はじめに
割と歴史の長いメーカー、どっちかと言うと陵辱系で有名なブランドであるアイルの作品。コアなファンも多い。ただしこちらは純愛系で、ＤＯＳ版で好評だった瑠璃色の雪のリメイク。メーカーも相当意気込みをかけていたようで、元のＤＯＳ版はやってないので比べ様がないのですが、だいぶ変化が加えられているようです。消息筋によるとキャラのシナリオどころか、同一人物と判別できないほどだとか・・。

ストーリー
真部博士は高校では科学部部長を勤める科学信奉の紙一重な男。母に続き、唯一の肉親でもある父を失った彼は、とあるマンションの幽霊が出るといういわく付きの部屋を借りることになる。悪友でもある超常現象研究部部長で博士以上にキテる男、永輪寿とその妹で幼馴染でもある永輪陽子と共に新居を訪れるが、そこで不意に謎の坪を発見する。もともと異常に好奇心溢れる博士と寿は躊躇なくその坪を開封するが、そこで二人が見たものは、謎の金髪の雪女だった。

各種システム

マップ移動型ＡＶＧ。ジャンルとしてはかなりありふれた分類に在ります。移動が許される時間には 一定の制限があり、時間内であれば何度でも移動できます。移動場所は比較的多いですが、一部を除き 誰が何処にいるのか分かります。主人公は科学部部長であることもあり、これらの時間を使ってなんらかのアイテムを開発、作成することもでき、これはイベントや攻略上必要な物であったりもします。

攻略対象となるヒロインは多めで、基本的には１０人が対象。メインヒロインでもある金髪で和服、長い間封印されてた故の世間ズレした記憶喪失天然娘、瑠璃。主人公の友人であり、幼馴染でもあるやや凶暴の気がある永輪陽子。瑠璃の妹を名乗る不思議な雪女、こゆり。占いを専売特許とし、博士を運命の人と信じる特攻娘、星野恵。今を楽しく生きる道楽娘、園村若葉とその姉で花を愛しおっとり優しいお姉さん 風の園村双葉。一児の母で極貧生活を送るも生粋の雪女である奥里雪那。博士の学校の教師であり、古典を担当する厳しい女性、今日野香織。アイスクリーム屋でバイトを勤める三ツ矢美弥。 瑠璃を付けねらう生まれながらの退魔師、日野宮綾霞。
登場人物全体が多く、それぞれのキャラクターの個性と関連、関係はうまくシナリオで消化してると言えると思いマス。主人公自体や周りのキャラ が個性的なので、結構ぶっ飛んだギャグで前半は流れます。笑いのセンスによって差が出るとこでしょうが、一個人としては楽しめました。絵柄はやや個性があり、ここいらも好みが分かれる所ですが、グラフィックは全体通して安定しており、また多め。

音声は女性キャラのみに付きます。レベルはまあ標準ですが、キャラの特性には良くあってるでしょう。不満はないです。ＢＧＭもそれなりに豊富で、やや硬い印象を受けますが状況に合わせるＢＧＭとしての役割は果たしています。ＯＰとＥＤに歌曲が入り、I'veが手がけています。共にしっとり系でI'veとしては印象薄。
システムに関してはほぼ完璧でしょうね。音量設定、再生項目、右クリック機能、ヒント機能など 非常に豊富に取り揃えており、使い勝手も抜群、ことシステム設定に文句は着けられないレベル。
雪女であることの状況のセッティングと説明、シナリオにおける必要性、整合性は概ね良好。 ギャクで強引にまとめた感もあるが、さして気にはならないでしょう。エチィ度はこの手のゲームとしてはかなり高い方。クリア時間は一人につき８時間ぐらいでしょうか。やや長め。 クリア後のオマケ要素も一通りあり、充実してる方でしょう。

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