(( うたわれるもの ))
グラフィック | ★★★★★
| サウンド | ★★★★
| シナリオ | ★★★★
| システム | ★★★★
| 総合 | 86点 |
はじめに
リーフ、東京開発室のタイトル。VN(ビジュアルノベル)シリーズ3連作、雫、痕、ToHeart。
続くホワイトアルバム、こみっくパーティ、まじかるアンティーク、誰彼(たそがれ)・・
正直、シリーズが進むにつれ、ゲーム性やグラフィックは向上しているものの、ゲームであることに
こだわり過ぎて、独自性、シナリオ、音楽が弱くなっているような感があります。
さて本作はどうでしょう。
ストーリー
亜人種のみが住む世界。とある国のとある村にすむ少女エルルゥは一人の大怪我を負った青年を助ける。著名な薬師であり、エルルゥとその妹のアルルゥの保護者でもあるトゥスクルの手当てにより一命をとりとめる。だが目覚めた彼は一切の記憶を失っており、トゥスクルは彼にハクオロという名を授ける。
助けてもらった礼もあり、ハクオロは不作と農地拡大に悩む村の為に、村の発展の為に力を貸すことになる。しかしこの村はこの国の国主インカラの弟、ササンテの支配下にあった。私利私欲のこの男は、
発展を遂げるこの村にさらなる重税を要求する。不当な政治のもと、一つの国に戦乱の火種がまかれようとしている時期であった。
各種システム
ゲームはシナリオを進めるAVGパートと戦闘イベントによるS・RPG(シュミレーションRPG)パートに分かれます。
AVGはごく一般的なもので、とくに目新しいシステムはありません。
ただ、セーブデータは多い上、記録した状況が分かりやすいので、この点は○。戦闘中はセーブできませんが・・
基本的にはシナリオは一本道でメインとなる話に分岐はないようです。
途中、移動場所の選択肢がありますが、全体のシナリオには影響しません。この選択後に語られるのは閑話休題といいましょうか、本編とはあまり関係の無いショートストーリーが語られます。ギャグ話が多いのもここの特徴。
戦闘S・RPGパートではタクティクス戦闘が展開します。マウスクリックのタイミングによる連撃などいくつかの試みもされていますが、戦闘システムはよくあるタイプ。また戦闘に勝利すると経験値が得られ、各種ステータスに任意に好きなようにパラメータを振り分けることもできます。バランスはある意味よく調整されているのですが、クリア難易度は簡単な部類で、SLGが苦手な人でもクリアは苦労しないでしょう。逆にSLG慣れしている人には物足りなさを感じるので、難易度を選べるようにしていると良かったです。
キャラクターは非常に多く登場します。とても紹介しきれませんが個性は豊富と言えますし、原画家甘露樹の人気もあって評判は上々のようです。反面、CGの量は少なめ。
戦闘パートのエフェクトなどもかなり奇麗なので、ことグラフィックについてはとくに言う事はないでしょう。 BGMも世界観にあった曲で、音質も良好ですが、これぞ、という曲もなかったのも事実。
音声はありません。
プレイ時間は12時間ほどでしょうか。一本のシナリオとして、またS・RPGと
しては短いです。シナリオの完成度を重視するつもりだったのでしょうが、やはりマルチシナリオの方が良かったと思われます。また一本のシナリオにするにしてももう少し長く、練りこむ必要があったのではないのでしょうか。ベースが良いだけに非常に悔やまれるところ。
やや発売が性急過ぎたかも・・
全体としてはよくまとまっており、ゲーム性も高いのですが、やはり良い作品だけに食い足りない感も残ります。あまり時間のないサラリーマンの方々には手頃かも。
うたわれるもの
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OS |
CPU |
メモリ |
HDD |
VGA |
サウンド |
必須 |
Windows
98/2000/Me/XP |
PentiumU 300MHz |
64MB |
約1GB以上 |
640X480 フルカラー以上 |
Direct Sound に対応していること |
推奨 |
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Celeron 600MHz(推定) |
128MB(推定) |
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