(( それは舞い散るのように))

グラフィック★★★★
サウンド★★★☆
シナリオ★★★★
システム★★★☆
総合78点


はじめに
前評判の高かったbasilの3作目。出荷本数が少なめだったようで、市場では品薄で、中古やヤフオクでも高値で取り引きされている様子。

ストーリー
『幼いころ、親の都合で住み慣れた街から遠く離れた北の国へ移り住んだ主人公。しかし数年後、彼は進学に際して生まれ故郷にある学園を選んだ。
 ただ、なんとなく。その理由を聞かれたとき、彼はそう答えた。
 満開の染井吉野が起伏に富んだ街並をいろどる街、桜坂。
 幼いころの記憶はほとんど残っておらず、あらゆるものが真新しい景観。その中でただひとつ、懐かしさを覚える場所があった。
 二本の桜が寄りそうように並んだ小高い丘。
 しかし、そのひどく漠然とした懐かしさの中に混じる不安、焦燥、畏怖……。
 彼はその場になにか因縁めいたものを感じながらも、記憶の扉を開けることができなかった。
 ただ、なんとなく。
 そうではなかった。主人公にはこの街に帰ってきた確固たる理由があった。それが無意識のうちに彼を桜坂に呼びもどしたのだ。
 その事実から目を背けるように、平凡な日常を過ごす主人公。はたして彼は、自身の奥深くに埋められたその記憶を取り戻すことができるのか』

各種システム
学園モノAVG。前半ギャグ後半シリアスなどおおよそのスタイルは流行りの形式そのままで、独創性に欠ける代わりに予定調和とも言うべき無難さはあるでしょう。
原画は西又葵氏で人気の高い原画家ではありますが、一方で癖もあるので好き嫌いが別れるかも。 本作ではCGは奇麗に仕上がっていたので、グラフィックについては上々。
音声は基本的にフルボイス。主人公はなし。声優の演技レベルはちょっとバラツキがあるようで。 男性キャラの方は総じてハイレベル。とゆーか、緑川光氏が出てる!?スタッフロールでは青川輝とありますが、恐らく本人・・・だと思います。似すぎ。バラツキがあるといってもあからさまに素人っぽいのもいないので気にはなりませんでした。下手というよりはむしろ癖があると言った方が正しいかも。声優のせいもあってかキャラクター性は高いです。サブキャラも非常に個性的で、楽しい人材に富んでおりますなー。中でも個人的にひかり姐さんとかぐらちゃんが良い味出してます。
BGMはヘンな癖もなく良好ですが、一部場面を間違ってるようなBGMの使われ方をしているようです。まあわずかですけど。ただ聴きなおしたい曲は少なめかな。 OPとEDに歌が入ります。全3曲。ムービーも上々、歌もいい感じで突っ込み所はなし。
システム関連もほぼ問題ないようですが、一応修正ファイルが出ているので、当てることを勧めます。 設定項目なども使いやすさを考えた作りになっています。これも良。




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