(( Lien〜終わらない君の唄〜 ))18禁

グラフィック★★★☆
サウンド★★★
シナリオ★★★★★
システム★☆
総合80点


エロゲーの始祖jastから展開したブランド、purpleの作品です。その割にはあまり知名度は高くないようですケド。

ゲーム自体も一般にはあまり知られてはいませんが、口コミなど一部にはかなり高い評価を受けており、往年の名作もかくやという人も少なからずいるようです。

ジャンルはこのタイプのゲームとしては最も多いアドベンチャーです。なにか特徴のあるADVなのかと言われれば、システム的には特筆する点はありません。珍しいものではないでしょう。しかし、シナリオは非常に面白い。というよりも、その場その場のテキストが高度な笑いのセンスを含んでいます。
主人公はいきなり死んでます。彼は自分が幽霊になってしまったことに驚きつつも、悲観はしておらず、霊感のある人間には自分が認識できることを気付くと、普通の学園生活をおくろうと考えます。普通なら、いきなり悲しい展開なのですが、この主人公、自称ポエム無頼派で、根は骨のある奴なのですが、普段は妄想暴走男です。死んでもギャグな空気を自他に振りまき、周りもよくまあ乗ってくれるもんです。特に彼の親父とのやりとりは必見といえます。終始飽きがありません。最終的には、幽霊であるゆえの主人公の結末、長く続く事の無い日常に際してシリアスなお話へと転結していきますがその変遷が絶妙で、ギャグとシリアスの完全融合化を見事に果たしています。個人的には年度最高傑作指定作品です。ただ、微妙にシステム周り(特に音声)に異常があったりするので総合評価は厳し目ですケド


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