(( "心輝楼" ))

グラフィック★★☆
サウンド★★★
シナリオ★★☆
システム★★★☆
総合55点



ストーリー


「霊木の守護者『守人』」
霊木に守られた人口1000人ほどの「白湯温泉郷」。
その町のシンボルとされる巨大な桜、「霊木」があった。

桜は、生き物の思いである「念」、成仏できない魂を内に宿し、
木と共に「生きる」事で、それらを浄化し癒してきた。

しかし、「霊木」は時がたつにつれ不思議な力を放ち始た。
それに当てられた動植物や道具、果ては人間まで
不思議な力を持つようになってしまった。
そのため、その力を鎮め、特別な力を持つものとの間をとりもつ
「守人」と、呼ばれる人間たちが出てきたのである。



ゲーム評価

インタラクティブAVG。現代不思議系純愛AVG。
主人公「古坂優夜」は特定条件で「不幸」にな目にあう体質の持ち主。彼は他人を癒す力をもっていた、という設定

ヒロインはおっとり金髪メイドで実は人形も物神(九十九神みたいなもの?)であるソルネ、
不幸な主人公もボティガードで姉御肌な看護婦、風崎 夏輝、
秘技、怪力をもつ小さな大食漢義妹古坂綾の3人。

個性的かつ魅力的なキャラクター群、面白みのある世界設定など数々の有力な素材をもちながら
シナリオの薄さ、短さ、展開の緊張感の無さ、起伏の平坦さが作品を駄目にしてしまった例。
主人公の能力と特性から序盤からドタバタ系のコメディがやりとりされるも突発的にヒロインルートに突入、プレイヤーそっちのけで恋愛物語が進みます。その過程があまりに突飛かつ性急でシナリオの薄っぺらさを露呈しています。

音楽も今ひとつやる気が感じられず、粗悪とまではいかなくも単純。盛り上がりに欠けます。
キャラクターの個性を見せる点では悪くないのですが、一本のシナリオとしては消化不足。システム周りは悪くないのですが、スキップがやや遅いか。

グラフィックは原画レベルではいい感じですが塗りがやや甘さを感じました。
立ち絵ももう少しパターンがあった方が良かったと思われます。
感情の起伏はテキストから伝わるのに立ち絵がついてきてないのはなんとも。

トータルではイマイチ感の強い作品。設定先行で、話が出来なかった印象を受けますね。一プレイ2時間弱、完全クリアに5時間といままでプレイしたゲームの中でトップクラスの短さ。もうちょっと企業努力(?)してもらいたいというのが本音。
次回に期待。繰り返しますが素材はいいんです。



スペック



  OS CPU メモリ HDD VGA サウンド
必須 Windows
98/2000/Me/XP
MMX-Pentium
233MHz
64MB 300MB 640X480
フルカラー
DirectX6.1以降
CD-DA、PCM(WAVE)再生可能なサウンドカード
推奨 - PentiumU
300MHz
128MB - - -