金峰山(きんぷざん) 2,598m 難易度 楽中

大弛峠から朝日岳経由金峰山 日帰り 装備重量14キロ 2012年 6月27日

解説 : 金峰山は奥秩父の名峰。山頂の五丈岩は山のシンボルでオベリスク等と並ぶ大きさ。古くから登られている聖域の山です。入山口は山梨県の富士見平と池の平林道。

長野県の廻目平、両県境の大弛峠からがあります。最もポピュラーなのは大弛峠と廻目平からです。大弛峠は駐車場も無料で(金峰山荘は有料)テント場もあります。

ルートは序盤アップダウンや岩場がありますが、距離が短く富士山や南アルプスの眺めも良く、気持ちよく歩けます。

大弛峠入山口 - きつい登りと下り45分 - 朝日峠 - きつい登り35分 - 朝日岳 - 岩場の急斜面20分 - 鞍部 - ゆるい登り20分 - 鉄山分岐 - 水平の巻き道40分 - 金峰山稜線 -

ゆるい尾根道と岩の稜線20分 - 金峰山(トータル3時間) 下山 稜線の下り50分 - 鉄山鞍部 - きつい登り10分 - 朝日岳 - 森の中のアップダウン1時間20分 - 大弛峠入山口

(トータル5時間20分) 全行程 7時間半(休憩を含む)

山梨市琴川ダムから、川上牧丘林道を登ると大弛峠に突き当たります。峠には大弛小屋や駐車場、トイレがあります。水場は小屋と道路にありますが保健所の指導で飲めませんとの

表示。何度も飲みましたが問題はありません。心配な方は煮沸しましょう。道路脇が駐車場で、向かいにはテント場。奥には大弛小屋があります。

入山口は舗装の切れた所で、国師ヶ岳と反対側が金峰山。この日はこの先の廻目平への林道は、崩落で通行止めになっていました。

ダケカンバの森のやや急坂から登山道は始まります。

このルートは最初がきつく後半は楽になるので、前半ペース

を押さえて小刻みなステップで登れば体力が温存できるので

体力が温存できます。

道は階段状のトレイルと石の多い比較的乾いた山道です。

最初のピークを越すまで時間はかかりませんが、岩の多い登

りなので、雨が降ると苦労します。

泥岩や翡翠の混じった岩など多様な石があります。花や木も好きな人が多いですが、石も山では楽しめます。

森の中は気温が上がらずあまり汗はかきません。この日は寒いくらいです。

地図のコースタイムでは朝日峠まで30分とありますが、ここはもっとかかります。だいたい45分位。最初の鞍部が朝日峠で、広場があり指標が建っています。

ここから長い登りが続き道もやや荒れた所があります。立ち枯れの木が目立ち始め、木々の間から富士山が間近かに見えます。

富士山は低い所に見えますので、富士山と気づかない人もいます。朝日岳は2,579mもあり立派な山容ですが、通過点になるので目立ちません。

山頂手前に見通しの良い岩場があり絶景スポットです。すぐ先に山頂がありベンチもあります。

看板の先がもう一つの絶景ポイントで、ここから金峰山と五丈岩が見えます。奥には南アルプスの山並みが見え、これから行くルートも見えます。ここまで1時間20分。この辺りで休んでい

ると何人も登ってきて、その中に「瞑想するために山に登るんです」というちょっと風変わりな若い男性と話し込みます。昔で言う修験者のような人でした。

朝日岳からの下りはかなりの急斜面で、一気に鞍部まで降りて行きます。岩ごろの九十九折でもっともきつい箇所です。

鞍部に下ると次は鉄山の登り。

ゆるい坂をしばらく登ると鉄山の看

板がありますが、山頂は道が遮断さ

れていて立ち入り禁止のロープがあ

ります。

ルートは山頂を巻く水平道になって

いて楽に歩けます。朝日岳から金峰

山まで1時間半ですが、楽に歩ける

ので時間は短く感じます。

水平道を出ると森林限界を越え視界が開けた稜線に出ます。大岩が重なったルートで、岩の上を歩いて行く

と山頂はすぐです。マーキングが分かり難く踏み跡が見つけにくい。慎重に上を目指して進みます。

山頂の指標は分かりにくい所にあります。目の前に五丈岩が現れその大きさに感動します。巨大な積み木のようですが、裏に廻ってみると1枚岩なのに驚きます。

最上部の岩に文字や名前が彫ってあります。登ってみると手がかりがなく高度感がありかなり恐怖を感じます。中ほどの右の岩に隙間があり潜り込むとのぞき窓になっています。

五丈岩の裏に廻ると、その先が断崖です。右に下ると金峰山荘へ10分ほど。

五丈岩から見た金峰山山頂。

水源の山域なので雲が出やすくガスで何も見えなくなる事も多い山ですが、五丈岩の周辺は腰を落ち着けてゆっくりしてしまう荘厳な雰囲気で、富士山を眺め、岩に登り、楽しめる場所。

下山は同じルートをピストンしますが、かなり距離を感じます。往復で5時間強のルートですが、ゆっくりしたくなるので時間に余裕をみて登るのがおすすめです。

Copylight by Studio Canna. All right reserved. since1997〜 このサイトはリンクフリーです。
トップページへ