(( 初恋 ))
はじめに でも、その時の気持ちにその言葉をあてはめてみるのはずっと後になってのことで、 やっぱり、その最中には気付いていなかったりすることが多いけれど。 けれど、あなたが自分にとって大切な人になるという予感だけは、確かに最初からあった気がする。 ――そして今、あなたは大切な人だから――。 その春のできごと、それを「初恋」と呼んで、一生忘れないと思う――。 各種システム 学園純愛AVG。主人公の心理描写に代表されるテキスト全般が良くも悪くも率直で、素直に読んでると恥ずかしくなるというか、痒くなる、そんな内容です。 初島 稔(名前変更可)は聖桜館学園に通う2年生。ヒロイン候補は、 一つ年上の先輩、桜井小桃は天然系。初島杏は小生意気な主人公の妹、しかも実。椎名柚純は稔の周囲に現れては消える不可思議な女の子。高鷺花梨はお嬢様でピアノが得意なクラスメート。ココ・夏野・パルフェは学園に留学してきた苦学の留学生。以上の5名。男友達も含めキャラ立ちはいい方。 音声は主人公を除く全員(後に発売のDVD版は主人公の声もあるようデス)がフルボイス。声は全体的にうまい感じだが、多少舌足らずな感あり。男性は、同一声優の使いまわしアリ。 絵を見れば分かる通りかなり炉な絵柄。内容も萌えゲーとしての要素がギッシリで絵を目的として買っても損はしないかと。意外にシナリオは高品質(←失礼)ではあるが、話の終盤がファンタジー性が強く、御都合主義な部分がいささか目立つ。その点さえ気にならなければストーリー的にもよくまとまった一本。珠玉とまではいかなくとも良質なシナリオです。 BGMは印象に残りにくい、おとなしめの曲が多く、これはといったものはないが無難にまとまってるレベル。 ただ、主人公が軟弱で、完全受身なキャラクター。本人は何もしないで自然の解決を待つ、透明的性格。こういった主人公像を受け入れることができるかどうかでこのゲームの評価に直結すると言っていいでしょう。 H度は意外に高く、また意外にディープ(意味深)。プレイ時間は初プレイ6、7時間くらい。 総じて良作。絵目的で買っても損はないレベル、といったところ。
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