「あとどれ位登れば」と考えながら、体力が限界を超え思考が止まりそうな頃に、あたりが急に明るくなってきた。
足元だけを見ていた視線を上げると、目に飛び込んでくる光景が、今までの心にのしかかっていた重さをすべて消し去ってゆく。
この瞬間そのものが至福の時。この感動を人に伝えたい。