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道路わきの入山口から登り始めてすぐに急坂が始まります。30分くらいの間隔で木のベンチがあります。朝方の森の中なので暑くはありませんが急坂なのでペースをあげると汗が噴き
出します。深い原生林はうっそうとしていますが木漏れ日が差し込む森は幻想的な美しさ。まるで太古の森を歩いているような感覚になります。 |
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1時間半ほどかかって森を抜けると笹原に出ます。途中に中ノ湯からのルートとの合流地点があります。 開けた視界の先に南峰と噴煙を上げる北峰が見えて感動します。 | |||||||
登りきると崩落した沢に出ます。ここが下堀出会い。 かって流れ出した溶岩が大正池をつくったと言う下堀沢です。道はここから見通しの良い草原の斜面になって行きます。
いくつか木の階段を登り、岩の多い急斜面が山頂まで続いています。林が切れるとこけももやブルーベリーが一面に生えている草原になります。 |
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森林限界を超えると道は九十九折になり、噴煙を上げる溶岩ドームが近付いて行きます。 目に見えない火山灰の粉塵が肺に入り息苦しくなったりします。
硫黄の臭いが一面に漂い、荒い息遣いを更に刺激します。分岐から1時間30分かかり溶岩ドームの直下の稜線に到着しました。硫黄で黄色くなった噴煙をあげる火口の一つを回り込ん で上高地側に出るとさらに大きな噴気孔があり大きな音をたてて噴煙が噴き出しています。 |
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上が最高峰の南峰2,455.4m現在立ち入り禁止になっています。下の溶岩ドームの上が北峰2,444.3m。この青白い溶岩ドームにそって反対側に巻いて行きます。
すると右にも左にも噴煙を上げる岩峰があります。良く見ると至る所から噴煙が上がっています。山頂部はかなり広く岩峰だらけでした。 |
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山頂への巻き道は岩場の急斜面でちょっと危険箇所。
登りきると50人くらい立てそうな広場になっていて標識がたっています。 360度の眺望で、遠くは御嶽山から笠ヶ岳、槍ヶ岳から薬師岳。穂高連峰は目の前です。 この日は雲海がかかっていて、山頂が雲の上に顔を出しています。 比較的短時間で登れる活火山で、すばらしい眺望と荒々しさを併せ持つ名峰。 紅葉の時期にになると草原一体が色づいていっそう魅力的になります。 下山は同じルートを下り2時間ちょっとで下山しました。 麓には中ノ湯温泉をはじめ、坂巻温泉や平湯温泉など、登山の疲れを癒してくれる温泉がた くさんある絶好のロケーション。四季ごとに登りたくなる名山でした。 |
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