焼岳 2,455m 2009年9月4日日帰り 難易度 中
ルート解説 :ルートは5本あり、安房峠釜トンネル脇、安房峠中ノ湯温泉の上、上高地田代橋から、西穂高山荘から、中尾温泉から登れます。最短が今回登る、旧安房峠からの新中ノ

湯ルートです。国道158号線を上高地に向かい、新安房トンネル手前の旧安房峠に入る道を左折します。新中の湯温泉旅館を通り過ぎ5分ほど行くと道の左側に駐車場があり、反対側

に登山道の看板があります。登山道は最初笹が密生した森の中を登ります。傾斜がきつく石や木の根が多い、うっそうとした森をひたすら1時間半登ります。やや視界が開けてくると木

立の間に焼岳ののピークが見えます。ここからブルーベリーやこけももが生えた草原の急斜面を2時間弱登って、南峰と北峰の鞍部、火口湖が見える稜線です。噴煙を上げる溶岩ドーム

の下を回りこんでガレ場を登ると山頂です。全体に急坂が多くきつい登山道ですが、山頂からの眺めは抜群です。

旧安房峠入山口 − 森のきつい登り1時間半 − 下堀出合 − 岩の多いきつい登り2時間 − 火口鞍部 − 溶岩ドームを巻く岩場登り5分 − 北峰山頂 − 合計3時間35分 

同ルートで下山 − 2時間半 全行程6時間強

道路わきの入山口から登り始めてすぐに急坂が始まります。30分くらいの間隔で木のベンチがあります。朝方の森の中なので暑くはありませんが急坂なのでペースをあげると汗が噴き

出します。深い原生林はうっそうとしていますが木漏れ日が差し込む森は幻想的な美しさ。まるで太古の森を歩いているような感覚になります。

1時間半ほどかかって森を抜けると笹原に出ます。途中に中ノ湯からのルートとの合流地点があります。 開けた視界の先に南峰と噴煙を上げる北峰が見えて感動します。

登りきると崩落した沢に出ます。ここが下堀出会い。 かって流れ出した溶岩が大正池をつくったと言う下堀沢です。道はここから見通しの良い草原の斜面になって行きます。

いくつか木の階段を登り、岩の多い急斜面が山頂まで続いています。林が切れるとこけももやブルーベリーが一面に生えている草原になります。

森林限界を超えると道は九十九折になり、噴煙を上げる溶岩ドームが近付いて行きます。 目に見えない火山灰の粉塵が肺に入り息苦しくなったりします。

硫黄の臭いが一面に漂い、荒い息遣いを更に刺激します。分岐から1時間30分かかり溶岩ドームの直下の稜線に到着しました。硫黄で黄色くなった噴煙をあげる火口の一つを回り込ん

で上高地側に出るとさらに大きな噴気孔があり大きな音をたてて噴煙が噴き出しています。

上が最高峰の南峰2,455.4m現在立ち入り禁止になっています。下の溶岩ドームの上が北峰2,444.3m。この青白い溶岩ドームにそって反対側に巻いて行きます。

すると右にも左にも噴煙を上げる岩峰があります。良く見ると至る所から噴煙が上がっています。山頂部はかなり広く岩峰だらけでした。

山頂への巻き道は岩場の急斜面でちょっと危険箇所。

登りきると50人くらい立てそうな広場になっていて標識がたっています。

360度の眺望で、遠くは御嶽山から笠ヶ岳、槍ヶ岳から薬師岳。穂高連峰は目の前です。

この日は雲海がかかっていて、山頂が雲の上に顔を出しています。

比較的短時間で登れる活火山で、すばらしい眺望と荒々しさを併せ持つ名峰。

紅葉の時期にになると草原一体が色づいていっそう魅力的になります。

下山は同じルートを下り2時間ちょっとで下山しました。

麓には中ノ湯温泉をはじめ、坂巻温泉や平湯温泉など、登山の疲れを癒してくれる温泉がた

くさんある絶好のロケーション。四季ごとに登りたくなる名山でした。

Copylight by Studio Canna. All right reserved. since1997〜 このサイトはリンクフリーです。
トップページへ