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岐阜県の新穂高温泉の新穂高ロープウェイで10分足らずで、西穂高口という標高2,160メートルまで登ります。ロープウェイは第一と第二があり、第二の乗り口はしらかば平。
駅のすぐ下の駐車場に車を止めて改札へ。運賃は往復で2,600円。窓口横に秤があり10キロ以上のザックは有料だそうです。駐車料金も1日500円取られます。 ロープウェイを下りると、千石平園地という庭園のはずれに登山届け小屋があります。ここから登山道が始まり、最初はゆるい下りになります。 |
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見通しのきかない森の中を下っていくと30分くらいで鞍部に出ます。その先は下の写真のような岩の多い急な登りになります。 | |||||||||||
ロープウェイ駅から1時間半で稜線に建つ西穂山荘に到着。西穂山荘は大きな山小屋で、北アルプスでは唯一通年営業している山小屋です。
小屋の前は広いテラスになっていて、1段下がったところにテント場があります。トップシーズンになるとこのテラスは登山者でいっぱいになります。 |
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西穂山荘の名物はラーメン。しゅうゆととんこつの2種類で800円。ちゃんとしたラーメン屋さんの味です。
小屋の前に診療所の建物がありその横が登山道。大きな岩のごろごろした急坂を5分登ると、視界が開け丸山から西穂へ向かう道が見えます。 |
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丸山までは見通しの良いルートです。砂利を敷き詰めたような急な登りを20分くらいで山頂らしき所に着きます。目の前に独標が真近に見えます。
独標からは道が一変し、急な岩場のやせ尾根の連続になります。ここから先はかなりの岩登りのスキルが必要になります。 |
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左は独標から先のルート。
次のピラミッドピークへは、まずいきなり足場 を探しながら岩壁の下降です。 右は今登って来たルート。 峰の先に焼岳と乗鞍岳。 断崖 絶壁に肝を冷やしながら3点ホールド をしっかり取ってロープなしのクライミングが 続きます。 こういうルートは靴底にシャンクの入った硬 い登山靴でないと足場が取りにくい。 ピラミッドピークの頂上からは西穂高岳の 山頂が見えます。まだ5個以上の小ピークを 越えて行かなければなりません。独標から は1時間半、そのほとんどが岩登りです。 |
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西穂の山頂からはその先の間ノ岳、天狗ノ頭、ロバの耳、ジャンダルムと続き、奥穂高と吊り尾根で繋がった前穂高、明神山塊が荘厳な迫力で迫ります。
西穂高から先はアルプス1の難ルート。特に奥穂高から来る方が難しくなっています。この日も5人のパーティーが挑戦していましたが、ガレ場で派手な落石音が聞こえていました。 |
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最後に独標の登り口でいきなり目の前に現れたおす雷鳥くん。足元まで近寄ってきて悠然と砂浴びを始めました。おかげで10分も足止めをくらってしまいました。
西穂高岳はロープウェイを使えば北アルプスではもっとも楽に入山できる山ですが、独標より先は充分にスキルを積んで装備を完全に揃えてやっと挑戦できる、難易度の高い山。 下山は同じルートをロープウェイまで下るか、西穂山荘から上高地に下るルートがあります。 新穂高温泉に下れば、帰りはいくつもの温泉がありますので、登山の疲れを充分癒す事ができます。 ターミナルから3分ほど下り、河原の駐車場に車を止めて吊り橋を渡った、深山荘の露天風呂がおすすめです。 |
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