 「知らなかったら危なかったっつうの」 「たまにやるよねあの先生」 「そーそービビらせて楽しんでんだよ、あのドS」 「むかつくわー! ま、今回は命拾いしたけど」 「ほんとー助かったー」 「……」 「……」 「……」 「助かってる場合か!!」 「うん……どうしましょうかね……」 「これって俗になんて言う」 「“恩”」 「嫌がらせした場合どうなる」 「“恩を仇で返す”」 「やべえ」 「A級の人でなし」 「親が泣くわ」 「今日一年生いなくてよかったね」 「あいついたらこんなことでいいんですか先輩!ってやかましいから」 「今日のことはここだけの話ってことで」 「内密にな」 「どうすんの、で」 「どうするもなにも仕切り直ししかないんじゃないの」 「仕切り直し」 「つまり恩の部分をなんらかの形で」 「プラマイゼロにすれば……」 ・ ・ ・ 「なにそのでかい菓子折り」 「靴箱に入ってました」 「最近お前の靴箱なんなの?」 とにかく靴箱に詰め込む ▲モドル |