(( 月姫 )) グラフィック ★★ サウンド ★★★☆ シナリオ ★★★★★ システム ★★★ 総合 ８７点 一般に流通している商用ゲームとは異なる、いわゆる同人ゲームです。同人界では知らぬものはいないくらいのメジャー作で、普通同人ではパロディ物（元ネタ有り）が多いのですが、月姫は完全オリジナル作です。ジャンル、システムはリーフのＶＮ（ビジュアルノベル）シリーズ（痕やTo Heart）と同じで、シナリオを読ませる方式のゲームです。 ブランド名・・というか、サークル名はType Moon。このゲームの同人まで作られている（しかも大手のサークルを含む）から驚きです。 主人公、遠野志貴は、８歳の頃に致命傷を負い、奇跡的に一命を取り留める。しかしその奇跡の代償は、彼の眼を見える筈の無いモノ、人の死に易い線を見ることの出来る眼に変えてしまった。見続ければ狂死しかねないその能力を志貴は封印しつつ時を過ごす。それから数年後、その事故が原因で親戚に預けられていた志貴は父親の死をきっかけに実家に帰ることになる。 猟奇的な雰因気を内在しつつも重厚で、１プレイ６時間前後と言う長時間に関わらず、中だるみを感じさせないシナリオは先の”痕”と非常に良く似ています。といっても展開や設定等、オリジナル色が強いので手放しで楽しめると想います。痕がＯＫなら大丈夫でしょう。 音楽はCD-DAで再生されますが、曲自体のクオリティはなかなかなものの、短く、曲数自体少ないのでその点は残念です。演出として無音の場面があるのは良いものですけどね。 グラフィックについてはやはり同人であることの無理がかかっているようで商用ゲームと比べてしまえば少なからず見劣りはします。が、個人的には許容範囲。まあ、気にする人もいるでしょうが・・。 www.typemoon.com 画像の権利はTYPE-MOONに帰属するものとし、その許可を受けて掲載してあります。 また当ページの画像の転載を一切禁じます。