前穂高岳 3,090.2m 難易度 中高
上高地から岳沢小屋テント場で一泊翌日ピストン 装備重量8キロ 2012年10月12日〜13日 テント1泊
ルート解説 :雪崩で崩壊した岳沢小屋が復活し、テント場も再生された岳沢をベースに紅葉の時期の前穂高です。名だたる急登重太郎新道を登り山頂までピストン。

重太郎新道は上の写真のつり尾根まで登りますので、急登坂というより絶壁を登ると言った方が伝わりやすいでしょうか。ルートは整備されていますが初心者では厳しいルートです。

1日目 上高地河童橋 - 平坦な木道25分 - 岳沢分岐 - 樹林帯の登り1時間半 - 岳沢の河原 - 急な樹林帯の登り1時間 - 岳沢小屋 5時間(休憩を含む)

2日目 岳沢テント場から重太郎新道取り付き - 岩壁ルートハシゴ数本1時間 - カモシカの立場 - 岩稜の登り2時間 - 紀美子平 - 岩稜の登り40分 - 前穂高山頂

同ルートを下山 4時間半 10時間半(休憩を含む)

上高地から河童橋を渡り木道ルートを行くと岳沢への分岐があります。

岳沢小屋へは3時間の行程。

岳沢小屋のテント場は小屋の右の沢の対岸にあります。

テント場の横の道を登っていきます。岩ゴロのゆるい登りを10分ほど

重太郎新道は取り付きから岩場の急登坂です。

急斜面をトラバースして行くと、最初の鉄ハシゴが長い。

同じような岩場を徐々に高度を上げ、いくつかのハシゴを登ります。

途中に見晴らしの良い岩の上の小さな広場がかもしかの立場。

さらに痩せ尾根が続き2番目の平が雷鳥広場。

広場というには狭い岩場にこんな文

字。ここまで2時間強。

下を見れば岳沢小屋が小さく見えます。ほとんど休む場所がない狭い岩稜ルートを3時間登って、やっと2,30人が休める広場に到着。紀美子平です。

前穂の山頂と吊り尾根を抜けて奥穂への分岐があります。山頂へは広場の端にマークがありますが、いくつも踏み跡がありマーキングのないルートもあります。

どちらから行っても途中で合流して1本になるのですが、マークをはずすと浮石が多いガレ場でかなり苦労します。

前穂高岳の山頂は縦長の広場になっていて360度のパノラマ。後立山連峰から常念山脈、奥穂から西穂、はるか富士山まで絶景が広がります。

見下ろせば涸沢、奥又白谷も一望できます。

吊り尾根の俯瞰も迫力。ジャンダルムも見えます。

涸沢には色とりどりのテントが見えます。

この日は北尾根を登るクライマーも。

夕方遅く岳沢のテント場で一緒になりました。

最近の涸沢の盛況はすごいので、まだ人の少ない

重太郎新道から前穂、奥穂を狙うのも良いかも知れ

ません。

決して楽なルートではありませんが、西穂から縦走す

るよりはるかにリスクは小さく、涸沢に負けない紅葉、

穂高で1番の眺望など魅力はいっぱいです。

岳沢小屋とテント場がなくなった時はがっかりしました

が、情熱ある山の方々の努力で前以上に立派に復

活した事に感謝と感銘を覚えます。

ぜひ一度チャレンジしたいルートです。

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