(( 雪桜 ))
はじめに 11月、主人公である「橘裕志(たちばなゆうじ)」は、北国のこの街にやってくる。 両親の海外への長期出張に伴い、叔父に世話になる事になったのだ。 何となく将来の展望を見いだせない主人公は、叔父の進めるままに学校を転校。 静かな片田舎の北国は、そんな彼を拒むように寒々しかった。 各種システム 学園系純愛AVG。ここらは業界標準。プレイには用CD。設定はシンプルかつ扱い易く変更できる項目も標準で、レスポンスもよく、癖はありませんが好感触。 ヒロインは5人。叔父の娘で、主人公とは従兄弟にあたる暴力直結娘、橘沙紀。主人公のクラスメートでしっかり&おっとりの乙女直結娘、宗谷みさき。 みさきの親友で、情報魔、ちょっぴりレズ気のみさき直結娘、桧山こずえ。学園の先輩で、真面目な委員長系だが本職は巫女、でも麻雀直結娘、 如月玲。みさきの姉で学園の教師、料理好きなボケ姉、土方歳三直結娘(?)、宗谷美里。 ほかに、下半身直結の親友、伊東住吉。ここら辺はお約束?w 基本は萌えゲー、でもエロゲー シナリオ自体はとても短いです。2〜3時間程度。後半は恋人関係が成立してから2〜3回のHとなにがしの障害がありますが、割とあっさり解決されてしまうあたりやや拍子抜け。むしろ序盤〜中盤にかけての主人公、叔父、住吉、沙紀あたりのドタバタ系または下ネタ系ギャグなどが随所みられるあたり、ここがシナリオライターの頑張ったポイントでしょうか? やや強引ではありますが、この点については面白い。ただ、大笑いかというと少しパンチが弱かったかな、と。 気になったのは純愛系であるのに、ヒロインが淫語バリバリなのがどうにも。なんですか、その豹変ぶりはと(汗 典型的な量産品 ぱっと見、CGは綺麗な方なのですが、立ち絵がやや粗雑。むしろその差に違和感。立ち絵の種類も少なめで楽しませる会話もキャラの感情がイマイチ伝わってこなかった点は少し演出不足か。CGの枚数が少なく、ストーリーは希薄、プレイ時間も短めとどうしてもメーカーの作品に対する意欲が感じられないあたりは残念。音楽、効果音ともに印象に残るのはなく、OP、ED曲もさほどのことはなく・・・ 音声は基本的にフルボイス。女性よりもむしろ男性の方が聞いてて楽しめたあたりはどうかと(w どれも致命的ではないのですが、褒めるほどの要素が見えないあたり凡百のエロゲーとう感は否めません。 ただ純愛系AVGとしては妙にHが濃いです。その点を重視するならば加点かも 雪桜というテーマには興味をひいたので、丁寧につくればそれなりの傑作に成り得た資質があるにも関わらず、没個性の作品となったのはチト残念。 ただシステムまわりは安定してたように感じました。
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