爺ヶ岳 柏原新道 2,669.8m 難易度 中
柏原新道入山口から爺ヶ岳三峰縦走 ピストン テント泊 装備重量20キロ 2010年9月14日〜16日 テント2泊
ルート解説 :柏原新道は7月下旬までは残雪が残り冬道はかなり苦労しますが、夏道は良く整備され歩きやすいルートです。黒部扇沢手前に入山口があり、すぐにモミジ坂というジグ

ザグの急坂が始まります。1時間強でケルンがあります。その後は水平道、石畳という緩やかな登りです。遅くまで雪渓が残る急な谷を過ぎると山荘手前にきつい登りがあり2時間半で

稜線です。爺ヶ岳へはややきつい登りですが歩きやすく、眺望が素晴らしいので人が多いのもうなずけます。雷鳥が多く生息する山域です。

柏原新道入山口−モミジ坂という急坂1時間−八ツ見ベンチ−やや急坂30分−ケルン−水平道、石畳というゆるい登り1時間半−石ベンチ - きつい石だらけの登り1時間 - 種池山荘

−テント場

2日目 種池山荘−急坂40分− 爺ヶ岳南峰−尾根縦走10分−爺ヶ岳中峰 同じ道を下山 3時間半 全行程 9時間

柏原新道は、種池山荘のご主人柏原正泰氏が、昭和30年から数年かけて開いた登山道。

かつての直登ルートは、あまりにも難易度が高く、南尾根を登る柏原新道ができて入山が

容易になりました。

扇沢駅手前のカーブの橋の周辺が駐車場ですが、近年この辺りは車があふれ、路上駐車で

大渋滞が起きます。混んでいる時は上の扇沢の一番下が無料市営駐車場です。

橋を渡り沢沿いの道をから尾根に取りつきます。薄暗い森にかなり傾斜のきつい登山道が

続いています。秋には綺麗に紅葉する紅葉の大木があり通称モミジ坂と呼ばれる所です。

序盤から九十九折に高度を上げる急坂がはじまります。

木の階段や踏み固めた石の道で歩きやすい。

しばらくは急勾配なので、体が温まるまでゆっくり小股でペースを作ります。

30分くらいで勾配がゆるくなり尾根のトラバースルートに入っていきます。

傾斜がゆるくなり1時間で八ツ見ベンチという看板のあるベンチがあります。ここからは樹幹越に八ヶ岳が見えます。

所々視界が開けた所があり、扇沢の谷をはさんで蓮華岳や針ノ木岳まで見えます。

道の脇の大きなケルン。やっとルートの三分の一登ったことになります。
ケルンを過ぎると徐々に岩ゴロの道になってきます。傾斜はきつくないのですが、段差で足に負担が多いのでステップを一定に小股で登ります。

石畳という看板があり大きめの岩を敷き詰めた登りがしばらく続きます。その先に水平道という看板がありやや広めのゆるい登りになります。

比較的平坦なので一息つけますが、けっして水平ではありません。

谷を詰めると急斜面をトラバースするルートになり、いくつも尾根を巻いて行くと夏でも残雪が残るところがあります。ここから再び急登が始まり、胸を突くような九十九折を登りきると森林限

界を越えて開けた尾根に出ます。種池山荘はすぐ目の前です。休憩を入れてここまで7時間半かけて登ってきました。

種池山荘のすぐ先に爺ヶ岳北峰が見えます。

目の前には蓮華岳や針ノ木岳、反対側は立山連峰も見えます。

小屋の周辺は雷鳥が多く、曇って来ると親子が出てきます。

種池のテント場は小屋から針ノ木方面に2分行ったところにあります。

木々に囲まれた平らな広場で、きれいに整備されています。

テント場の脇を抜けて針ノ木方面は、一旦鞍部まで下って岩小屋沢岳を越えて2時間半で

新越山荘。針ノ木岳までは7時間。

9月になると夜はかなり寒く、この日も寝る頃には冷蔵庫並に冷え込みした。

テント場は木に囲まれて快適ですが、頭上を吹き渡る風が一晩中聞こえます。

2日目 目覚めると秋空独特の晴れ渡らない好天です。小屋まで行くと雲海のパノラマが広がっていました。

槍から蓮華、針ノ木、赤沢の稜線
立山三山から剣御前 剣岳 池ノ平 手前に黒部別山
遠く鹿島槍まで続く稜線が今日のルート
上は爺ヶ岳中峰 名無しピークを巻いてルートが続きます。下左は南峰 ここは山頂にルートはありません。
このルートも雷鳥が多い。
この日は冷た池山荘まで行ってテント泊しました。翌日は天気が下りはじめ、稜線に雲がかかりはじめました。この辺りはいつも上の写真のような日が多く、雷鳥達には最適な環境です。

爺ヶ岳、鹿島槍のルートはアルプスの中でも1,2の絶景が楽しめアルプス初心者にもおすすめのコースです。

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