(( ONE 〜輝く季節へ〜))

グラフィック★★☆
サウンド★★★★☆
シナリオ★★★★★
システム★★★
総合83点


はじめに
歴代は長く、ゲーム本数も多いのですが、メジャータイトルに乏しいメーカー、タクティクス。
ONEはタクティクス史上・・というよりもエロゲー史上にも一際影響を与えたタイトル。 ToHeart(leaf)と並んで、エロゲヲタク製造機として悪名も誉れ高い(?)作品です。
97年度ではもっともメジャーなタイトルでしょう。このゲームを制作したクリエイターが独立してKeyというブランドを立ち上げたのも有名な話。さらに余計な話として、メーカーleafなどのゲームを葉っぱ系、keyのゲームを好むゲーマーを鍵っ子と呼び、併せて葉鍵系と呼ばれ、エロゲ界、同人界では一大勢力となっている御様子。共通するのは泣かせる系、癒し系などのシナリオということでしょうか。

ストーリー

1998年、冬。  普通の学生であったオレの中に、不意にもうひとつの世界が生まれる。
 それはしんしんと積もる雪のように、ゆっくりと日常を埋(うず)めてゆく。
 そのときになって初めて、気づいたこと。
 繰り返す日常の中にある変わりないもの。
 いつでもそこにある見慣れた風景。
 好きだったことさえ気づかなかった、大好きな人の温もり。

 すべてが自分をこの世界に繋ぎ止めていてくれるものとして存在している。

 その絆を、そして大切な人を、初めて求めようとした瞬間だった。
 時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。
 そのときオレはどんな世界に立ち、そして誰がこの手を握ってくれているのだろうか。




各種システム

標準的な選択肢分岐型AVG。 原画は樋上いたるで、現在では絶大な人気を誇るとともに、痛い批判も多く受けた賛否両論の典型例。 確かに、良きにつけ、悪きにつけ個性的な絵。しかし問題なのはそれ以上に微妙な背景。CG、背景、キャラ立ち絵ともに塗りが甘い、というか少し適当な感じが。まあ当時のゲームとしては標準以上のレベルだったのかもしれませんが。
シナリオについては、まあ他のレビューを見れば分かると思います、凡庸で終わってるレビュー欄は少ないでしょう。知名度故に批判論も抱えていますが、個人的には非常に特質なシナリオ。前半ギャグ、後半シリアスというスタイルは現在では基本となっていますが、このゲームはそれぞれのシナリオも非常に巧みで、細かくは記述しませんが、稀に見る秀逸なシナリオ。その影響力はこのゲームの後、亜流ONEともいえるゲームが氾濫したほど。音楽のレベルも群を抜いて高く、曲、使い所共に申し分ないものです。プレイ時間は7時間ほど。CG枚数は少なめ。音声はありません。


http://www.tactics.co.jp




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