(( メタモルファンタジー )) 18禁

グラフィック★★★★☆
サウンド★★★★☆
シナリオ★★★★
システム★★★★
総合82点


中堅ブランド、エスクードのタイトル。
過去に魔女っ娘マリエルンというタイトルをだしており、本作も魔女っ娘系のゲームです。


ストーリー
舞台は魔女や妖精などさまざまな生き物が共存する魔法の世界、アンゴルノア。 この世界にも科学は進展し、それに反比例するように人々は次第に魔法を忘れていき、今や現代社会と余り変わらない、そんな世界。
そんな中、今一番の憧れの職業はプロの”魔女っ娘”と”使い魔”。 主人公ハタヤマも使い魔を目指すハムスターのぬいぐるみのような不思議なイキモノ。 しかし可愛い容姿とは裏腹に彼は人間に変身できる魔法を身に付け、 人間の女の子とうはうは(死語)な関係になるという野望を抱き、私立聖泉エンゲル魔法学院に転入生としてやってくる。
数日後、幾人かの魔女っ娘たちと友達になったハタヤマであったが、学院内で女子生徒が襲われるという事件が起こる。原因究明のために魔女っ娘たちと共に夜の学院をパトロールすることになったハタヤマ。やがて、魔獣である犯人に遭遇するが、その魔獣からつい強力な催淫効果をもつ毒を受けてしまう。性欲を発散する術をもたないぬいぐるみ族のハタヤマはやがて死に至るだろう。 そんなハタヤマを救ったのは、犯人であり魔獣に変身していた篠原。闇魔法使いである彼から様々な生き物に変身できる「メタモル魔法」を伝授する。篠原はハタヤマに魔獣に変身し、パトロールする魔女っ娘を襲うことで性欲を発散しろと言うのだ。これにはさすがのハタヤマも罪悪感を覚えたが、他に手段もなく、友人でもある魔女っ娘に対してイタズラをすることになる。 しかし、最終的にハタヤマの野望は人間に変身すること。人間に変身するには高度な魔法技術を必要とし、またそれには「愛」が不可欠だと篠原は言うが・・・?


各種システム
ジャンルはAVG+育成SLG+RPGといった感じ・・?少し表現がややこしいですが、ハタヤマを 立派な使い魔に育てるべくこの魔法学校で授業による育成を施します。授業は午前と午後の2回(土曜は1回)で午後は他の魔女っ娘たちと共同で授業をうけます。お話を進めると戦闘に入ることがあるのでキチンと育成をしておかないと特に後半が辛くなるでしょう。AVGでは随所に選択肢が出ますがどのヒロインのルートに入るかはわりと早く決まるので、ごく序盤を除き、同時攻略は難しいでしょう。

ヒロイン候補は5人(おそらく)。ハタヤマの転入後初めての友達で、優しく、礼儀正しいが朝に弱い 寝こけ魔女っ娘フィリア・カーネリアス、フィリアの妹で動物好き、「〜なのだ」が口癖の明朗活発純真だが密かに天才魔女っ娘ビビアン・カーネリアス、スケベなハタヤマと喧嘩の絶えない曲がったことが嫌いで、暴力をもいとわない肉弾派(?)魔女っ娘趙鈴玲(チョウ・リンレイ)、周囲には常に黒い噂が付きまとい、クールで神秘的、黒い魔女っ娘ルシフェル・ナナリ、ハタヤマと同じ”使い魔クラス”のクラスメートで、気まぐれでわがまま、好奇心旺盛な妖精シルフェ
いずれも個性派ぞろいですが、ビビアンや中華娘リンレイの「〜アル」の口癖など、人によっては野暮ったい印象を受けるかも知れません。多分慣れますが。キャラの絵柄はやや幼い外観ですが、ゲームの内容を考えるとマッチしているのでしょうね、大抵の人には受け入れられる絵でしょう。

BGMはCD−DAで、オープング(ゲーム起動時)に歌が一曲入ります。戦闘や日常の曲はそれぞれに場面に適したもので、特に個性的ではないものの、上手な使い方がされています。もちろん曲自体にも好感がもてます。また効果音も豊富で、音による演出も上々。音声はフルボイス、声優もハイレベルとサウンド関連は完璧とまでは言わないまでも非常にレベルが高いと思います。 あえて言うならフルボイスなので脇役にも声がつきますが、それらの中には若干気になるものもありました・・が慣れます(笑)。ちなみにインストール時に各ヒロインや脇役等の音声をそれぞれ別個に いれるかどうかを選択できます。これによってお気に入りのヒロインだけの音声をいれたり、脇役や男役の音声を入れない(爆)でインストール容量を減らすといったことが可能です。

メタモル魔法で変身した主人公はヒロインに戦闘で勝てばイタズラできます。変身は十数パターンあり、その都度展開が異なります。どうも強姦一歩手前なのですが、お話自体明るいのとヒロインがあまり悲観的でない為、陵辱、鬼畜といったイメージという程ではありません。触手、獣姦といったイメージは強いんですけど(汗)
シナリオはほぼ純愛系ルートが主ですが、鬼畜エンドも存在します。鬼畜ルートはさすがに内容がキツイので、このルートだけは陵辱の感が強いです。そういうのは好きでない方は控えた方がよろしいかと。ま、それでなくとも18禁度は高めです。純愛系(?)としてはですが。


総括
育成と戦闘のバランスが良く、戦闘もある程度の戦術を駆使する必要があり、この点もゲーム性が高く、評価できます。ラスボスがチト強すぎるので、育成をうまくやらないと戦術を駆使しても終始運に頼ることになりますが・・。
クリアまでの時間は7時間〜10時間といった具合でしょうか。 先述の通り、割と早い段階でヒロインルートが決まり(お話が独立する)、また育成もあるので、メッセージスキップを用いても5時間はかかると思います。作業的になりがちですが、システムも安定し、 設定も戦闘のスッキプ飛ばしと読み返し機能がやや弱い他は特に問題も無い上、どのルートのシナリオもつくりが丁寧なので完全クリアの価値はあるでしょう。ま、個人差ですケド。
全体を通せば、お話は特別独創的という程ではないのですが、ほどよい意外性があり、シナリオの展開にもさほど理不尽さはなく、ちゃんとした設定、理由付けがされているのでお話もスムーズに見ることができると思いマス。 意外と人を選ぶような印象を与えるものの、やってみれば割と万人向けというか、広くプレイしてもらえるような作品ではあるでしょう。といっても、ライトなユーザーにはちょっと刺激が強いかも・・ でも慣れますよ(←しつこい)

  OS CPU メモリ HDD VGA CD-ROM
必須 Windows
95/98/2000/ME
Pentium
200MHz
32MB 300MB 640X480
フルカラー
3枚組
4倍速
推奨 - - 64MB 980MB - 8倍速


どーでもいいけど、昔「魔女っ子ビビアン」っつーマンガがあったような・・・(イテッ