浅間山火口原 難易度 楽
浅間山荘から火山館、湯ノ平、賽の河原 ピストン 装備重量10キロ 2007年10月21日
ルート解説 : 浅間山は外輪山に出る車坂峠から3本のルートと、浅間山荘からのルートがあります。どちらも距離が短かく登り易いルートです。峰の茶屋からのルートは入山禁止で

入れません。車坂から黒班山に行き、外輪山の尾根を縦走すると浅間が良く見え火口原も一望できます。火口原に下りるのはトーミの頭からの草すべりコースと北端のJバンドという

どちらも急な20分くらいのコースを下ります。

火山館経由の天狗温泉ルートは歩きやすく変化に富んだルートで、火口原の湯ノ平、賽ノ河原という幻想的な森を抜けます。浅間本峰の前掛山は急なガレた登りが1時間強続きます。

登り切るとシェルターが2つあります。中央火口の釜山(ここが浅間山)は20分くらいの登りですが、今は立ち入り禁止になっていて火口は見れません。下は2005年9月23日の浅間山。

天狗温泉入山口−緩い登りの林道40分−一ノ鳥居−沢沿いの岩の多い緩い登り30分−二ノ鳥居−森の中の九十九折のややきつい登り1時間−火山館−草原の平坦路15分

−湯ノ河原−森の小道30分−賽の河原 同じ道を下山 1時間45分 全行程 4時間50分

小諸の天狗温泉浅間山荘横が登山口。一番下の無料駐車場に車を止めて準備を始めたら

一大事が・・・「登山靴を忘れた!」・・・。取りに戻ることもままならず結局スポーツサンダル

のまま登る事に!?。後で火山館で「登山者の風上にも置けない!」(笑い)と言われた。

今日は日曜なので入山口には登山届けを書く人の群れ。

きれいなブナの原生林を40分くらい登ると一の鳥居が見えてきます。

ここには分岐があり、左は尾根を行くルート。二の鳥居で合流します。

沢沿いの岩だらけの緩い坂を行きます。途中に清水が湧いている水場がありますが、猪の

トイレで飲まない方が良いでしょう。

この道は夏でも涼しくオゾンいっぱいの空気が気持ちが良い。

15分ほどで行くと対岸の岩の上に不動尊と、奥に不動滝が見えてきました。

ここまでは1時間の行程。

滝の横のきつい階段状の坂を登ると二の鳥居があります。丸太のベンチがあるので休憩します。二の鳥居を過ぎると森の中の急なジグザグの登り。

道の脇に薪が詰まれていて、「登山者方へ火山館の薪です。細い物1本でもお願いします。感謝します」との看板が、火山館まで運んでちょうだいという事ですね。

現在(2013年以降)はヘリが上がるようになり、薪は上げなくても済むようです。

樹林帯の九十九折を登りきると木々の間から尖った岩峰が見えてきます。牙山といいます。さらにきつい登りを20分ほど行くと、沢沿いの道になり赤い川床の沢が見えてきます。

ここまで来ると剣ヶ峰や牙山の岩隗が目の前に見え始め、迫力のある景観が展開していきます。しばらく行くと急に視界が開け、かもしか平という草原に出ます。

この辺から浅間の美しい景色がはじまります。紅葉が始まりそろそろ秋の気配です。

火山館手前の沢は硫黄が噴出して臭いがしますが、川の水は温泉ではない。

上は剣ヶ峰から牙山へ続く南の外輪山の岩峰。火山館の前からこの麓の天狗ノ露地を抜けて、石尊山、血の池へ下りるルートがあります。あまり通る人が居ないので熊などに注意。

火山館には2時間弱で到着。この日もストーブを焚いてました。

昼食を済ませて管理人の神田さんとコーヒーを味わいながら山の話などを。冬でもここに常駐しています。

ここの水はおいしいので補給します。無料で休憩できてトイレもきれいでとてもありがたい観測小屋です。

長休憩も終え出発、5分くらいで湯ノ河原という開けた火口原へ。

看板を左へ行くとトーミの頭への登る、草すべりという急登坂があります。

分岐をまっすぐ森の中を行きます。浅間は独特の景観でなんとなく日本離れした雰囲気があります。

森の小道の軽い登りが続き、30分程行くと湯ノ河原とJバンドの分岐の看板があります。まっすぐ行くと前掛山への急なガレ場の登山道。登山規制がかかるとここにロープが張られます。

この日は火口原のトレッキングなので、左の湯の河原 Jバンドの方に向かいます。

「Jバンドって何?」と相棒が聞くので、外輪山から降りる急なルートがあって蛇骨のJをとってジェイバンド。(本当は鋸岳から下ります)

分岐から10分くらいで視界が開けて大小の岩が転がる平原に出ます。360度の視界にトーミの頭、黒班山、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と続く外輪山の尾根。

稜線をたくさん人が歩いているのが見えました。火山館で聞いたら、もうすでに100人以上入ってるそうです。

外輪山のパノラマビュー。左から黒班山 蛇骨岳 仙人岳 鋸岳。下は湯の河原から見た浅間山

空は雲ひとつなく快晴。

昨日初雪が降って山頂はうっすら雪化粧でした。

風は冷たいけど陽が当たると暖かい秋の日です。

左の写真が鋸岳。

右端にJバンドがあります。(下左の写真)

かなり急なルートで稜線まで15分位。

巨岩が三つ並んだ三ツ石という岩が登り口。

休んでいると次から次に人が来ます。

大岩の影で風をよけて休憩しながら写真撮影。

広大な火口原で休んでいると、現実離れした景観

に心が休まります。

実は規制になっても火口をのぞきに

行く人がたくさんいるとか。

登山道側は風上なのでガスにやら

れる心配は少ないようですが。

ここはテント禁止エリアなので泊ま

れないけど、テントを張って星を眺

めたらさぞ綺麗でしょうね。

下山は快調。1時間半で戻ってきました。戻ったところでさっそく温泉!入湯料は1人500円。

浅間山荘に料金を払って駐車した人は入浴時に言うと割引になるそうです。

ここの温泉は写真のようにお湯が茶色でしょっぱくて、炭酸が含まれています。

ただし沸かし湯で塩素消毒もされているのが残念。

髪を濡らしたり温泉をかぶると髪がゴワゴワになります。

炭酸の効果で登山の疲れも回復し気持ち良く帰りました。

浅間山はシーズンを通して美しい景観が楽しめる名山です。

最近は冬でも登る人が増えているとの事でした。

中央火口丘の釜山へは登れませんが、前掛山まで登ってたり火口原を歩いても充分に

満足できるおすすめの山です。

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