(( 水素〜1/2の奇跡〜 ))18禁

グラフィック★★★★
サウンド★★★☆ 
シナリオ★★
システム★★★★
総合56点


新進ブランド、e-エ・レ・キテルからのタイトル。


主人公は伝統ある新聞部の一員。とくにバックボーンとなる初期ストーリーはありません。

攻略対象となるキャラは5人。主人公の幼馴染でかつては陸上部だったが怪我が原因で退部した桐生彩乃、両親が著名な美術家で、本人も期待された美術部員、秀麗な容姿ながら行動が読めず、周りから難物扱いされる先輩、永澤静留、学校付近にある喫茶店「琥珀堂」で働く男の子のような女の子、香坂まひる、同じ新聞部で主人公の後輩、真面目で優しく、学業も優秀だが自己主張が弱いのが欠点である社儀千奈美、ちょっと勝気で小生意気であるもその正体が見えない謎の少女、皆岸綺羅。

音楽はCD−DAで再生されます。良くも悪くも無難な曲ぞろいで、個性というか一つの癖みたいなものはあります。場の曲合わせについてはあまりうまいとも思わなかったのですけど、そう気にもならないでしょう。音声は一切ありません。OP曲とED曲に歌が付きます。オープニングムービーやそのタイミングにはやや物足りなさを感じましたが、曲自体はハイクオリティです。I'veらしい良い曲で、だからこそ惜しくも感じます。

各種設定項目は特に豊富ではありませんが、扱いやすい感じです。若干メッセージスキップが使い辛いきらいはありますが。お話自体あまり長くないのですが、セーブ箇所はわりと多いです。足りなくなることも無いでしょう。

シナリオのコンセプトとしてヒロインたちの二面性(二重人格という意味ではない)、主人公の知らない面に焦点が当てられています。テキストはビジュアルノベル形式で、テキストを読ませることに重点を置いたシステムです。しかしクリア時間が一人あたり3、4時間なのでお話にのめり込む前に終わってしまうという、どうも中途半端なシナリオです。肝心のシナリオが一つのストーリーとしては不充分で、消化不良であると思わざるを得ません。キャラの表情は豊かだと言えますが、やはりテキストに完全に反映してるとも言いがたいのです。といってもその場のテキストは決して単調ではないので途中でゲームを放棄することもあまりないとは思います。ただ終わった後の達成感にはもの足りなさを感じるものですが・・

 OSCPUメモリHDDVGACD-ROM
必須Windows
95/98/2000
Pentium
200MHz
32MB300MB640X480
16bit
必須
推奨-Pentium
300MHz
64MB600MB--