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3日目
翌日は雨も上がり朝日がきれいです。朝6時に出発し今日は雪倉岳から朝日岳までの縦走です。 非難小屋は雪倉岳の鞍部にあり、すぐに登りが始まります。 ゆるい傾斜で歩きやすいルートです。雪倉岳は白馬とは違う花がたくさん咲いています。花を見るのために来たという人が多いのもうなずける美しい山です。 |
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最初に見えるピークは山頂ではありません。なだらかな丘状の真ん中の岩塊が山頂。小屋から1時間で360度のパノラマが展開する山頂です。 | ||||||||||
白馬方面。真ん中のギザギザの右側が白馬岳。右奥には剣岳が見えます。下左は剣岳。下右は朝日岳方面。左のピークの鞍部に朝日小屋が見えます。
山頂で休んでいると次々に登山者が登ってきます。話を聞くとほとんどがベテラン登山者でした。この前日朝日小屋は修学旅行で中学生が100人ほど泊まったそうです。 |
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雪倉の下りはガレ場が多く、足元に注意して慎重に下ります。1時間ほどで鞍部のツバメ平に着きます。ルートは目の前の赤男山を巻いて水平道という巻き道に入っていきます。 | ||||||||||
行きかう人はみな「ぜんぜん水平道じゃない」と言っていますが、ここからのルートは木の根 や岩が多くアップダウンが連続する疲れるルート。 鞍部に赤男山に登る分岐のような道がありますが、この道は荒れていて通れません。 朝日岳の分岐と間違えて踏み込まないように。 朝日岳の分岐はさらに1時間行った木道の先です。 しばらく行くと燕岩という崩れた岩峰があります。道は細くアップダウンを繰り返して、10分 ほどで切れ込んだ沢に出ます。ここが常水という水場。(左) ここから視界が開け木道が続く小桜ヶ原という湿原になります。 |
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ハクサンコザクラが一面に咲き誇る美しいところ。
前方に朝日岳の丸い山頂が見えてきました。 雪倉から2時間ほどの、木道が切れるあたりに朝日岳 山頂への分岐がありますが、分かりにくく通り過ぎてし まうかも知れません。 さらに岩が多い森の小道を行くと雪渓が現れます。 |
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雪渓と木道をいくつか越えて朝日岳
の巻き道に入ります。 険しくはありませんが、足場の悪い 谷筋の山腹を行くと最後の水場の 沢があり、その先にちょっとした鎖場も あります。 さらに進むと先の稜線に朝日小屋が 見えてきます。 谷をつめていくとゆるい木道にでます。 ここを登りきると水谷コル。朝日小屋 のある朝日平。水平道を2時間弱。 |
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4日目
朝から雨が降っています。6時半に出発。朝日岳に登り吹き上げのコルから五輪尾根を下ります。最初は急な登りが30分くらい続きますが、ゆるい草原になると山頂はすぐです。 山頂からは天気が良ければ360度の眺望で富山湾も見えます(下左)。山頂には大きな看板と方向指示板があります。 |
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山頂から蓮華温泉に下るのが過酷なルートとして有名な五輪尾根。道は整備されていますがとにかく距離が長い。
開けた草原のゆるい下りを1時間半ほどで五輪高原に出ます。ここには花園三角点があり、花が咲き乱れる美しい草原が広がっています。 |
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草原の先が樹林帯の急坂になっています。カモシカ坂です。ザレた急傾斜はきつく下るのも登るのもとても大変です。 雨の日は何箇所もある木道がとても滑りやすくこの日も10回以上
スリップして大変でした。足場が悪い急坂が1時間半続きます。途中には湿原があり休憩ベンチもあります。この辺りで登ってきた元気なおばさん達と出会いました。 五輪尾根はもっぱら下山に使われるルートで、ここを登る人は健脚者ばかり。さらに下ると森の中の尾根道になります。下りきると白高地沢という急流に橋がかかっています。 増水で何度も流されるので、少し下流に永久橋をかける工事をしていました。 ここまで3時間。橋を渡り川岸を少し下りますが、崩れていてとても歩きにくい。橋の完成が待たれます。 対岸の工事事務所の手前に森に入る道があります。1時間ほど森の小道を下ると瀬戸川の鉄橋に出ます。 ここから30分谷の急坂の登りが続きます。最後にきてこの急登坂はかなり疲れます。やがて木道が現れ蓮華の森自然歩道に出ます。アヤメが群生している湿原を横切り、野鳥の森とい う樹林帯の木道を1時間半歩くとやっと蓮華の森キャンプ場。合計6時間の長丁場。 最後に蓮華温泉ロッジで800円払って温泉につかり、疲労した体を癒しました。天気が良ければロッジ裏の斜面を登り、4つある露天風呂をめぐるのも良いですね。 距離の長い縦走ですが日程に余裕を持って歩けば、隠れた花の名所雪倉岳は心に残る北アルプス最北の山旅が味わえるおすすめのコースです。 |
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